トライアスロン
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トライアスロン (triathlon) とは一般的には3種類の競技からなるスポーツ競技のことであり、現在では専ら水泳・自転車・マラソン(スイム・バイク・ラン)をこの順番で連続して行う競技のことを指す。ギリシャ語で数字の3を意味する接頭辞tri-に「競技」の意味のathleticを合成して命名された。
1977年、ハワイの海兵隊員達が酒の席で、“マラソン、遠泳、サイクルロードレースのどれが最も過酷か”と議論。競技特性が全て違うのだから比較のしようがなく、この際まとめてやってみよう、という事で考え出された耐久競技だという。
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[編集] 歴史
最初のトライアスロンは、1974年にサンディエゴのミッション・ベイで行われた。この大会はラン・バイク・スイムの順番であったが、現在のほとんどの大会では、主に安全上の理由から逆の順番になっている。
1978年に、ハワイで最初の主要な大会であるアイアンマン・トライアスロンが行われた。このレースは競技時間が8時間を越える過酷なものであり、鉄人レースとしても知られている。現在では多数のアイアンマンの大会が世界各地で開催されており、ハワイ島で行われるワールドチャンピオンシップの予選としての役割も果たしている。
1982年に各種データからみてバランスのとれた距離、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmのトータル51.5kmが設定された。オリンピック・ディスタンスと呼ばれるこの51.5kmは現在、世界選手権をはじめ世界のトライアスロン大会の85%以上を占める。また、2000年のシドニーオリンピックから正式種目となった。
2004年に、日本人トライアスロン関係者が他国の公式コーチとして招かれるのは初めてのケースで、安藤健太(あんどう けんた)選手が2003年のアジアカップシリーズ転戦の実績からマカオでの選手強化とトライアスロン普及を目的にマカオ・トライアスロン協会のナショナルチームのコーチに就任した。
[編集] トライアスロンの種類
種類 | スイム | バイク | ラン | 備考 |
---|---|---|---|---|
スプリント・ディスタンス | 750m | 20km | 5km | オリンピック・ディスタンスの半分 |
オリンピック・ディスタンス | 1.5km | 40km | 10km | ショートとも呼ばれる |
ハーフアイアンマン | 1.9km | 90km | 21.0975km | |
アイアンマン | 3.8km | 180km | 42.195km |
[編集] トライアスロンのルール
- バイクパートでは、通常の自転車レースに見られる集団走行、他人を風よけに使っての走行は一般に禁止されている(ドラフティングの禁止)。パンクやメカトラブルも自分で対応しなければならない(第3者の手を借りて処置してはならない)。
- ただし、エリートレースにおいては、ドラフティングが解禁されているものが多い。
[編集] 日本の主な大会
[編集] トライアスロン・ワールドカップ石垣島大会&石垣島トライアスロン大会
[編集] 全日本トライアスロン宮古島大会
- 開催日:2006年4月22~23日
- 開催地域:沖縄県宮古島市
- 距離:スイム3km、バイク155km、ラン42.195km
[編集] 全日本トライアスロン皆生大会
- 開催日:2006年7月15~17日
- 開催地域:鳥取県米子市
- 競技場所:スイム-日野川河口~皆生温泉海岸沖日本海、バイク-鳥取県営米子屋内プール~国立公園・大山山ろく道路(1市4町村)、ラン-鳥取県営米子屋内プール~境港市往復
- 距離:スイム3km、バイク145km、ラン42.195km
[編集] アイアンマン・ジャパントライアスロン五島長崎
[編集] 関連項目
- 日本トライアスロン連合
- 皆生温泉 日本トライアスロン発祥の地
- カーボパーティ