タモリ・たけし・さんまBIG3 世紀のゴルフマッチ
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タモリ・たけし・さんまBIG3 世紀のゴルフマッチは、1988年から1999年のフジテレビ系列の新春特別番組として放送された。スタート当初は逸見政孝を司会に迎えたが、逸見逝去後の1994年からは川端健嗣アナウンサーの司会で毎年行われていた。ナレーターは第一回から関根勤(1991年と1994年は松尾伴内)。1988年~1989年は「タモリ・たけし・さんま世紀のゴルフマッチ」、1991年以降、「タモリ・たけし・さんまBIG3 世紀のゴルフマッチ」と番組名が変更された。しかし、1991年以前からこの3人はBIG3と言われている。
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[編集] 番組概要
番組は日本を代表するトップコメディアン、タモリ・ビートたけし・明石家さんまの3人が関東近県のゴルフ場を舞台にした9ホールのストローク・プレーを展開するが、単なるストローク・プレーでは面白味がないので、各ホールにアトラクションを設けてエンターテインメント性を重視した中身で展開した。
その中でも「英語禁止」「日本語禁止」のホールでは珍表現、例えば「ナイス入り」「大橋巨泉ギフトショップ」などが続出。中にはそれを複数回繰り返してペナルティーを重ねてしまった出場者もいた。
記念すべき第1回大会(1988年)、それは朝早すぎる集合時間(AM6:30)に対するタモリの愚痴から始まった(3人とも現在と変わらず売れっ子であったことから、スケジュール調整が困難を極めた結果であるのだが)。 しかし、本人達も多忙な中、一堂に会せたことに驚いているらしく、タモリが「奇跡みたいな番組」と発言。そしてたけしが「(一堂に会することは)夜明けとの勝負だな」と発言。さらにさんまは「こんな組み合わせはもうありえない。この3人、会わそう思うたら会わせられるんですねえ」と発言し、逸見も「やればできるんです」と発言するなど、その後正月の風物詩的番組になるとは、この当時誰もが予想していなかったことがうかがえる。
タモリが6連覇を経験する一方、さんまは1度も優勝をしていない。1999年の第10回大会ではオープニングトークでそれを指摘され、タモリに「優勝の事を言うのなら、こっちは文句有りまっせ。お宅の英語禁止ホール、アホみたいにしゃべらんと、ひとりだけまじめに・・・」というカラミに発展。
ちなみに1990年にこの大会が開催されていないのは、前年にタモリがゴルフと決別したため(もちろん1991年からはその決別を撤廃)。1995年はたけしが事故でリハビリ中のため。
毎年好評であり、視聴率も悪くはなかったが、このBIG3の3人があまりにも大物芸能人となってしまったため、2000年以降は行われなくなっている。そして、このBIG3の3人はこの番組を最後に共演していない(3人が一堂に会さない共演としても、タモリとたけしはこの番組を最後に、タモリとさんまは2001年正月放送の『さんまのまんまSP』を最後に、たけしとさんまも2003年正月放送の同番組SPを最後に共演していない)。
- 二代目司会である川端健嗣アナのアメリカ赴任(2000~2002年)もこの番組が終了した理由の一つである(BIG3を仕切れるアナウンサーが他にいなかったため)。
