SDガンダム外伝 聖機兵物語
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SDガンダム外伝 聖機兵物語編(エスディーガンダムがいでん せいきへいものがたりへん)は、バンダイの玩具カードダスを中心とした企画。騎士ガンダムシリーズの第三作である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
騎士ガンダムシリーズ | ||
通番 | 題名 | 期間 |
第2作 | SDガンダム外伝 円卓の騎士編 | 1991年 |
第3作 | SDガンダム外伝 聖機兵物語 | 1992年 |
第4作 | SDガンダム外伝 機甲神伝説 | 1993年 |
目次 |
[編集] 概要
騎士ガンダムシリーズの第三弾。登場人物は主に『機動戦士ガンダム0083』『機動戦士ガンダムF91』などのキャラクターや兵器がモデルになっている。またジークジオン編、円卓の騎士編のキャラクターも多数登場している。
本作ではいわゆる巨大ロボットである機兵が登場、プラモデルの発売なども相まって人気となり、以降のSDガンダム外伝シリーズでも機兵またはそれに類するものが登場するようになった。一方でこれまでのシリーズの世界観にそぐわないとして、否定的なファンも少なくない。
機兵含め以降の騎士ガンダムシリーズの基礎設定となる物語で、次回作機甲神伝説では再び同じ地域で、聖機兵物語とほぼ同一のキャラクターがそのまま移動。機兵という概念も以後現時点での最終話まで続く。
SDガンダム外伝は、カードダス及びカードダスハーフ・漫画・アニメなどでそれぞれ設定が異なるので、本項ではカードダス・カードダスハーフの設定で統一し、漫画・アニメ等での設定は個別に記入する。
[編集] あらすじ
- 復活の聖機兵
- ラゴル地方、ダバード王国にネオジオン族の機兵軍団が襲ってきた。その惨状を知ったキングガンダム2世は、灼熱騎士F91と銀騎士ビギナ・ギナをダバード王国に派遣する。一方、伝説の聖機兵ガンレックスを狙うネオジオン族は、聖機兵の復活を目論み王家の谷に侵攻し、ルガシ村に駐在していたダバード王国の騎士、GP01とGP02がその場に駆けつける。シーブックの持ち出した鳴動の装備とセシリーの呪文により聖機兵が復活し、ダバードとネオジオンとの戦いに新たな局面を迎えることとなる。
- 聖機兵VS機兵軍団
- 聖機兵ガンレックスにより操手に選ばれた騎士ガンダムGP01。この機を逃すまいとネオジオン族に攻勢をかけようとするダバード王国のニナ女王。しかし、魔機兵ザマレド・マンサーの猛攻を受け、窮地に陥るガンレックス。ネオジオンも大攻勢をかけ、ダバード王国は危機を迎える。その時、ガンレックスは幻獣ジーグリフにより白金の盾を与えられ、ザマレド・マンサーを破壊する。だが、戦場から遠く離れたダバード城は火の海に包まれていた・・・・。
- もう一つの聖機兵
- ダバードを撤退し、アルマータ地方へと逃れたダバード軍。そこにラクロア騎士団が駆けつけ、ダバードに心強い味方が得られる。そこで、ガイアの大穴にもう1つの聖機兵が存在するという新たな情報が入る。GP01はガンレックスを駆りガイアの大穴へ急行する。そこには聖機兵ルーンレックスを発掘したネオジオンの大軍が待ち構えていた。ガンレックスとルーンレックスの戦いはガンレックスの勝利に見えたが、ルーンレックスの放った光によりガンレックスは何処へとも無く消えてしまっていた。
- 真聖機兵誕生
