インティライミ
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性別 | 牡 |
---|---|
毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 2002年4月6日 |
死没 | (現役競走馬) |
父 | スペシャルウィーク |
母 | アンデスレディー |
母の父 | ノーザンテースト |
生産 | ノーザンファーム |
生国 | 日本(北海道早来町) |
馬主 | (有)サンデーレーシング |
調教師 | 佐々木晶三(栗東) |
競走成績 | 11戦3勝 |
獲得賞金 | 1億7588万2000円 |
インティライミ(Inti Raimi)は、日本の競走馬で、主な勝ち鞍は2005年京都新聞杯(GII)。「インティライミ」とはケチュア語で「アンデス地方で行われる太陽の祭り」のことで、「フィエスタ・デル・ソル」(Fiesta del Sol)とも呼ばれ、インカ帝国では最も重要な祭りであった。兄弟馬の多くにもアンデスに関係する名前が付けられている(「主な兄弟」を参照)。
目次 |
[編集] 戦績
[編集] 2歳(2004年)
2004年8月に小倉競馬場での2歳新馬戦でデビューし、不良馬場をものともせず3 1/2馬身差で勝利し、単勝1番人気に応えた。なお、この日の次の同じ芝1800mのレース(第6競走・未勝利戦)では後に福島記念(2006年)を勝利する全兄のサンバレンティンが勝っている。続く新潟2歳ステークスでは単勝2番人気に支持されたが、後方から追い上げるも6着に敗れ、その後休養に入る。
[編集] 3歳(2005年)
半年振りに出走したゆきやなぎ賞は競り合いの末、クビ差の2着に敗れたが、続く500万下条件戦を5馬身差で勝利し2勝目を挙げる。京都新聞杯ではスタートが良くなく、最後方からの競馬となったが、3コーナーからまくり気味に外を回って進出し、内を突いてきたコメディアデラルテとの叩き合いをハナ差制して重賞初制覇を飾る。
単勝2番人気に支持された東京優駿(日本ダービー)では3~4番手を追走し、直線では逃げたコスモオースティンを内から交わして一気に先頭に立ったが、残り200m手前でディープインパクトに交わされて5馬身差の2着に終わる。しかし、3着のシックスセンス(皐月賞2着)には2 1/2馬身差を付けており、自身のタイムは例年の勝ちタイムを上回る2分24秒1だった。
その後、菊花賞ではディープインパクトの三冠阻止を期待する声もあったが、蹄の病気(裂蹄)により秋は休養を余儀なくされた。
[編集] 4歳(2006年)
長い休養から7ヵ月半ぶりに日経新春杯で復帰を果たし、単勝1番人気に支持された。レースでは直線で一旦先頭に立つも、久々の実戦に加えてトップハンデの56.5kgも影響してか、一緒に上がってきたアドマイヤフジとスウィフトカレントに最後交わされて3着に敗れた。続く阪神大賞典では2番手を先行するも、距離が長かったのか(兄弟馬は主に中距離で活躍している)、勝利したディープインパクトから4秒も離された、ブービーの8着と大敗した。
その後は金鯱賞を目標に調整されていたが、裂蹄と背中の痛みのため再び休養に入った。6ヵ月半ぶりの復帰戦となった京都大賞典では、デビュー以来全レースに騎乗していた佐藤哲三が騎乗停止のため幸英明に乗り代わりとなった。レースの上がり3ハロンが33秒3という超スローペースの中、3~4番手を進み、最後の直線では内を突いて上がり3ハロンを33秒4でまとめたが、勝利したスイープトウショウの32秒8には及ばず、単勝1番人気に応えられず7着に敗れた。
続く天皇賞(秋)では佐藤とのコンビが復活し、レースでは後続を4~5馬身離して逃げたが、直線で力尽きブービーの15着に大敗した。さらに中日新聞杯は重賞優勝馬が自身を含め3頭というメンバーで、57.5kgのトップハンデとなった。レースは5番手を追走し、最後の直線では内を突いて抜け出してきたが、ゴール前でさらに内をトーホウアランにすくわれ、ハナ差の2着に敗れた。
[編集] 競走成績
年/月/日 | 競馬場 | レース名 | 格 | 距離 | 騎手 | 重量 | 着 順 |
人気/ 頭数 |
単勝 オッズ |
タイム (上がり3F) |
馬 場 |
1着馬(2着馬) | タイム 差 |
2004/08/01 | 小倉 | 新馬 | 芝1800 | 佐藤哲 | 54 | 1 | 1/9 | 2.4 | 1:54.3(36.2) | 不 | (ニホンピロブレイブ) | -0.6 | |
