ハーフライフ2
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ハーフライフ2 (HλLF-LIFE2)は、アメリカのVALVe社によって開発されたPC用一人称視点シューティングゲーム「HλLF-LIFE」の正統な続編。
事前にグラフィックカードの大手ATIが「ATIクーポン」と呼ばれるHλLF-LIFE2を起動させるためのキーを自社の製品に添付するという大規模なキャンペーンを行い、プロモーション映像では高画質なグラフィックと物理エンジンの動作が話題を呼び、発売間近まで行ったように見えたが、開発中のバージョンが流出するという騒ぎが発生し一年ほど発売が延期される。(この流出版はリーク版やHL2.Anonといわれ実行可能な状態で流れた。一説によれば発売する一ヶ月ほど前にもかかわらず大半のものが動作しなかったことから「まだ出来てなかったのではないか?(最初から延期するつもりだった)」という噂も流れた。)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] モード
- シングルプレーヤー
- マルチプレーヤー(HλLF-LIFE2:DEATH MACTH, HL2DM)
[編集] 内容
[編集] ストーリー
舞台は前作から約二十年後の世界だが、主人公ゴードン・フリーマン自身はG-Manによって別の次元に幽閉されていたために老化はしていないようだ。Xenの生物が地球に根付き、ブラック・メサ時代の上司ブリーン博士が支配する管理された都市「City 17」を中心としてストーリーは進行する。G-Manによって半ば無理やり送り込まれた主人公はレジスタンスとともに支配者であるコンバインと呼ばれる兵士とブリーン博士との戦いに身を投じることとなる。
続編として、HλLF-LIFE2 Episode oneが2006年6月2日に発売
[編集] チャプター
本編において、14チャプターに分けられる
- 挿入点(Point Insertion)
- "特別な日"(A Red Letter Day)
- ルート・カナール(Route Kanal)
- ウォータハザード(Water Hazard)
- ブラック・メサ・イースト(Black Mesa East)
- "レーベンホルムには行かない..."("We Don't Go To Ravenholm...")
- 17号ハイウェー(Highway 17)
- サンドトラップ(Sand Trap)
- ノバ・プロスペクト(Nova Prospekt)
- 輸送網(Entanglement)
- 敵性市民1(Anticitizen One)
- "フリーマンに続け"("Follow Freeman!")
- 我が支援者たち(Our Benefactors)
- 暗黒エネルギー(Dark Energy)
- クレジット(Credit)
[編集] 登場人物
- ゴードン・フリーマン博士(Dr. Gordon Freeman)
- 本編の主人公
- イーライ・バンス博士(Dr. Eli Vance)
- アリックス・バンス(Alyx Vance, イーライの娘)
- バーニィ・カルフーン(Barney Calhoun, HλLF-LIFE:BLUE SHIFTの主人公でお馴染みの元ブラック・メサの警備員)
- アイザック・クライナー博士(Dr. Isaac Kleiner)
- ウォレス・ブリーン博士(Dr. Wallace Breen)
- ゴードン・フリーマンの昔の上司。
- ジュディス・モスマン博士(Dr. Judith Mossman)
- DOG(AI)
- アリックスの護身用にイーライが製作。初期はやや小型だったが、改造を重ねた末に現在の大きさに。
- グリゴリ神父(Father Grigori)
- オデッサ・カベッジ大佐(Colonel Odessa Cubbage)
- レジスタンスの幹部。イギリス英語を口にしている。
- G-Man
- HλLF-LIFEから登場している謎の人物。怪しい英語を喋ることと、テレポート(?)で現れたり、消えたりするのは、人間でない証拠とされている。
[編集] コンバインフォース
- 人間型
- 民間保安軍(Civil Protection, CP)
