トロンボーン
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トロンボーン(トロムボーン)は中型の金管楽器。イタリア語でTrombono、英語・フランス語ではTrombone、ドイツ語でPosaune、中国語では长号(長號)。そもそもラッパはイタリア語でTrombaであるが、より大きなものを表す際に語尾変化によって派生語を生み出す拡大辞“-ono”を付けたのが語源であり、Tromb(a) + ono = Trombonoは「大ラッパ」という意味に該当する。略称は「Tb」,「Trb」,「Tbn」,「Pos」などが見られるが、「Tb」だと“Tuba”の略記と、「Trb」だと“Tromba”の略記と混同されうるため、特にクラシック音楽の分野では「Tbn」または「Pos」の略記が推奨される。
2つの長いU字型の管を繋ぎ合わせた形状を持ち、通常、その一部(スライド)を伸縮させて音程の高低を生み出す。一般的な調性は変ロ調(B♭)である。クラシック音楽やジャズをはじめ、多くの分野で使用される。
目次 |
[編集] 構造
[編集] 各部の名称
- 1 - チューニング管
- 2 - バランサー(おもり)
- 3 - ベル(朝顔)
- 4 - 支柱
- 5 - マウスピース(歌口、唄口)
- 6 - スライド
[編集] 解説
スライドの伸縮で音程の高低を生み出すスライド式の楽器が一般的だが、バルブ式のものも存在する。最も標準的な調性は変ロ調(B♭)であり、スライドの他に1個ないしは2個のバルブと迂回管を持つもの(テナーバストロンボーン、バストロンボーン)もある。追加のバルブは低音域の拡張や、スライドを動かす距離を短くして操作を向上する役割を果たしている。バルブを持たないものは通常、前後の重量の均衡を取るための「バランサー」と呼ばれるおもりを、後方のU字管の近くに取り付けている。このバランサーは音色や吹奏感にも影響を与える。
スライドは内管と外管を重ね合わせた構造をしている。内外のスライドが重なっている長さは、近いポジションで長く、遠いポジションで短くなる。このため古くは、近いポジションの時には摩擦抵抗が大きく、遠いポジションの時には抵抗が小さいという現象を生み、均一な力では操作できないという欠点や、遠いポジションの時ほど息もれが激しくなるという欠点があった。これは後に、内管の先端を微妙に太くした「ストッキング」という部分で外管と接するようにしたことで解決され、これにより操作性が向上した。
収納の際はベル側のU字管とスライド側のU字管とに分割できる。まれに、ホルンに見られるようにベルにネジ山を切って、そこでも分割できるデタッチャブル・ベルの楽器もあり、ベル直径が大きいバストロンボーンの一部で採用されている。ベル径が大きくないテナートロンボーン、テナーバストロンボーンでは滅多に存在しない。
[編集] 奏法
左手で楽器の重量を支える。中指・薬指・小指で楽器を握る。1個のバルブがある場合、そのレバーは左手親指で操作することが多い。2個のバルブがある場合は、2個のレバーをともに親指で操作するもの、一方を親指で操作し、他方を中指で操作するものなどがある。自由な右手でスライドを軽く持って操作する。スライドには、最も手前の第1ポジションから、最も遠くまで右手を伸ばしたところにある第7ポジションまでがある。ポジションが1つ遠ざかると半音下がる。この仕組みと各ポジションで得られる倍音の組み合わせで音階を作ることができる。
ギターのフレットに当たるような特別な目印はないため、奏者はベルの位置などを目安にして、自分の感覚でポジションを定めて音程を得る。そのため初心者にとっては正しい音程での演奏は難しいが、熟練すればスライドの微調整によって正確なハーモニーを得ることが出来る。またスライドはポルタメントの演奏を容易にしている。
他の金管楽器と同様に、音色を変える目的で種々の弱音器が使われる。
[編集] 音楽的な役割
[編集] クラシック音楽
古くは低音への音域の拡張を期待される楽器だった。教会音楽では合唱の伴奏楽器として使われた。音程が正確にとれること、楽器の構造がシンプルであることから、トロンボーンによるハーモニーは非常に美しく、人間の声ともよくブレンドする。スライドを操作するという構造上の理由から、早いパッセージは苦手である。逆に、音程を連続的に変化させるポルタメントは得意技と言ってよい。