なお、この番組の2代目司会者の川端健嗣アナは、公式プロフィールで「是非とも、タモリ・たけし・さんまBIG3世紀のゴルフマッチを21世紀に復活させたい」と述べている。しかし近年、たけしがフジテレビの番組にはイースト製作の番組にしか出演しなくなったり、さんまが自身のラジオ番組「MBSヤングタウン土曜日」で、「一生復活することはないだろう」と発言したり、さらにタモリにおいては、ゴルフを止めてしまったという噂もある(2001年の事故のため)。 またこの番組が行われなくなった理由を窺わせる場面として、『さんまのまんま』の2003年正月SPにてたけしが「3人でゴルフやんなくなっちゃったしね・・・」と言った際に、さんまが「アンタよく言う。あんただけはホンマにもう・・・アンタが断るからでしょ!?」と、たけしが原因であるかのような発言をしたことがある。しかし、たけしはその場では否定した(はっきりとは否定していないが、「俺は次は勝とうと思って・・・(以下略)」と話している)。これだけから察するに復活は難しそうだが、いまだに復活を望む声は根強い。
初代司会者の逸見政孝が「あれ(この番組)だけは絶対に他の人間には渡さない」と言っていた、と二代目司会者である川端健嗣アナが番組中で話した事がある。
ちなみに1991年BIG3に対し、現在では超ビッグのダウンタウンとウッチャンナンチャンの四人が、「リトル4」と称してゴルフで競う番組も1992年に放送された。しかし当時の四人のプレーは素人同然であり、BIG3ではゴルフ番組的要素が強かったのに対し、リトル4では四人の下手さを楽しむバラエティー番組としての要素が強かった(優勝は浜田雅功)。この番組で、四人はそれぞれ芸能界のゴルフ通から手ほどきを受け、その様子も放送された(浜田→明石家さんま 松本→和田アキ子 内村→笑福亭鶴瓶 南原→武田鉄矢)。
[編集] 行われたホール
[編集] 第1回(1988年)
ホールごとの得点ではなく、打数の少なさで競う。ハンデはタモリ:9、たけし:0、さんま:3。
じゃんけんの結果、タモリにはクラブ所属のプロが、たけしには入って2ヶ月目のキャディー、さんまにはベテランキャディーがそれぞれ付くことに。
1 パー4。タモリ:9打、たけし:7打、さんま:6打。
2 ホールインワンチャレンジ
パー3。ホールインワン賞(1000万円)、ニアピン賞(1000円)。旗が10本立てられ、1000万円の獲得が阻止された。タモリ:8打、たけし:7打、さんま:5打。
3 パー4。タモリ:5打、たけし:5打、さんま:4打。
4 アイアンホール
パー4。タモリ:6打(4番アイアン)、たけし:8打(5番アイアン)、さんま:6打(6番アイアン)一打目だけアイアンだと思っていたタモリが逸見に抗議をする。この時、逸見が「いやあ、これはうっかり!」という名台詞を残した。
5 パー5。タモリ:7打、たけし:7打、さんま:7打。
6 英語禁止ホール
パー3。タモリ:4打(1ペナ)、たけし:3打(3ペナ)、さんま:7打(12ペナ)。
7 パー4。タモリ:6打、たけし:4打、さんま:5打。
8 ドラコンホール
パー5。タモリ:8打、たけし:8打、さんま:10打。
9 変則ドライバーホール
パー4。じゃんけんの結果、タモリは普通のドライバー、たけしは短いドライバー、さんまは長いドライバーを使用。タモリ:4打、たけし:6打、さんま:5打。
総合成績 1位:タモリ(13オーバー)、2位:たけし(22オーバー)、3位:さんま(28オーバー)
[編集] 第6回(1994年)
この年から得点制が導入される。各ホール1位:5点、2位:3点、3位:1点。さらにバーディーで5点。パーで3点加算される。
[編集] 第7回(1996年)
「得点」
各ホール1位:5点、2位:3点、3位:1点。さらにバーディーで5点、パーで3点が加算される。
1 パー5。1位:たけし、2位:さんま、3位:タモリ
2 パー5。グリーン上ではシャフトがしなる変則パターを使用。1位:タモリ、2位:たけし、3位:さんま
3 パー4。ティーショットのみ底が高い靴を履いてショット。1位:さんま、2位:たけし、3位:タモリ
4 ホールインワンチャレンジ
パー3。ホールインワン賞は7000万円。カップの周りに人工の山が置かれていた。1位:たけし、2位:さんま、3位:タモリ
