エアフォースワン
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- アメリカ空軍機にアメリカ大統領が搭乗した際のコールサイン。以下参照。
- 1.のコールサインで呼ばれるアメリカの大統領専用機を舞台にした映画。→エアフォース・ワン (映画)を参照。
- 世界的スポーツメーカー「ナイキ」が、自社のエアクッショニングシステムを初めて搭載したバスケットボールシューズのこと。→「ナイキ」参照。
エアフォースワン (Air Force One) とは、アメリカ大統領が搭乗した際のアメリカ空軍機のコールサイン、フェリー移動の場合は使われない。 ニクソン第37代大統領辞任の瞬間は機上であり、飛行中のコールサイン変更となった。
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[編集] 概要
[編集] 定義
「エアフォースワン」と言った場合、1990年以前はボーイング707を改造したVC-137、それ以降はボーイング747を改造した専用機 (VC-25) の事をさすことが多いが、それは大統領がこの機に乗ることがほとんどであるために起こる誤解で、実際には戦闘機であろうが輸送機であろうが、アメリカ空軍の航空機に大統領が搭乗すればその搭乗機のコールサインが「エアフォースワン」となる。なお、映画「エアフォースワン」で、大統領が輸送機に乗り移ったのを確認してコールサインを変更するシーンがあるが、これは正しい解釈である。
1959年以前は、その時々のミッションナンバーで呼ばれていたため他の機と似かよったナンバーになり混同されることがあった。
[編集] 副大統領の場合
また、副大統領が搭乗した場合は「エアフォースワン」ではなく「エアフォースツー」になる。なお、副大統領が単独で移動する場合は、現在はボーイング757を改造したC-32が充てられることが多い。
[編集] 海軍機、陸軍機、海兵隊機、沿岸警備隊機の場合
同様に、大統領が他の軍などの航空機に搭乗した場合、そのコールサインは以下のようになる:
- 海兵隊機に搭乗した場合: マリーンワン - 通常はヘリコプター。
- 陸軍機の場合: アーミーワン - 1957年から1976年まで、海兵隊と共にヘリコプター輸送を担当していた。
- 海軍機の場合: ネイビーワン - 2005年現在までのところ、2003年に対潜哨戒機のS-3 ヴァイキングがブッシュ大統領を乗せた一例のみ。
- 沿岸警備隊機の場合: コーストガードワン - 2006年現在までのところ、該当機は無し。
- 民間機の場合: エグゼクティブワン - 通常アメリカ大統領は、プライベートな場合を含め民間機に乗ることはないが、リチャード・ニクソンだけはしばしば民間機を使用していた。