大和二見駅
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大和二見駅(やまとふたみえき)は、奈良県五條市二見3丁目1-1にある西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山線の駅である。となりの五条駅とはわずか1.7kmと至近の距離にある。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線のみの地上駅で、若干ホームがカーブしている。以前は相対式ホーム2面2線の駅であったが、駅舎から離れたほうの1線が撤去されこのような構造となった。対向ホームはまだ撤去されずに残っているが金網で塞いであり入ることは出来ないようになっている。
古くからの、妻面に出入り口のある木造駅舎が健在であるが無人駅である。駅舎は、元事務室だった部分も壁を撤去して、待合室として利用されている。自動券売機が改札口の横に設置されている。
[編集] 駅周辺
この駅は五條の市街の西方の町並みが途切れるか否かといったところに位置しており附近には人家もそこそこにある。改札口を出て左手に行くとすぐに国道24号線にぶつかる。近隣に商店街はないが国道24号線沿い(主に五條市街地の方面)にスーパーや商店などが点在する。
- 五條二見郵便局
- 二見の大ムク(国指定天然記念物)
- 国道24号
- 五條中学校
[編集] 歴史
葛駅(現在の吉野口駅)から五条駅をへてその先の二見駅(のちの川端駅)までの路線を有していた南和鉄道の五条駅から紀和鉄道が橋本駅までを開通させた折に、南和鉄道と紀和鉄道の線路が接続する点が五条駅から二見駅(のちの川端駅)よりにあったため、五条駅とその接続点の間が紀和鉄道および南和鉄道の共有とされた、その接続点にまでこの駅の歴史はさかのぼることが出来る。明治31年(1898年)4月11日のことであった。
明治35年(1902年)の6月には接続点に紀和鉄道が新しく二見駅(ふたみえき)を設けてこの駅は誕生した。この駅が誕生したそのとき南和鉄道は当駅から旧来の二見駅までの旅客営業を廃止し貨物線とし、また旧来の二見駅を川端駅に改称とした。
[編集] 年表
- 1902年(明治35年)6月3日 - 紀和鉄道が接続点に駅を設けて二見駅(ふたみえき)開業。これが当駅である。
- 1904年(明治37年)8月27日 - 関西鉄道が紀和鉄道を買収。
- 1904年(明治37年)12月9日 - 関西鉄道が南和鉄道を買収。
- 1907年(明治40年)10月1日 - 関西鉄道が国有化となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 王寺駅から当駅を経て和歌山駅(現在の紀和駅)までが和歌山線とされる。
- 1919年(大正8年)4月15日 - 現在の大和二見駅(やまとふたみえき)に改称となる。
- 1982年(昭和57年)10月1日 - 当駅から川端駅までの貨物支線が廃止となる。
- 1984年(昭和59年)10月1日 - 五条駅から和歌山駅までが電化となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により当駅も西日本旅客鉄道の駅となる。