5 パー4。グリーン上ではおもりがついたパターを使用。おもりの重さはさんまが1kg、たけしが3kg、タモリが5kg。1位:タモリ、2位:さんま、3位:たけし
6 パー4。1位:さんま、2位:タモリ、たけし
7 英語禁止ホール
パー4。始めは本人のみ英語禁止だったが、途中からたけしの提案でキャディーも英語禁止となった。1位:タモリ(0ペナ)、2位:さんま(13ペナ)、3位:たけし(13ペナ *内キャディー:1ペナ)
8 パー3。飛ばないボールを使用。タモリは3番アイアンで1オン、さんまはグリーンエッジから直接カップインしナイスショットを披露。1位:タモリ、さんま、2位:たけし
9 パー4。1位:タモリ、2位:たけし、3位:さんま
総合成績 1位:タモリ(31点)、2位:さんま(29点)、3位:たけし(27点)
[編集] 第8回(1997年)
「得点」
各ホール1位:5点、2位:3点、3位:1点。さらにバーディーで5点、パーで3点が加算される。
1 パー5。1位:さんま(パー)、2位:タモリ、3位:たけし
2 パー4。グリーン上では直角に曲がった変則パターを使用。1位:たけし、2位:タモリ、3位:さんま
3 ドラコンホール
パー4。ドラコン賞は10万円。ティーショットは子供用のプールに浮かぶボールを使ってショット。1位:たけし、さんま、3位:タモリ
4 パー4。1位:タモリ(パー)、2位:さんま、3位:たけし
5 ホールインワンチャレンジ
パー3。ホールインワン賞は8000万円。カップの周りに鉄のバーが回転して邪魔をしていた。1位:タモリ、2位:たけし、3位:さんま(ギブアップ順)
6 英語禁止ホール
パー4。本人+キャディーが英語禁止。1位:タモリ(3ペナ *内キャディー:2ペナ)、2位:たけし(10ペナ *内キャディー:4ペナ)、3位:さんま(12ペナ)
7 パー不明。ワンクラブマッチらしいが放送ではカット。1位:タモリ、さんま、3位:たけし
8 パー5。お面をつけてショット。さんまは馬、たけしはニワトリ、タモリはゴリラのお面をつけた。1位:タモリ、さんま、3位:たけし
9 回転椅子ホール
パー4。ティーショット前に椅子に座り回転させられる。1位:タモリ、2位:たけし、3位:さんま
総合成績 1位:タモリ(40点)、2位:さんま(30点)、3位:たけし(23点)
[編集] 第9回(1998年)
「得点」
各ホール1位:5点、2位:3点、3位:1点。さらにバーディーで5点、パーで3点、ボギーで1点が加算される。
1 ノーマルホール
パー4。1位:たけし、さんま(ボギー)、3位:タモリ
2 ホールインワンチャレンジ
パー3。ホールインワン賞は100万円に下がったが、グリーン上にカップが10箇所あり、どこに入れてもOK。しかしティーショットは誰もグリーンに乗らなかった。1位:たけし、さんま(ボギー)、3位:タモリ
3 仲良し3人ホール
パー4。1本のロープに3人が入る。1位:たけし(パー)、2位:タモリ、さんま(ボギー)
4 反省禁止風船ホール
パー4。クラブに風船をつけてショット。そのため打ちづらいが、ショットに失敗しても反省してはいけない。1位:タモリ、2位:たけし、3位:さんま(ギブアップ)
5 ティンカップをこえろホール
パー3。フライパンやしゃもじ等でショット。1位:タモリ(8打)、2位:たけし(12打)、3位:さんま(22打)
6 英語禁止ホール
パー5。本人+キャディーが英語禁止。さんまの誘導でタモリのキャディーに英語を言わせてたけしを手助けした。1位:たけし(4ペナ *内キャディー:1ペナ)、2位:タモリ(5ペナ *内キャディー:3ペナ)、3位:さんま(35ペナ *内キャディー:1ペナ)
7 パタパタモグラカップ
パー4。グリーン上ではカップにふたが取り付けてあり、ふたが周期的に上下に移動。1位:タモリ(ボギー)、2位:さんま、3位:たけし