- 武装: スタンスティック、信号弾、USP Match、MP7、マンハック
- その他: ほかのコンバイン兵と異なり、人体の「改造」は施されていない。
- 監視員・一般兵(Overwatch soldier)
- 武装: MP7、SPAS-12、パルスライフル(プライマリのみ)、手榴弾
- その他: ノバ・プロスペクト配置の一般兵は専用の制服を着用。
- 監視員・狙撃兵(Overwatch sniper)
- 武装: 狙撃銃
- その他: 爆発物以外の攻撃は効かない。
- 監視員・エリート兵(Overwatch Elite)
- 武装: パルスライフル(プライマリ、セカンダリ)
- ストーカー(Stalker)
- 武装: 溶接レーザー
- その他: 主に要塞内で兵器の整備などをしており、Episode Oneまで交戦することはない。
- 民間保安軍(Civil Protection, CP)
- 機械
- 砲台(三脚型、固定式)
- 地雷(Rollermine, Hopper mine)
- スキャナー(City scanner)
- マンハック(Manhack)
- ヘリコプター(Hunter-chopper)
- APC(コンバインフォースの戦闘車両)
- 合成兵器
- シールドスキャナー(Shield scanner)
- ドロップシップ(Dropship)
- ガンシップ(Gunship): RPG迎撃能力を持つ。
- ストライダー(Strider)
[編集] 敵性生物
- ヘッドクラブ(3種類)
- HλLF-LIFE中で最も代表的な生物である。攻撃方式としては、人に近づき、跳んで腹にある口で目標に噛み付く。また、ヘッドクラブに倒された人間の体内には毒素が注入され、やがてゾンビになる。HλLF-LIFE2においてはこのほかに、足が長く移動力の高いファーストヘッドクラブと、高い耐久力と神経毒を持つポイズンヘッドクラブがレーベンホルムなどにて登場する。
- クライナー博士もクチバシの切除された一匹を飼っていて、ラマー(ヘディ・ラマーに由来)と名づけられている。無害とはいえ、トラブルメーカである。
- ヘッドクラブに寄生された人間である。ヘッドクラブの品種によって、移動速度や耐久力、攻撃手段が異なる。知能は持っていないらしいが(ただし、普通のゾンビは自分の無惨な姿に気付いているらしい)、離れたところからドラム缶や木箱を相手に向かってぶつける程度の知恵はある模様。また、とどめを刺しても、頭部のヘッドクラブが生き残ることがある。
- アントライオン
- 17号ハイウェーから登場する、砂地の下に潜む超大型虫。短距離ではあるが飛翔能力を持つ。人間の足音に敏感な反面、車やコンバインが設置した「アントライオンリペラー」による地響きを恐れる。フェロポッドを手に入れた後は、これを使ってアントライオンを従え、攻撃及びフォローの命令を下すことができる。
- アントライオンガード
- いわゆるアントライオンの王である。飛翔能力はないが、その巨体による突進と前脚による一撃は強力。体内からフェロポッドを搾り出せる。
- バーナクル(フジツボ)
- 触手(舌?)にふれる全てのものに触手を巻き付け、縛り上げて、食ってしまう(ただし、コンバインやゾンビは食べない)。常に暗いところの天井に生える生物である。HλLF-LIFEでよく見かけたお馴染みの生物で、HλLF-LIFE:OPPOSING FORCEにおいて、武器として使われてもいた。
[編集] 武器
- スタンスティック
- 民間保安軍が使用する、電気ショックを与える警棒。マルチプレイヤーモードでは、バールに比べて一撃のダメージ量に優れる。
- バール(Crowbar)
- ゴードン博士のシンボルとも言える工具。マルチプレイヤーモードでは、スタンスティックに比べて攻撃間隔の短さに優れるが、時間当たりのダメージ量はどちらもほぼ同じ。
様々なバリエーションモデルを持つUSPタクティカルピストルシリーズの中で実戦ではなく射撃競技向けに設計された拳銃。 もともとが軍用の戦術用拳銃(タクティカルピストル)として設計されただけに信用性も高い。 標準仕様から競技仕様への変更点として、射撃時の反動を抑制する補正器や命中精度を上げるためのコンペンセイター(反動抑制器)が付けられている。
