ガパ蔵族羌族自治州
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ガパ蔵族羌族自治州（がぱ-ぞうぞく-きょうぞく-じちしゅう）は、四川省の西北部に位置する蔵族と羌族の地区級の「民族区域自治」単位。公用語の正式呼称は、チベット語でガパ・プーリー・チャンリー・ランキョン・クル、rnga ba bod rigs cha'ng rigs rangs skyong khull)、中国語で「阿壩蔵族羌族自治州。漢音表記は「あは-ぞうぞく-きょうぞく-じちしゅう」。「プーリー」とは「蔵族」、「チャンリー」とは「羌族」「ランキョン」とは「自治」の意で、クル（州）は地区級の地方行政単位。
ガパ（rnga ba）は「収穫」の意味を持つチベット語の地名。中国語表記の「阿壩(アパ, 簡体字では阿坝）」はその音写。州都はバルカム（'bar khams, 漢字音写は馬爾康）。チベット人の伝統的地理区分では、アムド地方の東南部にあたる。面積8.42万平方キロ。2003年末の総人口84.7万人。
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[編集] 地理
四川省西北部に位置し、成都平原に近い。北は青海省、甘粛省と接し、西と南はそれぞれ成都市、綿陽市、徳陽市、雅安市、カンゼ・プーリー・ランキョン・クル (甘孜蔵族自治州)と接する。
[編集] 歴史
公元前316年秦が湔氐道を今の松潘県に置き、漢代には汶山郡が置かれた。宋代には茂州通化郡、威州維川郡の地となった。
元代に土司制度が始まり、明代に茂州、威州、松潘衛が置かれ、清は茂州、理番庁、松潘庁、懋功庁を設置した。
民国初、庁州を改めて県とし、屯殖督弁公署を設置し、後に四川省第十六行政督察区に改編して松潘、茂県、汶川、理県、懋功（今の小金）、靖化（今の金川）の6県及び草地65部、20土司、11屯守備を管轄した。
1935年から1936年にかけて中国工農紅軍が長征の途中、州の境内に16ヶ月も逗留し、各級ソヴィエト政府や少数民族革命政権を樹立した。1953年四川省蔵族自治区が成立し、1955年ガバ蔵族自治州と改称、1987年にはさらにガバ蔵族羌族自治州と改称した。
[編集] 民族
藏族が52.3%、羌族が17.7%、回族が3.2%、漢族が26.6%を占める。四川省第二の藏族の居住地であり、羌族の主要な集住区である。
[編集] 行政区画
バルカム（'bar khams, 馬爾康）、ガパ（rnga ba, 阿壩）、ゾルゲ（mdzo dge, 若爾蓋）、トチュ（khro chu, 黒水）、スンチュ（zung chu, 松潘）、ツェンラ（btsan lha, 金川）、チュチェン（chu chen, 小金）、ザムタン（dzam thang, 壤搪）、 紅原（フンヨン, hung yon）、南坪（ネンピン, nan phing）、理県（リシェン, li zhan,）、汶川（ウントン, wun khron）、茂汶（マオウン, ma'o wun）、九寨溝などの諸県。
- チベット語はワイリー拡張方式にて転写表記。
- 県名は、チベット語名のカナ書き（チベット語、中国名）で表示。
- 紅原以下、チベット名が中国名の音写である諸県は中国名（チベット語名のカナ書、チベット語）で表示。
[編集] 経済
省都に近く、経済状態は比較的良い。2003年の生産総額（GNP）は51.72億元であった。
[編集] 世界遺産
九寨溝県の九寨溝の渓谷の景観と歴史地区は1992年、ユネスコ世界自然遺産に登録され、ジャイアントパンダの生息地としても知られる。
[編集] 外部サイト
[編集] 関連項目
カテゴリ: 改名が提案されている項目 | 中華人民共和国の行政区分 | 四川省
