イベント系サークル
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イベント系サークル(イベントけいサークル)とは、主に日本の大学の学生が遊びを目的に結成する団体のことである。略してイベサーとも呼ばれる。
イベント系サークルは、一般的に大学非公認の団体として活動することが多いが、サークル活動を行う団体を届出により登録する制度のある学校(大学などを含む)においては、登録された学生団体として活動することもある。
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[編集] 概要
[編集] アソビ系サークル
古くは1960年代からその存在が確認されていたが、一般に認められるようになったのは1970年代後半のテニス、およびディスコブームの頃からで、特にバブル景気華やかりし頃の1980年代後半に隆盛を極めた。基本的にはテニスやスキーなどのスポーツを楽しむことを題目に掲げるものの、実際はディスコなどの夜遊びやナンパなどの出会いを目的にしたもので、別名「アソビ系サークル」や、「ナンパ系サークル」と呼ばれ、主に首都圏の大学生を中心に結成されていた。
[編集] リーグ
初期には首都圏の大学を中心に大学別にサークルが存在したものの、次第に「インカレ(インターカレッジ)」と呼ばれる大学を問わないものが主流になっていき、その後「リーグ」と呼ばれる上部組織がそれらのサークルをまとめることになっていった。1980年代後半には「STROPS(ストラプス)」や「Y-TRAP(ワイトラップ)」、「GALA(ガーラ)」や「TRANSWAVE(トランスウェーブ)」といったリーグが存在した。
これらのリーグは、傘下のサークルを数十から百近く持ち、日本全国に散らばる傘下のサークルを動員した「50店舗合同ディスコパーティー」などの数千人から数万人を動員するパーティーを運営し、イベントごとに数百万から数千万円の売り上げを上げるなど、学生サークルの集合体というより学生企業といった様相を見せるほどになっていた。なお、これらのリーグの多くが、これらの売り上げを元にして六本木や青山近辺に事務所を構えていた。また、これらのリーグの代表者が集まった「東京企画人会議」という組織も存在した。
[編集] 学生企業化
リーグの大学生の動員力に目をつけたミズノや富士重工、日産自動車などの大企業が、自社宣伝や新卒者へのアピールを目的に、各リーグに対し「協賛」という形でパーティーやリーグの運営に金銭的なサポートするというケースも目立ったほか、「テニス合宿」やスキーツアー、スキューバダイビングツアーなどを定期的に企画・運営し、大きな収益を上げるサークルやリーグも多かった。
[編集] ブームの終焉
しかし、行き過ぎた企業化やバブル景気の崩壊、ディスコブームの終焉により1990年代前半にはイベント系サークルのブームは去り、これらのサークルやリーグの多くは解散し、以後のイベント系サークルの活動はより規模が小さく細分化されたものになっていった。なお、この頃各サークルやリーグの中心人物だった者の多くが、この頃の経験を生かし、広告代理店やテレビ局などのマスコミ、または大手企業のマーケティング関連職についている。
[編集] 現在
現在も首都圏の有名大学を中心にイベント系サークルは存在するものの、平成不況の長期化を受けイベントに協賛する企業がないことや、学生の遊びの多様化の影響を受けてイベントに参加する学生が少なくなったことから、その活動範囲は格段に小規模なものとなっている。