七条駅
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七条駅(しちじょうえき)は京都府京都市東山区下堀詰町にある京阪電気鉄道京阪本線の駅。京都における京阪電鉄のターミナル駅の一つである。
全ての列車が停車する。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地下駅。七条大橋東詰、川端通と七条通との交差点の直下に位置する。改札・ホームともに地下1階にある。
他の京阪線の駅は(地下1階が改札及びコンコース・地下2階がホーム)となる二層形式だが、この駅は地下1階に改札およびホームを両方備える一層形式である。そのため、改札口は各ホーム毎に独立して設けられており、改札内には互いのホームを結ぶ通路が存在しない。1番線出町柳方面へは川端通り西側の歩道の入り口から、2番線淀屋橋方面へは川端通り東側歩道の入り口から、それぞれ入る。ただし、改札外(地下)には反対側改札口への連絡通路が設けられているため、間違った改札口に下りてしまっても地上に戻ることなく反対側へと行くことができる。この通路は線路の下をくぐることで反対側へとつながっている。
おそらく東福寺・七条駅間で地上から地下線に切り替わるため、この区間では地下二層分の施設がつくれないためだと思われる。
なおこの構造のため、折り返しの不正乗車(大阪方面から特急を利用して当駅で折り返し東福寺駅などへ向かう)を防止する効果という副産物を生んでいるといえなくもない。というのも、現在の特急(およびK特急)は中書島駅や丹波橋駅に停車し、優等列車が停まらない駅での利便性も確保されているが、2000年のダイヤ改正以前の特急は、七条駅~京橋駅間はノンストップ運転されていたため、七条駅で折り返して、手前の駅(中書島駅の辺りまで)へ向かうのに意味があったのである。
[編集] のりば
- 1番線 - 出町柳・三条・四条・大津方面
- 2番線 - 大阪(淀屋橋・京橋)・枚方市・宇治方面
- ※両ホームとも8両編成の停車が可能。
[編集] 駅周辺
駅は川端通と七条通との交差点の地下にある。駅のすぐ西を鴨川が流れ、七条大橋がかかる。
駅東側
駅西側(鴨川対岸)
[編集] バスのりば
- 七条京阪前
- バス停は七条大橋東詰(七条通と川端通との交差点)の七条通沿いにある。
- 駅名は「しちじょう」だが、バス停のほうは「ななじょう」である(「四条」との混同を避けるため、停留所名が「七条大橋」であった市電時代からそのように呼ばれている)。また、駅周辺や交差点を指す場合、地元では「しちじょう京阪」ではなく「ななじょう京阪」と呼ぶことが多い。
[編集] 歴史
- 1913年(明治43年)4月27日 開業。
- 1916年(大正5年)4月1日 急行停車駅となる。
- 1943年(昭和18年)10月1日 会社合併により京阪神急行電鉄(阪急電鉄)の駅となる。
- 1945年(昭和20年)9月15日 輸送混乱防止のため休止。
- 1946年(昭和21年)5月3日 営業再開。
- 1949年(昭和24年)12月1日 会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
- 1950年(昭和25年)9月1日 特急停車駅となる。
- 1987年(昭和62年)5月24日 地下駅化。