グッピー
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グッピー | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Poecilia reticulata | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
グッピー | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Guppy |
グッピー(Guppy; 学名:Poecilia reticulata)は、ラテンアメリカ原産のカダヤシ目(キプリノドン目) カダヤシ科(ポエキリア科) グッピー属(ポエキリア属)に属する魚。1858年頃、イギリスの植物学者グッピー氏によって発見され、1859年に学名がつけられた。全長約5cmで、雄のほうが雌に比べて色も形も派手。卵胎生を行う。古くから熱帯魚として広く親しまれている。日本にも帰化している外来種で、沖縄や、温泉街の用水路で見ることができる。
観賞用に改良された品種が多くある。非常に丈夫で飼育、繁殖ともに容易だが、美しい個体を作るためには遺伝的背景を考慮する必要がある。日本へは昭和初期に輸入され今に至る。おもにシンガポールで養殖されたものを外国産グッピー、日本国内で繁殖・作出されたものを国産グッピーとよぶ。外国産グッピーのほうが安価だが、国産グッピーのほうが日本の水で育っているため、丈夫だといわれている。
目次 |
[編集] おもな品種
[編集] シンガポール産(東南アジア産)
- レッド・モザイク
- もっともポピュラーなグッピーのひとつ。名前のとおり赤いモザイク模様がとても美しい。
- グリーン・グラス
- モザイク・グッピーより尾びれの模様が細かいグッピー。
- ブラック・タキシード
- 体の下半分から尾びれまで雌雄同様に真っ黒になるのが特徴。
- フラミンゴ
- 体がフラミンゴのようなあざやかな赤色をしていることからこの名がついた。
[編集] 国産グッピー(日本国内のブリーダー産)
- ドイツイエロー・タキシード
- 体の半分が濃い色彩で染まったグッピー。グッピーの中でも、1・2位の人気を誇る。1969年にドイツから導入された。日本ではイエローよりもホワイトカラーの尾びれが好まれ、現在日本のドイツイエロータキシードはイエローではなくホワイトカラーになっている。
- キングコブラ
- アルビノ・レッドテール(ルチノー)
- オールドファッションファンテール
- ピングー
- 1993年にヨーロッパから導入された。下半身がピンク系のパール色に輝く。
タキシード遺伝子とピングー遺伝子(劣勢)で揃った場合に表現される。
- レッドモザイク
- 柄がグラスよりも大柄に入る。尾筒の付け根が暗色で始まる。
- ブルーグラス
- 日本のブリーダー(荒井氏と木島氏)が作出したグッピー。グラス遺伝子・ヘテロモルファ遺伝子・ゼブリナス遺伝子を合わせた品種。グッピーの中では1・2位を争う人気品種。尾筒の付け根は明色で始まる。
- イエローグラス
- レオパードとガラスのグラスから作出されてとされている。尾びれが鮮やかなイエローに黒いスポットが特徴。
- ウィーンエメラルド
- 尾びれの形状が上下にソードのような形を形成しているグッピー。
- ボディカラーが鮮やかでソードテールに中では一番の人気。
- ネオンタキシード
- 背中のシルバーとメタリックブルーの単色の尾びれが美しい。ブルーの発色は不完全優勢と呼ばれる珍しい遺伝をする。
- ブルーグラスなどのブルーの大元である。
- アクアマリン(ジャパンブルー)
- 大元は、外国産のジェイドと呼ばれる遺伝子からの派生。下半身部分がライトブルーに輝くタイプを指す。
- RRE.Aアクアマリンネオンタキシード
- 別名ブルートパーズ(トパーズと省略される事が多い)。尾びれとボディがブルーに輝く神秘的なグッピー。
- RRE.Aとは目が赤いアルビノの事である。ルチノーよりもメラニン色素が薄くより赤く表現される。
- ギャラクシーブルーグラス
- プラチナ遺伝子とコブラ遺伝子がYで固まった遺伝子をギャラクシーと呼ぶ。
- それに、ブルーグラスの尾びれを持たせた物である。