古典派の時代まではオーケストラでの出番は少なかったが、大規模な編成が要求されるようになるとトロンボーンも加わるようになった。多くの場合、トロンボーン3本(アルト・テナー・バス各1、またはテナー2・バス1)にチューバの4声セットで使用され、美しいコラールを奏でたり、あるいはチェロやファゴットなどの低音楽器とユニゾンで和声を充実させたりした。またホルン群とのユニゾンも多い。独奏はトランペットやホルンと比較すると少ないが、独自の音域と音色によって、静かな場面で独奏が用いられることが多い(モーツァルトの『レクイエム』など)。しかし強奏時においてはオーケストラの他のパートを圧倒する威力を持つ。19世紀後半から20世紀初頭にかけてはコントラバス・トロンボーンも用いられた。
他の楽器に比べると独奏者、独奏曲のどちらにも恵まれておらず、一部の演奏家が精力的にレパートリーを拡大しているものの、ソロ楽器としての一般的な認知は低い。早いパッセージが苦手なことがその大きな理由だろう。ただし現代では重音奏法や超高音域・低音域、素早いパッセージなど特殊奏法の開拓が幅広く行なわれている。
また、同種の楽器によるアンサンブルが非常にさかんな楽器の1つであり、最も一般的な形態はトロンボーン四重奏である。
[編集] その他の分野
ジャズではディキシーランド・ジャズの頃からすでに代表的な地位を確立し、ビッグバンドのホーンセクションの一員としてだけでなく、独奏楽器としても活躍の場も多い。
[編集] 記譜
楽器の調性は変ロ調(B♭)だが、楽譜はピアノなどと同じく実音で書かれる。低音部譜表が一般的だが、高音のパートではテナー譜表・アルト譜表も使われる。オーケストラでは曲中で譜表が変わることは少なく、1番がアルト譜表、2番がテナー譜表、3番(バス)が低音部譜表というのが一般的である。吹奏楽においては基本的に低音部譜表に記され、高音部分に稀にテナーあるいはアルト譜表が用いられる。英国式ブラスバンドではバストロンボーンのパート以外は移調楽器として扱われ、実音に対し長9度高いト音譜表で記譜される。
[編集] 種類
トロンボーンは、その音域・機能などによって以下の様に分けることができる。また、テナートロンボーンやテナーバストロンボーン等を、管の内径(ボアサイズ)によって太管、中細管、細管と細かく呼び分けることもある。その際異なるボアサイズを組み合わせたものはデュアルボアと通称される。
[編集] 音域による分類
[編集] ピッコロトロンボーン
ピッコロトロンボーン(piccolo trombone)は、テナートロンボーンより2オクターブ高いB♭管の楽器で、管長はピッコロトランペットと同じである。非常に珍しい楽器で、使われる機会はめったにない。
[編集] ソプラノトロンボーン
ソプラノトロンボーン(soprano trombone)は、テナートロンボーンよりも1オクターブ高いB♭管の楽器で、B♭管のトランペットと管長が同じである。そのためトロンボーンというよりはスライド式のトランペットといった趣きだが、スライドトランペットに比べるとマウスピースやベルが大きく、音色もより太く暖かい。現代ではあまり使われない。
[編集] アルトトロンボーン
アルトトロンボーン(alto trombone)は、テナートロンボーンよりも小ぶりで、標準的には4度高いE♭管である。5度高いF管、さらにはD管の楽器も存在する。1つの追加のバルブを持つものもある。
[編集] テナートロンボーン
一般にトロンボーンといえばテナートロンボーン(tenor trombome)を指す。テノール・トロンボーンともいう。他の楽器と混同の恐れがない場合には、単に「テナー」とも呼ばれる。
[編集] テナーの現状
トロンボーンの代表格であるテナーだが、分野によってはその座をテナーバスに譲りつつある。その理由としては、テナーで低音域を演奏する場合、スライドの伸縮が著しく大きくなり、演奏が難しいことが挙げられる。特にスライドを最大限に伸ばす第7ポジションは、小学生や小柄な女性の腕の長さでは手が届かず、紐などを使わないといけないことがある。また、手が届く場合でも、他のポジションから第7ポジションへ素早くスライドさせるには相当の訓練が必要である。
[編集] テナーバストロンボーン
テナーバストロンボーンは、テナートロンボーンに1つの追加のバルブを持たせた楽器のひとつの通称であり、一般的にはテナートロンボーンとして扱われる。
[編集] テナーバスの仕組みとその利点
上述のテナートロンボーンの問題を解決するのがテナーバスである。テナーバスはテナーの主管(B♭管)にF管を装着した楽器で、F管のバルブを操作して主管にF管を継ぎ足すことによって管長を増やし、完全4度音を下げることによってスライド操作が楽になるというシステムである。これによって腕を伸ばさないといけない第6・第7ポジションの音も、第1ポジションや第2ポジションといった楽なポジションで演奏できるようになった。またF管の利用により、テナーの最低音E以下の音も演奏可能になるという利点も発生した。
