高級クラブ
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[編集] 概要
自ら高級クラブと看板を掲げる店はなく?、『会員制クラブ』、単に『クラブ』あるいは『バー』などと称している。東京では銀座や赤坂、六本木、大阪では北新地などに多い。
なお、海外で高級クラブという場合、ハイクラスな客層に向けたバーあるいはパブという意味合いが強い。 知り合いと酒をたしなみつつ談笑をする場所であり、日本のクラブのような、ホステスと談笑するような場所ではない。 そもそも、まともな高級クラブであれば、女性は入れず、運営は男性のホストやウェイターだけという店舗もザラである。 また価格は高価であるが、それは単にその高級クラブを維持する為の必要経費を負担するためであり、ただ単に無駄金を使わせる為のような、ぼったくりセールスをする事はまず無い。
[編集] 特徴
以下に『キャバクラ』(キャバクラ嬢)と高級クラブ(クラブホステス)の一般的な特徴を比較してみたい。
高級クラブ | キャバクラ |
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ホステスの上に店の経営を取り仕切るママと呼ばれる女性がいる。ママのパトロンが店の資金を出していることが多いと考えられている。しかし現在では名前だけクラブと称するキャバクラシステムの店や大衆価格の店は銀座駅から全国の各地方都市にまで多く、その大衆店らしい遊び方を高級クラブと同じ物だと誤解している男性も時々いる。 | |
料金は明示されていない。会計は非常に高く、値段を気にするような客は足を踏み入れてはいけない。そもそも高級店では値段を気にしない客層以外は入店を断られる。 | 時間制で明朗会計であり、一般人向けの広告を出したり客引き行為を行ったりなど、誰でもすぐ飲みにいけるシステムと料金システムになっている |
ホステスは20代-30代で、パトロンをつかまえ自分の店を持つ、といった明確な目的があるプロ意識のある女性が多い。 | 18歳-20代前半が多く、アルバイト感覚の女性が多い。ママや売上管理ホステスを置かないキャバクラでは全員が若くなければならず、平均年齢の高い店はボッタクリとも呼ばれる |
1人の客の売り上げは、その客が最初に来店したとき付いたホステスのものになる。付けで飲んだ場合、回収はホステスの責任になるため、バブル崩壊時には貸し倒れ状態が起きた。クラブでも現在は店が責任を持つ場合も多く、また現在では高額な売掛金を組まない即日会計の店も多い。そもそも客の売掛金を認めるか否かはホステスの裁量であり、昔から売り掛けを禁止する高級クラブホステスもいる。 | そのような仕組みはない。指名の数で時給+歩合給の手取り合計額が変わる。但し、高級クラブに日給・時給制で入店している女の子はヘルプとして他のホステスの指名客を接客するだけでもキャバクラ業界の最高時給をスタート給与として受け取っている |
客が気にいったホステスがいた場合、ママに耳打ちすると、そのホステスに話を付けてくれることがあるという地方の大衆クラブとは違って、一流企業のトップや政財界エリートの通う高級クラブでは酒を飲むためだけにそれなりの予算が支払われる。 | キャバクラ業界においては「二人きりになれる個室付きで誘えば全員売春に応じてくれるセクシーパブ」に影響していて、キャバクラ雑誌掲載店の半数を占めている。キャバクラ会社による個室料金は6000円~1万円程度 |
[編集] 高級クラブを舞台にした作品
- 黒革の手帖
- 藤崎ひかる『ぶっちぎり―女子大生・理絵のキャバクラ体験』 ISBN 4796635327
- お水の花道