4.6x30mm H&K特製弾薬を用いるサブマシンガンとアサルトライフルの中間に存在する銃火器。 ゲーム中では装弾数45発だが、実際には20/40発用のマガジンしか用意されておらず、グレネードランチャーの装着も想定されていないので、ドイツに本社を置くH&Kを接収した際に開発されたコンバインオリジナルモデルと考えられる。 PDWの名が示すように最前線で用いられる武器ではなく、室内戦闘や後方での自衛用として開発されている。
- 監視員標準仕様パルスライフル
- Franchi SPAS-12散弾銃
- クロスボウ
- 一般的なものとは異なり、鉄筋を加熱して射出する構造になっている。
- 生物を除く物体を引き寄せたり、掴んだり、はじき飛ばしたり出来る。ただし、一定重量以上の物体ははじき飛ばすことしかできない。「我が支援者たち」の章では、武器没収システムによって誤って強化される。強化後は効力が生命体にまで及ぶようになり、ゲーム中最も使いやすい武器となる。
- SLAM (Selectable Lightweight Attack Munitions)
- その場に放り投げて遠隔操作で起爆したり、壁や床などに貼り付けてトリップマインとして使用できる爆弾。マルチプレイヤーモードで使用可能。
- OICW (Objective Individual Combat Weapon)
- ライフルとグレネードランチャーを合体した次世代歩兵用アサルトライフル。製品版では開発中に登場しない事になった。しかし英語版Wikipediaの「List of weapons in Half-Life 2」を見てみると...。
[編集] その他
- HEVスーツ マークV
[編集] MOD
通称"MOD"(正式名称は "Modification")とは、HalfLifeエンジンを用いて作られた 全く新しいサードパーティー製のゲームのことを言う。 大半の MOD は無料で公開されており、HalfLifeシリーズの人気が高い理由も、ここにある。
HalfLife2 では以下のMODが有名
[編集] シングルプレーMOD
- Antlion Troopers Deuce Antlion を倒すゲーム。
- Mistake of Pythagoras 不可思議な世界に迷い込むMOD。
- SMOD HL2シングルプレーに新しい武器や新要素を追加したMOD。
[編集] マルチプレーMOD
- Dystopia 企業体と非企業体の抗争ゲームで、特異な武器が数多く存在する。
- Empires RTSとFPSを融合させた新感覚で、施設や砲台を建設したり戦車などをカスタマイズ、技術開発ができる。
- Half-Life 2 Capture the Flag Capture the Flag で点を競うゲーム。
- Plan of Attack リアル系FPS。
- SourceForts 物理エンジンを使って、ブロックを組み合わせ要塞を作り戦い合うゲーム。
- The Hidden - Source 透明な1人の敵と、それを殲滅する特殊部隊とのバトル。
[編集] 関連用語
- Steam(スチーム)
VALVe社が開発したゲームコンテンツ配信用プラットフォーム。違法コピーの排除やコンテンツ配信時の負荷を複数のサーバーに肩代わりさせることで配信することが出来る。
- Source Engine(ソースエンジン)
2004年2月3日、VALVe社はフランスのゲーム開発会社のARKANE STUDIOS(Arx Fatalisの開発部門)との提携を発表し、すでに開発されていたソースエンジンのライセンス使用を取得し、ハーフライフ2と同梱するカウンターストライク:ソースのエンジンとなった。リアルタイムレンダラーでありながらも、屈折やリアル反射機能を持ち、従来のエンジンにないHDRIやノーマルシェーディングによって、迫真な背景を充実に表現され、またキャラクターの複雑な表情を表現できる新たなシステムやHavok社製の物理シミュレーションシステム搭載、プレーヤーだけでなく、CGデザイナーからも大変よい評価を受けている。
- ガッポイ
ごく一部のユーザーが使う、コンバイン兵をさす言葉。 (無線を通してノイズが入った「Outbreak」というフレーズが空耳でこう聞こえるらしい)