オートラマ
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オートラマ(Autorama)とは、マツダとフォードが作った、フォード車販売チャネルである。
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[編集] 概要・沿革
- かつては、1974年に設立された「フォード自動車(日本)」が総輸入元になり、近鉄モータース、北海自動車工業、カメイオート、日光社、欧米モータースなどの有力輸入車ディーラーが正規販売店として、日本でのフォードビジネスが展開されていた。
- 1979年、フォードがマツダに資本参加し、共同でフォードビジネスを展開するプランが持ち上がった。
- 1981年、全国オートラマ店の統括会社として「株式会社オートラマ」が設立された。
- 1982年から全国展開開始。店舗展開の際、異業種資本の参入を積極的に進めた。そのため、マツダ系ディーラーや近鉄モータースなどの古くからのフォード販売会社のみならず、中古車販売店、ガソリンスタンド、スーパーマーケットなどがオートラマ販売網に参加した。この方法論は、後のユーノス、オートザムの全国展開でも踏襲され、成果をあげた。
- 1986年、初の専売車種として「フォード・フェスティバ」が発売される。
- 1987年、マツダが一部フォード車の正規輸入権を取得し、輸入フォード車の販売を開始する。
- 1989年、マツダとフォードとでオートラマに出資(39%・34%)
- 1992年、マツダとフォードとで、オートラマへの出資比率を45.1%で均等にした。輸入権がフォード自動車(日本)に再移管された。
- 1994年、全国の店舗の名前を「オートラマ店」から「フォード店」に変更する。これにより輸入車ビジネスに興味を持っていた、日産やトヨタの地方ディーラーが続々参入するようになった。
- 1997年、社名が「フォードセールスジャパン」に変更される。本社を東京都新宿区の新宿センタービルから東京都港区虎ノ門の秀和神谷町ビルに移転した。
- 1999年3月、マツダが所有するフォードセールスジャパン株がフォードに買い取られ、その他出資企業の保有分もフォードに買い取られ、フォード自動車(日本)と統合して正式に「フォードジャパンリミテッド」が設立された。
- 同時に、直営販売会社として「フォードジャパンディーラーリミテッド」が設立され、現在も、東京・千葉・埼玉の一部フォード店、旧フォード関西全店舗(大阪の大手スーパーイズミヤが経営していた)を運営している。
- これまでの間に、フォード車の売り上げ不振などにより、多くの地方フォード店が撤退や経営譲渡をした。
- 以降はフォードブランドを輸入車ブランドとして確立する方針をとり、2003年までに、マツダOEM車の販売を終了した。
[編集] 販売されたモデル
[編集] アメリカ製を輸入
- フォード・エクスプローラー
- フォード・マスタング
- フォード・プローブ
- フォード・トーラス
- フォード・サンダーバード
- リンカーン・タウンカー
[編集] マツダ製
- フォード・テルスター(カペラ/クロノス)
- フォード・テルスターII(カペラ)
- フォード・レーザー(ファミリア)
- フォード・フェスティバ
- フォード・スペクトロン(ボンゴワゴン)
- フォード・J80(ボンゴトラック/バン)
- フォード・J100(ボンゴブローニイトラック/バン)
[編集] 韓国(起亜自動車)製
[編集] 近鉄モータース系列取り扱い
[編集] その他・マスコミタイアップ
- キャッチコピーは『愛に恋。』で、これは80年代後半まで使われていた。
- CMソングその1:尾崎亜美「愛に恋 Love Is Gonna Get You」
- CMソングその2:本田美奈子「7th Bird "愛に恋" 」・・・開業7周年記念CMソング
- 映画『プロ野球を10倍楽しく見る方法』に協賛し、アニメーション部分には「オートラマ球場」や「Autorama」の看板も登場した。
- 映画『ザ・オーディション』
- TVドラマ『超新星フラッシュマン』(フェスティバを劇用車提供)
- TVドラマ『真夏の刑事』(テルスターを劇用車提供)
- 邦画『悲しい色やねん』(テルスターを劇用車提供)