アルメニア人
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アルメニア人は、アルメニアの主要民族。インドヨーロッパ語族に属するアルメニア語を使用している。
古代から国家を建設し、世界で初めてキリスト教を国家宗教とした。また中世の東ローマ帝国ではギリシャ人に次ぐ主要民族として多くのアルメニア人が官僚や将軍・聖職者として仕え、中には皇帝になった者までいる。ヘラクレイオス王朝・マケドニア王朝の2つの王朝はアルメニア系である。なお、アルメニア人は単性論のアルメニア教会の信者がほとんどだが、東ローマ帝国に仕えた者は東方正教会の信者となり、言語もギリシャ語を使用していた。 アルメニアという大規模な集住地域(土地)や言語を失ってはいないが、離散の地においてアルメニア教会などを宗教とすることが大きなアイデンティティとなることなどはユダヤ教徒と似ている側面もある。シリア、イスラエルには比較的大規模なアルメニア人社会が存在する。
12世紀にアルメニア王国や東ローマ帝国が衰退・崩壊した後は世界中に拡散し、商工業の担い手として各地にネットワークを広げて活躍、藤田田は「ユダヤ人が三人いても、一人のアルメニア人にかなわない」と言ったそうだ。