オーデンセ
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オーデンセ(Odense)は、デンマーク王国第三の都市。デンマーク語での発音はオーゼンセ[ˈoð̞ˀn̩sə]。人口は144,636人。フュン島の政治、経済、文化の中心。フュン島中部に所在する。フュン島はユトランド半島と首都コペンハーゲンのあるシェラン島のあいだに位置する。近隣の都市としては、約85キロ北にオーフス、約90キロ南西にドイツのフレンスブルクが位置する。
オーデンセは、日本ではハンス・クリスチャン・アンデルセン(H.C.Andersen)の出身地として知られるが、作曲家カール・ニールセン(Carl Nielsen)の生誕地でもある。なお、オーデンセの地名は北欧神話のオーディン(デンマーク語でオデンOden)にちなんで、988年神聖ローマ皇帝オットー3世によって命名された(ランゴバルド人を参照)。1988年に1000年祭が行われ、デンマーク最古の都市の一つである。オーデンセの歴史を代表するのは、聖クヌート大聖堂である。ここは、中世には巡礼の目的地であった。1654年から58年まで、一時的にデンマーク王国の首都であった。