アーユルヴェーダ
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ヒンドゥー教 |
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基本教義 |
三神一体、輪廻、解脱 |
カースト |
神々 |
ブラフマー、シヴァ |
ヴィシュヌ |
インドラ、アグニ |
聖典 |
ヴェーダ |
マハーバーラタ |
ウパニシャッド |
ラーマーヤナ |
地域 |
インド、ネパール |
バリ島 |
アーユルヴェーダ(आयुर्वेद aayurveda)はインドの伝統的な学問で、その名はサンスクリット語の「アーユス(आयुस् aayus 生気、生命)」と「ヴェーダ(वेद veda 知識)」の複合語である。現代でいう医学のみならず、生活の知恵、生命科学、哲学の概念も含んでいる。約五千年の歴史があり、チベット医学や古代ギリシア、ペルシアの医学等にも影響を与えたといわれ ており、インドの占星術とアーユルヴェーダも深い関わりがあるとされている。
トリドーシャ त्रिदोष(3つのドーシャ दोष)説:人間、動物、世界はヴァータ वात ・ピッタ पित्त ・カパ(カファ)कफ という3要素を持っているとする説。人間は個人により3要素の強さの違いがあり、性格や体質の違いとして現れるという。また、それに合わせた食生活、病気の治療法があるという。 各ドーシャにおいて、ヴァータは「風」、ピッタは「火」、カパ(カファ)は「水」、を表している。
アーユルヴェーダでは病気になってしまってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作ること、病気を予防し、健康を維持するという「予防医学」の考え方に立っている。
日本では、ハーブやスパイスを混ぜた油を額に垂らす(不眠や頭痛を取り除き、記憶力と集中力を高めるための治療法のひとつ)シローダーラーのイメージが強い。
近年は、ヨーガ योग と並んでインド式美容、インド式セラピーの方法論として女性向けの雑誌・エステなどで取り上げられることが多い。
[編集] 参考文献
- 幡井勉 『新版 アーユルヴェーダの世界―統合医療へ向けて』 ISBN 486103003X
- 同名書 (ISBN 4915497585) の新版
- 伊東弥恵治、鈴木正夫訳『アーユルヴェーダススルタ大医典』アーユルヴェーダ原典の日本語版 ISBN 489007158X
- 蓮村奮 『ファンタスティック・アーユルヴェーダ(新訂)』 ISBN 4434022369 ; 新訂 版 (2002/07)
[編集] 外部リンク
- 日本アーユルヴェーダ学会 (公式サイト)
- アーユルヴェーダ専門クリニック(脈診と治療を実践する医院/東京)
- アーユルヴェーダポータルサイト(日本発アーユルヴェーダ総合情報サイト)
- 日本アーユルヴェーダスクール (所長 幡井勉 校長クリシュナUK/東京都目黒区)
- アーユルヴェーダのマッサージ(埼玉の浦和にあるサロン)
- 人間と歴史社『アーユルヴェーダススルタ大医典』(書籍案内に加え、アーユルヴェーダの概要説明、学術誌に掲載されたコメント等)
- ドーシャと体質の特徴 (アーユルヴェーダの簡易自己体質チェック)