09/05 | 新潟 | 新潟2歳S | GIII | 芝1600 | 佐藤哲 | 54 | 6 | 2/12 | 3.9 | 1:35.6(33.6) | 良 | マイネルレコルト | +0.8 |
2005/03/12 | 阪神 | ゆきやなぎ賞 | 500万 | 芝2200 | 佐藤哲 | 56 | 2 | 2/9 | 3.1 | 2:16.0(35.0) | 良 | イブキレボルシオン | +0.0 |
04/03 | 阪神 | 500万下 | 芝2500 | 佐藤哲 | 56 | 1 | 1/11 | 1.3 | 2:34.4(34.5) | 良 | (チョウノゾミ) | -0.9 | |
05/07 | 京都 | 京都新聞杯 | GII | 芝2200 | 佐藤哲 | 56 | 1 | 1/15 | 2.4 | 2:13.0(35.7) | 稍 | (コメディアデラルテ) | -0.0 |
05/29 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400 | 佐藤哲 | 57 | 2 | 2/18 | 19.5 | 2:24.1(35.1) | 良 | ディープインパクト | +0.8 |
2006/01/15 | 京都 | 日経新春杯 | GII | 芝2400 | 佐藤哲 | 56.5 | 3 | 1/12 | 2.6 | 2:26.4(35.9) | 稍 | アドマイヤフジ | +0.1 |
03/19 | 阪神 | 阪神大賞典 | GII | 芝3000 | 佐藤哲 | 57 | 8 | 3/9 | 10.3 | 3:12.8(41.1) | 稍 | ディープインパクト | +4.0 |
10/08 | 京都 | 京都大賞典 | GII | 芝2400 | 幸 | 57 | 7 | 1/11 | 2.4 | 2:32.0(33.4) | 良 | スイープトウショウ | +0.5 |
10/29 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000 | 佐藤哲 | 58 | 15 | 6/16 | 16.2 | 2:01.2(38.0) | 良 | ダイワメジャー | +2.4 |
12/03 | 中京 | 中日新聞杯 | GIII | 芝2000 | 佐藤哲 | 57.5 | 2 | 2/13 | 4.3 | 1:57.8(35.1) | 良 | トーホウアラン | +0.0 |
通算成績~11戦3勝、2着3回、3着1回、着外4回(2006年12月3日現在) |
※重量欄の下線はハンデ戦を示す |
[編集] 血統表
インティライミの血統 ヘイルトゥリーズン系/Northern Dancer5×3=15.625%、Lady Angela5×4=9.375%(母父内)、Almahmoud5×5=6.25% | |||
父
スペシャルウィーク 1995 黒鹿毛 北海道浦河町 |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
キャンペンガール 1987 鹿毛 北海道門別町 |
マルゼンスキー | Nijinsky II | |
*シル | |||
レディーシラオキ | *セントクレスピン | ||
ミスアシヤガワ | |||
母
アンデスレディー 1986 栗毛 北海道早来町 |
*ノーザンテースト Northern Taste 1971 栗毛 カナダ |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Lady Victoria | Victoria Park | ||
Lady Angela | |||
ペルースポート 1972 栗毛 北海道白老町 |
*ガーサント Guersant |
Bubbles | |
Montagnana | |||
グレートターフ | Red God | ||
*レデイチヤツター (F-No.19) |
[編集] 主な兄弟
- 半姉 - スノーパレード(牝・1996年生、父トニービン)
- JRA4勝、主な勝ち鞍:2000年パールテークス(1600万下)
- JRA6勝、主な勝ち鞍:2004年ストークステークス(1600万下)
- 全兄 - サンバレンティン(牡・2001年生)
- JRA7勝(現役)、主な勝ち鞍:2006年福島記念(GIII)
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