ザクロ
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ザクロ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Punica granatum | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
ザクロ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
pomegranate | ||||||||||||||
ザクロ(石榴、柘榴、若榴、英:pomegranate)はザクロ科ザクロ属の小高木、もしくはその果実。原産地はイラン東部。
果実の赤く硬い外皮を割ると透明な赤い小さな実が無数に出てくる。実は小さな種を含み、甘酸っぱくて食用。果皮を乾燥させたものは石榴果皮(せきりゅうかひ)といい、煎じて飲むと下痢止めや虫下しになる。花言葉は円熟の美。子孫の守護。
果実のしぼり汁で磨くと湯気でも鏡が曇らないといわれ、風呂の鏡を磨くために用いた、そこから風呂への入り口を柘榴口という。屈み入ると鏡鋳る(鏡を磨くこと)とを掛けたものともいう。
グレナデンシロップはザクロのシロップである。色が似ているガーネットを柘榴石と呼ぶ。
初夏に鮮紅色の花を咲かせ、他の樹木が緑の中で目立つため中国の詩人王安石は、『万緑叢中紅一点』と詩に詠んだ。花は子房下位で、がくと花弁は6枚、雄蕊は多数ある。果実は秋に熟す。
日本では庭木、盆栽など観賞用に栽培されることが多く、矮性のヒメザクロ(鉢植えにできる)や八重咲きなど多くの栽培品種があり、古典園芸植物のひとつでもある。 また、最近ではザクロの果汁に前立腺がんの細胞を死滅させる成分が含まれていることが分かり、医学会からも注目を集めている。ただし、ザクロの何の成分が前立腺がんに効くのかはまだ不明。
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[編集] 神話
[編集] 参考画像
[編集] 分類
ザクロ科(Punicaceae)はザクロのほか、中央アジア産のP. protopunica の2種だけからなる。新しいAPG植物分類体系ではミソハギ科(Lythraceae)に入れている。
[編集] 関連作品
- サマセット・モーム - Pomegranate Tree