- ネオジオンの侵攻により滅ぼされていく国々。起死回生を狙い、ダバードを中心とする連合軍は、ブリティス王国の円卓の騎士とラクロア騎士団の助力を得て、ネオジオンの本拠地を直接叩く決断をする。一方、異空間に飛ばされた騎士ガンダムGP01は、スペリオルドラゴンとの超融合により新たなる力を得て、ガンレックスを真聖機兵として進化させる。ところが、ネオジオン族総帥ジークカロッゾがルーンレックスの残骸と融合し、邪神機兵ルーンカロッゾとなって、ガンレックスの前に立ち塞る。全てのエネルギーを吸収する邪神機兵に対し、ガンレックスは決死の一撃を放つ。
[編集] 登場人物
()内はモデルとなったキャラクター
[編集] ダバード王国
- 騎士ガンダムGP01/バーサル騎士ガンダムGP01/(ガンダムGP01/ガンダムGP01-Fb)
- ダバード王国の騎士。王家の谷にネオジオンが襲撃の際、GP02の従者として現れるが聖機兵ガンレックスの操手に選ばれてしまった(注)。ダバード王国陥落後に、騎士アムロよりバーサルの称号を授かり、真聖機兵の戦いに赴く。歴代シリーズ唯一、第一章で何の活躍が無かった主役でもある。(第一章のみ灼熱騎士が主役)
- 映画:耳飾を拾ったのは灼熱騎士ではなくGP01。詳しくは#作中における裏話参照。カードダスでは従者であったが、ここでは同僚として同格に扱われていた。
- 漫画:従者である事に間違いはない。しかし何の前触れも無く、たなからぼた餅効果で操縦。その為、ストーリーにおいて【何で】という目で見られる。(同時に、漫画ではGP01成長物語的描写で進められた)
- 重騎士ガンダムGP02(ガンダムGP02)
- ダバード王国最強と歌われる騎士であり、GP01の先輩。しかし、聖機兵操手が、自分ではなく、自身の従者であるGP01が選ばれた事により、内心にあせりを覚え、そこをジークジオンに付け込まれて憑依されてしまう。
- 映画:機兵とMSの差を見せ付けられ苛立っている所を、突然現れた盾に支配され姿を消す。その後ネオジオンとも関係なく単独で行動、パンゲア界にダバード軍を誘いこむ。
- 漫画:忍邪機兵ラグルベ・レイによって魔の盾を与えられ正気を失う。その後、パンゲア界を探すF90一家を誘い込み、次元の狭間に飛ばそうとした所をマルスガンダムによって逆に飛ばされた。
- 吟遊騎士レッドウォーリアR(レッドウォーリア改)
- アルマータ地方レガシムの自治領主で、ネオジオンの侵攻を受けたダバード王国騎士団に黄金機兵アルジャーノンと共に参加する。普段は華麗な騎士であるが、一度機兵に乗り込むと、他の追随を許さない。ちなみに、円卓の騎士である麗騎士レッドウォーリアとは遠縁にあたり、個人的肉親として両親と妹がいる(注)。なお、全レッドウォーリア一族において、薔薇という物体が背景や武装に取り入れたのは、実は吟遊騎士が初めてである。(麗騎士は華麗ではあるが、カードダス・コミック共々薔薇は出てこない。ゲーム版の薔薇は吟遊騎士の設定の影響がある)
- ダバード王国が【ラゴル地方ダバード王国】である為、【アルマータ地方レガシム】領主である彼は、ダバード出身でない可能性がある。
- 映画:颯爽と初登場で薔薇が背景に出る。実は機兵とセットでのみ登場シーンが殆ど無い。ガイアの大穴にて、操手の降りた邪機兵ネオダークタイラントを機兵ムアルジでクレバスに叩き落し、、最終決戦の際は、合成機兵ザマレド・キメラが機兵ネイルシザーをねじ伏せた際にその隙を突いてスーパーアルジャーノンで突撃するなど、機兵に乗った際の彼の行動は抜け目なく、とてもアグレッシブである。
- 漫画:バラバ平原での戦いの最中、家が代々機兵乗りの家系であると判明。白銀の盾を所有する権利は復活の呪文を唱えた者であり、言ったのは彼であるが、なぜかガンレックスに所有権が移ってしまった。その後はスーパーアルジャーノンを駆り、ネオジオンとの戦いに奮戦する。
- 騎士ガンダムGP03(ガンダムGP03S)
