ウエストジェット航空
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ウエストジェット航空 | ||
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IATA WS |
ICAO WJA |
コールサイン WestJet |
設立日 | 1996年 | |
ハブ空港 | カルガリー国際空港 トロント・ピアソン国際空港 |
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焦点都市 / 準ハブ空港 |
バンクーバー国際空港 エドモントン国際空港 |
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マイレージサービス | Air Miles | |
会員ラウンジ | Executive Lounges(Penauille Servisair) | |
保有機材数 | 62 | |
目的地 | カナダ:23都市 アメリカ:10都市 国際:1都市 |
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親会社 | WestJet Airlines Ltd. | |
本拠地 | アルバータ州 カルガリー | |
代表者 | Clive J. Beddoe(CEO) | |
ウエブ: http://www.westjet.com/ |
ウエストジェット航空(-こうくう、英:WestJet Airlines Ltd.、TSX:WJA)は、カナダ・アルバータ州のカルガリーに本部を置くカナダ第2位の航空会社。カナダのLCCの代表格で、国内の主要都市ほとんどに就航しており、アメリカにも11都市運航している。
目次 |
[編集] 歴史
1996年2月29日に、サウスウエスト航空やモリス・エア(Morris Air)のようなLCCを目指して、クリーブ・ベドー(Clive Beddoe)とマーク・ヒル(Mark Hill)、ティム・モーガン(Tim Morgan)、ドナルド・ベル(Donald Bell)によって設立される。元々は西カナダに就航する航空会社として立ち上げられたが、世界でも特に成長の早い航空会社のひとつとなる。
1996年2月29日に最初のフライト(ボーイング737)が飛び立つ。当初、3機のボーイング737-200と220人の従業員を抱え、カルガリー国際空港をハブとして、バンクーバーやケローナ、エドモントン、ウィニペグに就航を開始した。同年の年末にはレジャイナやサスカトゥーン、ビクトリアへも就航するようになる。1997年にはアボッツフォードが加えられ、搭乗旅客数は100万人を突破する。
1999年にはサンダーベイやグランドプレーリー、プリンスジョージも就航都市に加わる。2000年、東部カナダへと運航範囲を拡大し、ハミルトン国際空港を東部のハブとして、ハミルトンやモンクトン、オタワに就航を開始する。同年、立ち上げに参画したベドーら4人はカナダ航空業界への貢献度から「"Ernst & Young entrepreneur of the year award in Canada"」を受賞。2001年にはフォートマクマレー、コモックスが加わり、その後、スーセントマリーやサドバリー、トンプソン、ブランドンにも飛ぶようになる。2002年、東部の都市であるロンドンとトロントが新しい就航都市としてさらに加わる。2003年4月、ウィンザーやモントリオール、ハリファックス、セントジョンズ、ガンダーも加わえられる。
2002年の後半、エア・カナダの機密情報へ不正にアクセスしているとして、ライバルのエア・カナダより告訴される。2006年5月29日、ウエストジェットはこの事実を認め、不正アクセスによる和解金500万カナダドルをエア・カナダに払い、かつ「エア・カナダ」と「ウエストジェット」の名で1,000万カナダドルを様々な児童基金に寄付することで合意した。
2004年4月、東部のハブ空港をハミルトン国際空港からトロント・ピアソン国際空港へと移す。これによりハミルトンに飛んでいたオタワやモントリオールのフライトはすべてトロントへ集約され、トロント、オタワ、モントリオール間をより就航しやすいものにした。
2004年、アメリカ線への就航を開始することが発表され、サンフランシスコ、ロサンゼルス、フェニックス、タンパ、フォートローダーデール、オーランド、ニューヨーク(LGA)がそれである。
国境を越える直行便はメインのハブ空港であるカルガリー国際空港(YYC)を始めとして、バンクーバー国際空港(YVR)やケローナ国際空港(YLW)、エドモントン国際空港(YEG)、ウィニペグ国際空港(YWG)、トロント・ピアソン国際空港(YYZ)、モントリオール・トルドー国際空港(YUL)から飛んでいる。
パームスプリングスが2005年の始めに加えられるが、ニューヨーク線が取りやめとなる。4月には新しい路線としてシーズンのみの定期便がシャーロットタウンに就航するようになるが、同時にガンダー線は就航中止となる。2005年6月にはウィンザーの就航を中止し、より乗客が望めるロンドンへとシフトした。そして2005年秋にはフォートマイヤーズとラスベガスにも就航するようになる。
ETOPSを導入したことで、2005年9月20日、バンクーバーからハワイ諸島へ就航することを発表した。2005年12月にはホノルル(HNL)とマウイ島(OGG)への運航を開始した。なお、ハワイ諸島からの復路便は深夜の夜行便となっている。
2006年、サンフランシスコへの就航を中止することを発表。サンディエゴへの季節便も2006年には継続されなくなった。同年、バハマのナッソーがカナダとアメリカ国外へ飛ぶ初めての国際線となる。これは将来の国際市場参入を視野に入れた会社の重要な長期経営戦略に基づくものである。そして現在、カリブ海諸国への就航を増やすことがすでに検討されている[1]。
[編集] 保有機材
ウエストジェットの保有している機材一覧[2]。
機材 | 保有数 | 座席数 | 備考 |
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ボーイング737-600 | 13 | 119 | |
ボーイング737-700 | 44 | 136 | すべての機材は座席の後ろにTVを備えている。 |
ボーイング737-800 | 5 | 166 | すべての機材は座席の後ろにTVを備えている。 |
- 過去の使用機材
2005年の始め、ウエストジェットはそれまで使用していたボーイング737-200をより燃費のよい新しい機材へと取り替えることを発表し、2005年7月12日には残るすべてのボーイング737-200を売却し終えたことを発表した。
[編集] 就航都市
- 詳細はウエストジェット航空の就航都市を参照。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
- ウェストジェット航空公式サイト (英語)
- ウェストジェット航空(最新情報) (英語)
- ウェストジェット航空(就航都市マップ) (英語)
- ウエストジェット航空(ファクトシート) (英語)
- バーチャル・ウエストジェット (英語)