8 変則パターホール
パー4。グリーン上ではグリップが大きいパターを使用。1位:さんま、2位:タモリ、3位:たけし
9 ドラコンホール
パー5。ドラコン賞は10万円。しかしティーショットは全員がOB。1位:さんま、2位:たけし、3位:タモリ
総合成績 1位:たけし(36点)、2位:さんま(32点)、3位:タモリ(29点)
[編集] 第10回(1999年)
この年は5番ホール以外全部たけしがビリ
「得点」
各ホール1位:5点、2位:3点、3位:1点。さらにバーディーで5点、パーで3点、ボギーで1点が加算される。
1 ノーマルホール
パー4。1位:さんま、2位:タモリ
2 祝10周年記念ホール
パー5。ティーグランドには「祝」「10」「周」「年」「記」「念」と書かれた6枚の看板があり、ショットを邪魔する。グリーンの周りにはパチンコ屋の開店でもおなじみの花輪が置かれた。ティーショットはタモリ、たけしが1回でクリアしたため、もう少しで企画倒れになるところだったが、さんまは失敗した。1位:タモリ(パー)、2位:さんま
3 人生どちらに転ぶかわからないホール
パー3。グリーンに乗るまではノーマルボール。グリーン上からはパターで打ってもまっすぐ転がらないボールを使用。1位:さんま、2位:タモリ
4 BIG3ゴルフクラブ選択会議
パー4。クラブを輪投げで決定。1位:タモリ、2位:さんま
5 ホールインワンチャレンジ
パー3。全員10球打てた(5球ずつ全後半に分けて順番に打った)。ホールインワン賞は100万円。全員バーディー。
6 恒例!英語禁止ホール
パー4。本人+キャディー+マネージャーまたは付き人の内1人が英語禁止。1位:タモリ(パー。付き人の1ペナのみ)、2位:さんま(9ペナ)、3位:たけし(9ペナ *内キャディー:3ペナ)
7 若貴兄弟早く仲良くなってねホール
パー4。3人が力士の着ぐるみを着てプレーするも、ティーショットで体力を使い果たしてしまい、一番ボールが飛んださんまが1位、OBを出したたけしが3位。
8 ロングホール
パー5。1位:さんま、2位:タモリ、3位:たけし
総合成績 1位:タモリ(43点)、2位:さんま(41点)、3位:たけし(17点)
[編集] 歴代優勝者
第1回放送(1988年1月3日 10:00~12:30)タモリ
第2回放送(1989年1月3日 10:00~13:00)ビートたけし
第3回放送(1991年1月1日 15:00~17:15)タモリ
第4回放送(1992年1月1日 15:00~17:15)タモリ
第5回放送(1993年1月1日 15:00~17:15)タモリ
第6回放送(1994年1月1日 15:00~17:15)タモリ
第7回放送(1996年1月1日 13:30~15:55)タモリ
第8回放送(1997年1月1日 17:00~19:00)タモリ
第9回放送(1998年1月1日 17:00~19:00)ビートたけし
第10回放送(1999年1月1日 16:30~18:30)タモリ
[編集] 2000年以後の元日夕方枠
- 2000年 - 謹賀珍年!プロ野球珍プレー2000(ワールドカウントダウンスーパースペシャル24時間まるごとライブLOVE LOVE2000~世界中の子供たちに僕らが愛でできること枠内)
- 2001年 - 新春大売り出し!さんまのまんま(さんまが出演している。この回にはタモリもゲスト出演した)
- 2002年 - ナイナイ正月企画(16:15~18:15・ローカル枠扱い)
- 2003年 - 最強運芸能人決定戦。
- 2004年 - ワンナイR&R
- 2005年 - さんタク #3(さんまが出演している)
- 2006年 - 最強運芸能人決定戦。
[編集] スタッフ
[編集] 関連記事
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