- ダバード王国の騎士。女王ニナに命じられ、伝説の装甲馬車オーキスを探す旅をしている。ガンレックスが行方不明となり窮地に陥ったダバード軍に装甲馬車オーキスで駆けつけた。(注)
- 映画:ガイアの大穴決戦直後のタイミングで駆けつける。
- 漫画:オーキス捜索中に『もう一つの聖機兵』情報を見つけ、GP01に助言する。
- 女王ニナ(ニナ・パープルトン)
- ダバード王国の女王。ネオジオン族に宣戦布告するが敗退し、ダバード城を陥落されてしまうものの、仲間達との協力を得て奮闘する。(注)
- 映画:女王にふさわしい威厳を持ち前線に立つ。
- 漫画:かなりワガママ。
- 修理工シーブック(シーブック・アノー)
- ルガシ村の少年。セシリーがネオジオン族にさらわれた際、村に代々伝わる鳴動の剣・盾・鎧を持ち出し王家の谷へ向かう。普段はダバード王国の機兵の修理を担当している。(注)
- 映画:セシリーととても仲が良い。
- 漫画:鳴動の神器は村ではなく、シーブックの家に伝わっている
- 機械工レズリー(レズリー・アノー)
- ルガシ村の機械工で白銀機兵ベガスジャーノンの製作者兼操手。シーブックの父親である。(注)
- 映画:特に変わった描写は無い。
- 漫画:同上。
- 傭兵騎士マルスガンダム/騎士ガンダムF90II(ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様)
- 礼金目当てにダバード王国に雇われていた傭兵。ダバード城陥落後、今度はネオジオンに雇われた(注1)。実は、円卓の騎士に登場したフォーミュラ一族の長男、騎士ガンダムF90IIで、父F90と折り合いが悪く七年以上前に(ブリティス王国滅亡前)家出していた。戦いの最中、実の弟達と再会し、父親とのわだかまりも解け、本来の名前と共にダバード軍に参加する。(注2)
- なお、カードダスにてマルスガンダムがどのような描写にて和解したのかは描写されておらず、ネイルシーザーを操縦したのかもまた不明であり、最終決戦後に行方不明になったという記述は無い。
- 映画:詳しくは#作中における裏話を参照していただくが、彼がF90一族であるという描写は無い為(映画パンフレットの紹介欄でのみ記述)、最初からネオジオンに雇われ、最終決戦にて、王国の騎士としての態度を汚したGP02に対し反感を抱き、レッドウォーリアRと共にGP02を倒すため共闘した。
- 漫画:第二章から何かの複線あり人物として登場。当時、漫画で突然ジュニア三兄弟の『兄』という事実に度肝を抜かれた読者が多数存在していた(第三章カードダスに記述が無く、判明しずらかった)。最終決戦の最中、父であるF90と和解するが、合成機兵ザマレド・キメラを異次元へと飛ばそうとし、行方不明となる。
[編集] ラクロア王国
- 騎士団長アムロ
- ラクロア王国の騎士団長。ジオン族復活の噂を聞き、ダバード王国に駆け、騎士GP01にバーサルナイトの称号を授けた。過去に伝説の勇者ナイトガンダムと共に戦ったことがある。
- 映画:ダバード軍と共にネオジオン軍との決戦に挑む。
- 漫画:ラクロア騎士団を率いて別働隊としてネオジオンの本拠地を目指す。途中遭遇したGP02により仲間と共にパンゲア界へ飛ばされる。
- 操獣士インディガンダム
- 巨竜ティラノザクに跨り戦場を駆け巡る。本名ジムヘンソンジュニア。その名の通りジム族であるが、ガンダムの仮面をしている。過去、ジークジオン編にて幼少期に度々登場している。(注)
- 映画:ルーンカロッゾの無差別吸収時、ぽろっと仮面が取れ大慌てしていた。
- 漫画:外伝でとある探検の際、伝説の冒険家インディの秘宝のマスクを手に入れ、モンスターと心を通わせる能力を手に入れた。それ故、パンゲア界にてモンスターに食われかかったF90一家を助ける事が出来た。
