三神一体
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ヒンドゥー教 |
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基本教義 |
三神一体、輪廻、解脱 |
カースト |
神々 |
ブラフマー、シヴァ |
ヴィシュヌ |
インドラ、アグニ |
聖典 |
ヴェーダ |
マハーバーラタ |
ウパニシャッド |
ラーマーヤナ |
地域 |
インド、ネパール |
バリ島 |
三神一体(さんしんいったい)はヒンドゥー教において、三人の神ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァが本来は一体であるとする近世以降の考え。トリムルティともいう。
一人の神が次の三つの役割に応じて、三人の神として現れるという。
[編集] 起源
後期の古代ウパニシャッドマイトリ・ウパニシャッドにトリ・グナ説と三つの神の対応がある。
トリ・グナ説では、全ての物が「タマス(闇い質)」、「ラジャス(激しい質)」、「サットヴァ(純粋な質)」の3つの質からなる。 このトリ・グナに三つの神を結びつけて、「ルドラ(シヴァ)とタマス」、「ブラフマーとラジャス」、「ヴィシュヌとサットヴァ」に対応させている。
また、宇宙の真理の音であるオームがaumの3つの音に三つの神を対応させ、a をブラフマー、u をルドラ、m をヴィシュヌともしている。