ハサウェイ・ノア
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ハサウェイ・ノア (Hassaway Noa) は、アニメ作品群「ガンダムシリーズ」のうち、宇宙世紀を舞台とした作品に登場する、架空の人物。(声:花中康子(Ζ)、佐々木望(逆襲のシャア))
アニメ『機動戦士Ζガンダム』、アニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 劇中での活躍
[編集] グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)
宇宙世紀0087年、母ミライに連れられ妹チェーミンとともにホンコンへと渡り、そこにアウドムラで到着したアムロ・レイと出会うが、直後アウドムラを追ってホンコンに到着したベン・ウッダーに捕らえられ、アウドムラのクルーを脅迫する人質とされてしまう。(『機動戦士Ζガンダム』)
[編集] 第二次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)
宇宙世紀0093年、シャア・アズナブルの地球寒冷化作戦を受けて、母親のミライと妹のチェーミンと共に宇宙に上がり、父親のブライトと合流しようとしたが、連邦政府高官を優遇する航空会社の態度のため(ブライトもミライたちを宇宙に上げるため、できる限りのつてを頼ったのだが)なかなか乗機できなかった。そこに政府高官のアデナウアー・パラヤが割り込み、空港職員はあっさりパラヤ一家の乗機を認める。アデナウアーはさすがに気が咎めたのか、ノア一家に一人だけ席を譲ることにした。ミライは「男の子が宇宙を経験するのは、お前の歳では遅すぎるくらい」と、ハサウェイをシャトルに乗せる。これが若いハサウェイが戦争で体験する悲劇の始まりとなる。
無事宇宙に上がり、ブライトと再会した後は、アデナウアーの娘クェス・パラヤと行動を共にし、ニュータイプについてや、お互いの家族について語り合って意気投合し、ハサウェイは彼女に好意を抱くようになる。しかしアムロ・レイとクェスと3人でロンデニオンをドライブしている時シャアと遭遇し、シャアの言葉に惹かれたクェスはシャアの元に走る。ハサウェイはクェスを追うため、したたかな行動力をみせ、泣きまねでおとなしくミライ達と合流するとブライトに思わせ、作業用ロボットでラー・カイラムに密航する。
密航がブライトに発覚した時はこっぴどく叱られたが、普段は比較的素直なハサウェイも、この時ばかりは頑強に反抗し、ブライトを少し脅かせた。アムロは「シャアに惹かれるクェスも、もはやシャアと同じく死者に引きつけられつつある。クェスは諦めろ」とハサウェイを諭すが、何としてもクェスを取り戻したいハサウェイは、そのためなら自分もMSで戦う覚悟はあると、譲らなかった。そんなハサウェイを、アムロはまるで自分やカミーユ・ビダンが経験した悲劇が、また繰り返されるのを見通していたかのように、「そんなことではお前も死者に引っ張られる」と、やや突き放した感じの言葉でたしなめる。
戦闘が激化したため、艦内でほぼ軟禁状態にあったハサウェイだが、周囲への敵意に満ち、戦場での全ての生死を感じて苦しむクェスを強く感じ取る。ブライトの指示で遺書をしたため、ブリッジにいることを許されるが、クェスを感じていてもたってもいられないハサウェイは、カタパルトデッキの混乱に乗じてジェガンに搭乗し、ついに戦場に出てしまう。ハサウェイもまたニュータイプの例に漏れないのか、シミュレーターを数回こなしただけの素人のはずだが、初の実戦で遭遇したギラ・ドーガを撃ち墜とし、激戦の中をかいくぐってクェスの元までたどり着く。
α・アジールに取りつき、極限まで神経を尖らせているクェスに対し生身を晒してまで説得しようとしたが、クェスに危険なものを感じたチェーン・アギ搭乗のリ・ガズィが放ったグレネード弾により、眼前でクェスはα・アジールと共に散る。怒りに我を失ったハサウェイは、味方であるチェーンを撃墜してしまう。なお、小説版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』では、ハサウェイ自身がクェスを殺したことになっている。劇場版では、皮肉な結果だがハサウェイがリ・ガズィを撃ち墜とした事によって、チェーンの持っていたサイコフレームから大きな光が発散され、それをきっかけとしたかのように、周辺空域の連邦軍がアクシズ落下阻止のために集結し始める。取り返しのつかない人の死を体験したハサウェイは、アクシズが巨大な光の虹の中で地球への軌道を変えていくのを、放心状態で見送る。(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)
[編集] マフティー動乱(『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』)
好意を持った少女の死を背負ったハサウェイは鬱病に陥り、その治療も兼ねて植物監察官の候補生として地球に降下する(この時代、そうでもなければ地球に降りられない)。その中でシャアの唱えた思想に傾倒し、「マフティー・ナビーユ・エリン」として決起することを決意する。
宇宙世紀0105年、アデレードの地球連邦議会では、地球を一部の特権階級が私物化できる法案が可決されようとしていた。それを阻止すべくミノフスキークラフト搭載型モビルスーツ「Ξガンダム」を駆り、アデレードを襲撃する。しかしその前に立ちふさがったのは、互いに友として認めあったケネス・スレッグ率いるキルケー部隊だった。Ξガンダムに装備されているサイコミュ兵器「ファンネルミサイル」を駆使して、アデレードをもう一息で陥落させるところだったが、ペーネロペーとの交戦中、議会に張り巡らされたビームバリヤーによってΞガンダムは捕獲され襲撃は失敗。全身に大火傷を負ったハサウェイは捕らえられ、マフティーとして処刑された。(『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』)
[編集] 主な搭乗機
[編集] 関連項目
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