- ティラノザク
- インディの駆るモンスター。インディと心を通わせ、共にネオジオン族と戦う。(注)
- 映画:ダバード城を炎上させた工作兵に噛み付いていた。
- 漫画:
- 剛戦士ガンキャノン
- ラクロア王国の剛戦士。過去に伝説の勇者ナイトガンダムと共に戦ったことがある。(注)
- 映画:最終決戦で余所見をしている友軍を注意する。
- 漫画:
- ドワーフガンタンク
- ラクロア王国の僧侶。年老いたのか髭を生やしている。過去に伝説の勇者ナイトガンダムと共に戦ったことがある。(注)
- 映画:GP01とアムロが夢のお告げを受けていることを察知する。
- 漫画:
- 天馬ホワイトベース
- 騎士団長アムロの駆る空を飛ぶ天馬。(注)
- 映画:ネイルシザーをひきつけるなど戦場で大忙し。
- 漫画:出番なし。
[編集] ブリティス王国
- ダバード王国からの救援要請により派遣されたブリティス王国の円卓の騎士。王家の谷襲撃の際、ネオジオン族の機兵に対抗するため聖機兵に乗り込む。しかし、戦闘後に精神力を使い果たし昏睡状態に陥ってしまう。
- 後に幻影騎士として復帰し、駆けつけた円卓の騎士と共にネオジオン族に立ち向かう。(注)
- 映画:大人の都合により未登場。詳しくは#作中における裏話参照。
- 漫画:ガンレックスに乗り込みガイアの大穴にGP01達の援軍に駆けつける。
- 銀騎士<シルバーナイト>ビギナ・ギナ(ビギナ・ギナ)
- 灼熱騎士の従者として共に登場する。(注)
- 映画:大人の都合により未登場。詳しくは#作中における裏話参照。
- 漫画:冒頭とガンレックス復活後に少しだけ登場。ガンレックスに試しに乗ってみたが動きもしなかった。実は前作で漫画の登場はなく、これが初登場。
- 剣士F90ジュニア(ガンダムF90Sタイプ)
- 闘士F90ジュニア(ガンダムF90Dタイプ)
- 法術士F90ジュニア(ガンダムF90Aタイプ)
- ブリティス王国の円卓の騎士であるF90一家のジュニア達。F91に続いてダバード王国に派遣された。(注)どうやら先遣隊らしく、法術士F90ジュニアのハロにより、他の騎士達は呼ばれた模様。
- 映画:大人の都合により未登場。詳しくは#作中における裏話参照。
- 漫画:ガイアの大穴に駆けつける幻影騎士と一緒に登場。マルスガンダムが家出をした実の兄ではないかと動揺する。
- 重甲騎士ガンダムF90(ガンダムF90V)
- ブリティス王国の円卓の騎士の一人。他の円卓の騎士と共にダバード王国の援軍に駆けつける。家出した長男F90Ⅱと再会し、和解する。(注)
- 映画:大人の都合により未登場。詳しくは#作中における裏話参照。
- 漫画:ジュニア達を率いてネオジオンの本拠地を目指す。途中GP02の盾を発見し、盾の魔力によりパンゲア界へ飛ばされた。
- 円卓の騎士達
- ブリティス王国のキングガンダム二世に率いられし最強の騎士団。ネオジオンとの決戦の際に駆けつけ、機兵をものともしない活躍を見せつける。(注)
- 映画:大人の都合により未登場。詳しくは#作中における裏話参照。
- 漫画:援軍として来るという描写のみ。
[編集] ネオジオン族
- 総帥ジークカロッゾ/鉄仮面バグカロッゾ(カロッゾ・ロナ)
- ネオジオン族の総帥。聖機兵の力を狙い、スダドアカワールドを征服しようと企む。(注)
- 映画:
- 漫画:
- 軍師クワトロ(クワトロ・バジーナ)
- ネオジオン族の軍師。背後に魔術師ララァの霊が映し出されているが・・・?(注)
- 映画:ド・ズーカカスタムを駆るが戦場には赴かなかった。
- 漫画:機兵の毒ガス作戦でダバード軍を窮地に追い詰める。
