トロツキズム
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[編集] 狭義のトロツキズム
トロツキズム(英:Trotskyism)は、元々の意味としては、レフ・トロツキーの共産主義革命理論のことである。トロツキズムを奉ずる者を、トロツキストという。トロツキーの提唱した永続革命論の立場から、ヨシフ・スターリンの一国社会主義論に反対し、世界革命なくしては社会主義の達成は不可能であるとする。
日本共産党を含めた第三インターナショナル(コミンテルン)の系譜からは、反革命の烙印が押されてきたが、1956年のフルシチョフによるスターリン批判で、トロツキズムに立つ左翼運動家が現れた。
[編集] 広義のトロツキズム
長年、各国共産党は、自党の指導に従わない共産主義者を、トロツキーの思想の影響下にあるなしとは関係なく「トロツキスト」と呼んで非難していた.「トロツキスト」とは、共産党にとって、最悪の裏切り者の代名詞だった。このため、広く、共産党とは別の立場にある共産主義思想・およびそれを信奉する者全般を指して「トロツキズム」「トロツキスト」と総称する場合もある。同時に、トロツキー主義を信奉しない左翼勢力でも、共産党を「スターリン主義者」と批判している。
[編集] その他
アメリカのトロツキスト・グループから、「ネオコン」と呼ばれる現在のアメリカの政治に影響力を及ぼしている反共の新保守主義が生まれているという説がある。この点をもって、トロツキズムとネオコンの根は同一であると説く論者も存在する[1]。しかし、ネオコンとトロツキズムとの思想的連続性については諸説がある。
[編集] 関連項目
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