垂水駅
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垂水駅 | |||
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垂水駅(たるみえき)は、兵庫県神戸市垂水区神田町1番20号にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線(JR神戸線)の駅である。アーバンネットワークエリアに属しており、Jスルーカード・ICOCA及びSuica(東日本旅客鉄道)・PiTaPa(スルッとKANSAI協議会)利用可能駅でもある。 垂水駅はJR西日本管内でも有数の乗降客数を誇り、朝夕のラッシュ時には驚異的に混雑する。 垂水駅には「新快速」の停車を望む声や「快速」の全便停車を望む声が後を絶たない。 元々、垂水駅開業時の後背人口は多くなかった。 しかし戦後の高丸団地、塩屋山手地区(青山台、美山台、松風台)や桃山台方面、名谷団地の開発に伴い垂水区は人口が急増、垂水駅の利用客数はそれに伴い急増。また名谷駅(須磨区)や学園都市駅(西区)方面からのバス便も充実し、更に商圏は広がる。 しかし、それだけの人口を抱える垂水駅や垂水駅周辺の開発は他の神戸市内に比べれば格段に遅く、現在もJR西日本有数の乗降客数を抱えるにも関わらず、駅構内の設備などは他に比べ見劣りする。
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[編集] 駅構造
- 島式ホーム1面4線の高架駅。但し、列車線にはホームが無く、電車線にのみホームがある。
- 東口と西口とがあり、西口にはエレベーターがある。(2005年3月17日のビエント垂水の開業に伴い、ビエント垂水口も新設されたが、自動券売機は設置されていない。)
- 20m級の車両で12両対応。
- 駅舎内に託児所「JR垂水キッズルーム」がある。
- のりば
- ■ 西明石・加古川・姫路方面
- ■ 三ノ宮・尼崎・大阪・北新地方面
[編集] 利用状況
2004年度の1日あたりの平均利用者数(乗車人員)は34,796人である。これはJR西日本の駅では第19位である。
[編集] 駅周辺
北に山陽垂水駅(山陽電気鉄道本線)が隣接する。高架下はショッピングモールである。
駅周辺は垂水区の中心をなす商業地であり、特に駅北側には賑やかな商店街が広がる。この周辺の道路が狭く、バス停が駅からやや離れた分かりにくい位置にあるなど不便だったため、、1990年代から再開発が行なわれた。東口側に「レパンテ垂水」、西口側に「ウエステ垂水」の再開発ビルがある。なお商店街の中にあったダイエー垂水店は、2005年10月をもって閉店した。 また、垂水商店街などが広がる中央地区は、神戸市による再開発事業が予定されていた。しかし、地元住民の猛反対で、計画は一時的に断念されている。しかし計画そのものが頓挫したわけではない。
- ウエステ垂水
- ジャスコ新垂水店
- 垂水駅バスターミナル
- レバンテ垂水
- コープこうべ垂水店
- 垂水区役所、垂水保健所、市立垂水図書館、勤労市民センター
- 垂水東口バスターミナル
- 五色塚古墳 駅の北東。[1]も参照。
駅南側に海神社が隣接する。その南は国道2号を隔てて海であり、海岸には垂水漁港(神戸港)、マリンピア神戸(ポルトバザール)がある。駅の東側、西側両方から垂水区北部の住宅地に向かう道路がのびているが、このうち西側のものを「商大筋」という。これはかつて沿線にあった神戸商科大学(現兵庫県立大学)にちなんだものであり、1990年の移転後もこの名前で呼ばれる。
[編集] 接続バス路線
[編集] 垂水駅バスターミナル
[編集] 系統・経由地・行き先・バス会社名
- 1系統:歌敷山中学校経由、垂水駅行(山陽電鉄バス)
- 2系統:清水が丘行(山陽電鉄バス)
- 3系統:星陵高校前経由、ゴルフ場行(山陽電鉄バス)
- 4系統:上高丸団地経由、ゴルフ場・上高丸団地・潮見が丘1丁目・清水が丘行(山陽電鉄バス)
- 5系統:掖済会病院前経由、名谷駅行(山陽電鉄バス)
- 48系統:舞子高校前経由、学が丘・学園都市駅行(山陽電鉄バス)
- 59系統:星陵台経由、舞子駅行(山陽電鉄バス、神戸市営バス)
- 171系統:掖済会病院前経由、学が丘・学園都市駅行(神戸市営バス)
- 夜行 レッツ号・シャルム号:神戸三宮経由、東京立川行(神戸山陽バス・立川バス)
[編集] 垂水東口バスターミナル(山陽電鉄バスのみ)
[編集] 系統・経由地・行き先
- 10系統:上千鳥行
- 11系統:学が丘・学園都市駅行
- 12系統:名谷駅行
- 13系統:新道・つつじが丘経由、名谷駅行
- 23系統:青山台、桃山台経由、つつじが丘行
(22系統は平日の朝ラッシュ時、つつじが丘→垂水東口のみ運転)
[編集] 歴史
- 1888年11月1日 開業(山陽鉄道 兵庫・明石間開業と同時)
- 1889年(日付不詳) 垂水駅から舞子駅に改称
- ただし、JTB発行「停車場変遷大事典 国鉄・JR編」が推定した所によれば日付は9月1日ではないかとされる
- 1899年4月1日 垂水駅に改称
- 1906年12月1日 国有化
- 1934年9月20日 須磨・明石間、電車運転開始
- 1965年3月28日 高架化
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化によりJR西日本が承継
- 1995年1月17日 阪神・淡路大震災により不通
- 1995年1月23日 須磨・西明石間運行再開
[編集] その他
- 震災復興計画に際して当駅及び山陽垂水駅の駅ビル建設案と列車線プラットホーム設置案があった。