- 邪騎士<エビルナイト>バウ(バウ)
- ネオジオン族の騎士。戦闘の指揮を執る。(注)
- 映画:ガイアの大穴にてルーンレックスに乗り込もうとしたスキをつかれ、レッドウォーリアRの駆るムアルジに自分の専用機である邪機兵ネオダークタイラントをクレバスに叩き落とされ絶句する。その後、邪悪を退くバーサルロードスペリオムガンダムの光の中で消滅した。
- 漫画:目覚めたルーンレックスに倒される。
- 幽騎士<ゴーストナイト>ゼノンマンサ(クィン・マンサ)
- かつて、ジークジオン編の「光の騎士」に登場したジオン族の騎士である。ネオジオン族の総帥ジークカロッゾの魔術により、黄泉の世界より復活した。ガンダム族への復讐を誓い、騎士GP01を追い詰める。(注)
- 映画:
- 漫画:
- シノビマスターダークキュベレイ(キュベレイ)
- ネオジオン族のシノビ。隠密行動による破壊工作を得意とする。(注)
- 映画:
- 漫画:
- 重騎士アトミックガンダム(ガンダムGP02)
- 魔の盾に憑依された重騎士GP02。残忍な性格に変貌しており、ダバード王国の仲間達を罠にはめたり、機兵を駆り襲いかかってくる。戦いの後、行方不明となる。(注)
- 映画:
- 漫画:
- 妖騎士<ファントムナイト>ガーベラテトラ(ガーベラ・テトラ)
- ネオジオン族の騎士。最終決戦にて魔機兵ガルゴテトラーを駆りダバード軍を苦しめる。(注)
- 映画:
- 漫画:
[編集] 神族
- スペリオルドラゴン(オリジナル)
- スダドアカワールドの守護神。騎士GP01を真聖機兵の戦いへと導く。真聖機兵の決戦の際、バーサルナイトGP01と合体し、バーサルロードスペリオルガンダムとなる。(注)
- 映画:
- 漫画:
- バーサルロードスペリオルガンダム(GP01)
- バーサルナイトGP01とスペリオルドラゴンが合体した姿。真聖機兵となったガンレックスを駆り、ルーンレックスとの決戦に挑む。(注)
- 映画:
- 漫画:
[編集] 登場メカ
[編集] 神族
- 聖機兵ガンレックス/真聖機兵ガンレックス
- 王家の谷に封印されていた聖機兵。シーブックによりもたらされた鳴動の神器とセシリーの耳飾により起動する。その後、灼熱騎士とGP01が操手を務め、スダドアカワールドの未来をかけた聖機兵の戦いに挑む。ガイアの大穴での戦いの後行方不明となっていたが、スペリオルガンダムの力により真聖機兵となり、最終決戦にてルーンカロッゾと決着をつけた。
- 映画:耳飾を拾ったのは灼熱騎士ではなくGP01。詳しくは#作中における裏話参照。
- 漫画:フルパワーは出せないが幻影騎士(灼熱騎士)も搭乗可能。
- 聖機兵ルーンレックス/邪神機兵ルーンカロッゾ(ガンキラー)
- ガイアの大穴に眠るもう一つの聖機兵。ネオジオンによる発掘作業の最中に目覚めた。乗り手を必要とせず、自己の意思で戦う。ガイアの大穴での戦いでガンレックスを圧倒するが、GP01の力により進化したガンレックスにより大破する。しかし、その残骸はネオジオン族に回収・復元され、最終決戦の最中にジークカロッゾと融合し、邪神機兵ルーンカロッゾとなる。
- 映画:荒れ狂う破壊神として戦う。
- 漫画:自我がある。
- 機械兵士ガンキラー(ガンキラー)
- ガイアの大穴に眠るルーンレックスを守る機械兵士。ルーンレックスを発掘したネオジオン族に襲い掛かる。
- 映画:ルーンレックス再起動時のエネルギーとなる。
- 漫画:自我がある。
[編集] ダバード王国
- 黄金機兵アルジャーノン/黄金機兵スーパーアルジャーノン(百式/百式改)
- 吟遊騎士レッドウォーリアRの駆る黄金機兵。剣術による接近戦を得意とし、戦いにおいては先陣を切って行動する。その後、改修され、スーパーアルジャーノンとなる。
