ホオノキ
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ホオノキ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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ホオノキ(朴の木、Magnolia obovata またはM. hypoleuca)はモクレン科の落葉高木で、全国の山林に見られる。樹高30m、直径1m以上になるものもある。
葉は輪生状に互生し大きく、長さ20cm以上になる。花も大型で、白色または淡黄色、6月ごろ咲き芳香がある。ホオノキは花びらの数が多くらせん状に配列し、がく片と花弁の区別が明瞭ではないなど、モクレン科の植物の比較的原始的な特徴を受け継いでいる。
[編集] 他感作用(アレロパシー)
本種は強い他感作用(アレロパシー)を示すことが知られている。本種の樹冠下では、他の植物が生えることは少ない。これは、落葉や根などから分泌される他感物質により種子発芽や、発芽した植物の生育が強く抑制されるためである。そのため、自生地の樹冠下では下草が少なく落葉の堆積が目立つ。
[編集] 利用
葉は、殺菌作用があるため食材を包んで、朴葉寿司、朴葉餅などに使われる。また、落ち葉となった後も、比較的火に強いため味噌や他の食材をのせて焼く朴葉味噌、朴葉焼き といった郷土料理の材料として利用される。葉が大きいので古くから食器代わりに食物を盛るのに用いられてきた。
材は、堅いので下駄の歯(朴歯下駄)などの細工物に使う。
[編集] 関連項目
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