- 映画:忍邪機兵ラグルベ・レイの奇襲により中破する。スーパーアルジャーノンはガイアの大穴決戦後、シーブックが届けに来る。最終決戦にて合成機兵ザマレド・キメラと激闘を繰り広げた。
- 漫画:忍邪機兵ラグルベ・レイの奇襲により中破する。スーパーアルジャーノン登場はガンレックス行方不明後なので詳しくは不明。
- 装甲馬車オーキス(オーキス)
- ニナ女王の命により騎士GP03が探し続けていた伝説の装甲馬車。GP03の愛馬デンドロビウムにより牽かれ、巨大なスピアによる突撃、魔法弾による長距離攻撃を行い、その能力は並の機兵を凌駕する。
- 映画:ガイアの大穴決戦直後に駆けつける。
- 漫画:ガンレックスを失い、窮地に陥ったダバード連合軍の元にかけつける。
- 白銀機兵ベガスジャーノン
- ダバードの機工レズリーの駆る白銀機兵。ダバード城を守っていたが機忍兵の奇襲を受け、これをしのぐがダバード城を陥落されてしまう。
- 映画:ガイアの大穴の戦い直後、スーパーアルジャーノンと共に駆けつけた。
- 漫画:ガンレックス行方不明後に登場。
- 雑機兵ムアルジ(ジム)
- ダバード王国の一般機兵。メイスを装備し、追加装備で投石器も着けられる。あまり大きな活躍はしていないが、数が重要な戦争において、こうした量産機は重要な役割を担っている。
- 映画:ガイアの大穴において、レッドウォーリアRが中破した愛機の代わりに乗り、操手の降りた邪機兵ネオダークタイラントをクレバスに叩き落とす。
- 漫画:機密性が無い為窮地に陥る。
[編集] ネオジオン族
- 邪神機兵ルーンカロッゾ
- ネオジオン族の総帥ジークカロッゾが、大破した聖機兵ルーンレックスと融合した姿。己以外のあらゆる存在を吸収・巨大化し、破壊の限りをつくす。
- 映画:ダバード・ネオジオン問わず、あらゆる生命体、あらゆる無機質を取り込み成長する。
- 漫画:木々や大地といった生態エネルギーを際限なく吸収。
- 邪機兵ダークライラント/邪機兵ネオダークタイラント
- 邪騎士バウの駆る邪機兵。王家の谷にてガンレックス捕獲のために現れるが、ガンレックスから出現した光の竜の攻撃を受け中破する。その後、改修され邪機兵ネオダークタイラントとなり、ガイアの大穴のルーンレックス発掘中に出現したガンキラーの大群を撃退した。しかし、ルーンレックス復活の際に完全消失する。
- 映画:バウが降り、ルーンレックスに乗り込もうとしたため、その隙をレッドウォーリアRの駆るムアルジにつかれて、クレバスの底に叩き落される。
- 忍邪機兵ラグルベ・レイ(キュベレイ)
- シノビマスターダークキュベレイの駆る忍邪機兵。隠密行動による破壊工作が得意で、配下の忍者機兵と共に行動する。
- 魔機兵ザマレドマンサー(クィン・マンサ)
- 幽騎士ゼノン・マンサに与えられた魔機兵。ガンレックスを圧倒し、追い詰めるが、白金の盾により新たな力を手に入れたガンレックスによって破壊される。
- 合成機兵ザマレド・キメラ
- 重騎士アトミックガンダムの駆る合成機兵。ガンレックスとの戦いによって大破したダークライラント、ラグルベ・レイ、ザマレドマンサーの三機を合成した機兵である。圧倒的な力を持ち、ダバード軍を窮地に追い詰める。
- 映画:スーパーアルジャーノンとネイルシザーが協力し、対抗してきたため、撃退される。
- 漫画:父と兄弟を護るべく、特攻したネイルシーザーによって次元の狭間に飛ばされる。
- 魔機兵ガルゴテトラー(ガーベラ・テトラ)
- 妖騎士ガーベラテトラの駆る魔機兵。最終決戦にてダバード軍を苦しめる。
- 雑機兵ゲ・グーザ(ザクII)
- ネオジオン族の雑機兵。メイスを基本装備とし、頭部に大砲を付け固定砲台としての運用も可能としている。
- 機兵ネイルシザー(ズゴック)
- ダバード王国を裏切った傭兵騎士マルスガンダムの駆る機兵。格闘・射撃・耐久性に優れており、その特性と体格を生かしたタックルは強力である。ガイアの大穴にてダバード軍と交戦し、最終決戦ではネオジオンに反旗を翻したマルスガンダムによって操縦されたとあるが、カードダス設定でこの描写があるかどうかは疑問が残る。
- 映画:GP02の行動に敵意を抱いたマルスガンダムがネオジオンに反旗を翻す再に使用。
- 漫画:家族を救うべく、マルスガンダムが搭乗。
- 工機兵ギ・ゾーン(ゾック)
- ネオジオン族の工機兵。ルーンレックスを発掘していた。ルーンレックス発掘時に突如出現したガンキラーによって工機兵部隊は壊滅状態に陥ることとなる。
- 機兵ド・ズーカ(ザクII)
- ネオジオン族の機兵。斧を基本装備としており、ネオジオン族の一般的な主力機兵となっている。ネオダークタイラントを失ったバウが乗り込むこともあった。赤い色のド・ズーカカスタムという軍師クワトロ専用機も存在している。
[編集] 作中における裏話
- 白銀機兵ベガスジャーノンは、カードダス発行500枚目を記念して一般読者から公募された特別機兵である。元々の名は『ラスベガス』と言い、ベガスジャーノンという名はこのもじりである。カードダスの裏には500枚目を記念して特別仕様となっている。
- 聖機兵物語は最初の聖機兵操手としてブリティス王国の円卓の騎士・灼熱騎士ガンダムF91が登場する。しかし、前作『円卓の騎士』が、『アニメーターがキングガンダム二世の絢爛豪華さで事細かい鎧からおこるであろう膨大な作画量によって殺される』という理由によりアニメ版が製作されず、本作が映画化するにあたり、同じ理由によりこのキングガンダム二世を映画に出すわけにはいかなくなった。このためアニメ版には、灼熱騎士ガンダムF91をはじめとするブリティス王国のキャラクターの登場が見送られた。そして、F90三兄弟の兄である傭兵騎士マルスガンダムも、円卓の騎士達の登場が見送られた為、映画本編での絡みも原作と大きく異なってしまい、ダバード王国・ネオジオン・改心後と三種あったデザインも、ネオジオン使用以外は登場しない。
[編集] 漫画版
- 「SDガンダム外伝 騎士ガンダム物語」 ほしの竜一
- ジークジオン編、円卓の騎士編より引き続き連載。
[編集] アニメ版
『SDガンダムまつり』の一編として年1993年3月13日に劇場公開された。
- 前編・復活の聖機兵と聖機兵VS機兵軍団
- 後編・もう一つの聖機兵・真聖機兵誕生
エピローグには次回作・機甲神伝説について次回作が在るかのような映像が流された(実際には機甲神伝説のアニメ版は制作されていない)。そのイラストは、劇場で配られた特別カードダスと同じ物である。
[編集] スタッフ
- 監督・脚本:アミノテツロー
- プロデューサー:内田健二 富岡秀行
- 企画:サンライズ
- 原作:矢立肇 富野由悠季
- 撮影:伊藤修一
- 美術:平田秀一
- 編集:ジェイ・フィルム
- 音楽:岡田徹
- 作画監督:広田正志 伊藤岳史
[編集] 声の出演
- 子安武人(GP01)
- 梅津秀行(GP02)
- 川村万梨阿(女王ニナ)
- 古谷徹(アムロ)
- 池田秀一(クワトロ)
- 松本保典(スペリオルドラゴン)
- 飛田展男(シーブック)
- 白鳥由里(セシリー)
- 沢りつお(レズリー)
- 藤本譲(ジークカロッゾ)
- 江原正士(バウ)
- 戸谷公次(マルスガンダム)
- 梁田清之(レッドウォーリアR)
- 佐藤正治(ゼノンマンサ)
- 折笠愛(ジムカスタム)
- 夏樹リオ(マチルダ)