[編集] テナーバスの短所
テナーバスには短所もある。
- テナーに比べ重量が大きくなる。
- テナーに比べ値段が割高になる。
- テナーに比べ楽器の構造が複雑になるので音の抜けが悪くなる。
- 一部の機種ではベルから後ろが長くなる
これらは、いずれも1つの管というシンプルな構造だったテナーにF管を組み込んだことで発生するものだが、特に3つ目の短所は和音の楽器であるトロンボーンにとっては軽視できない。同様の理由で、3本のバルブを装備したバルブ・トロンボーンも今日ではほとんど使われない。このためF管をなるべくストレートにして抵抗を減らしたオープンラップタイプも登場したが、今度は4番目の問題が発生した。
ある程度熟練した奏者だと、F管の使用の有無でほとんど音質に差が感じられないが、やはり多かれ少なかれその差は現れるため、テナーバスを嫌う奏者もいる。特にあまり低音域を用いないジャズやポップミュージック奏者は、テナーで済ませてしまう場合が多い(そもそもこうした分野で用いられる管径の細いタイプのトロンボーンでは、テナーバスはほとんど製造されていない)。逆に管弦楽や吹奏楽では圧倒的にテナーバスを使う奏者が多く、テナーは入門者用扱いしている者もいる。
なお、パーツの取り換えによってテナーとテナーバスのどちらにもなるトロンボーンも製造されている。
近年ではドイツのタイン社がテナーバスにさらに追加のアタッチメントを加えて、下第2線の下のBナチュラルの吹奏を可能にしたモデルも出現している。
[編集] バストロンボーン
バストロンボーン(bass trombone)は、テナーやテナーバスのそれらよりもやや大ぶりな楽器であり、より太い管とより大きな朝顔を持ち、1つまたは2つの追加のバルブを備える。調性は同じである。詳細はバストロンボーンの項を参照。
[編集] コントラバストロンボーン
コントラバストロンボーン(contrabass trombone)は、テナーやテナーバス、バスのそれらよりも3度から5度低い楽器で、長いスライドを操作するためのハンドルを備える。また、2重のスライドを持つ1オクターブ低いB♭管の楽器を指すこともある。混乱を避けるために、前者は時に「F管バストロンボーン」と呼ばれる。現代ではあまり使われない。詳細はバストロンボーンの項を参照。
これに非常に近い楽器としてチンバッソ(後述)も存在する。
[編集] 機構による分類
- バルブトロンボーン
バルブトロンボーンは、音程を変えるための機構としてスライドではなく、現代の他の金管楽器と同様に3個以上のバルブを備えたものである。このバルブは現代ではピストン式が多いが、ロータリー式のものも存在する。その他の外見は一般的なトロンボーンに近い。スライド式の楽器と同様に色々な音域のものがある。19世紀前半の金管楽器のバルブ機構の発明に合わせて誕生したため、19世紀から20世紀初頭にかけてはイタリアやフランス、中欧地域を中心に広く(一時はスライド式以上に)用いられた。ロッシーニ、ヴェルディなどイタリアの作曲家の他、ブラームス、ブルックナーの作品など、この時代の楽曲の大半はこの楽器を想定して書かれたいえる。
その後、スライド式が楽器や演奏技術の向上によって復権を果たすと廃れていったが、一方ではジャズなどポピュラー音楽の世界で使われるようになり、クラシックの分野でも20世紀終盤以降は再び使用が試みられるようになった。
他に特殊な楽器としては、アドルフ・サックスが考案した6個のバルブを持つ楽器もかつては存在した。これは各バルブがスライドの各ポジションに対応しているもので、トロンボーンの名は持つが外観は大きく異なっている。
[編集] ドイツ式トロンボーンについて
ドイツ式トロンボーン、ドイツ管などと呼ばれる楽器は、やや大きめのベルを持つドイツ・スタイルの楽器のことで、均一化が進んだ他の地域のトロンボーンとは一線を画している。やや細目のボアと比較的大きなベルを持ち、弱音時の円錐管に近い柔らかい響きと、強音時の鋭く割れた響きが特徴的である。その音色傾向から、日本などではクラシック音楽でドイツ系の楽曲を演奏する際に使われることが多い。チューニング管やスライドに「蛇飾り」と呼ばれる細い金属の装飾がついているものもある。
基本的にどのメーカーでも全て受注生産で、決まった型番のようなものはなく、奏者の要望に応じてパーツ1つ1つを組み合わせて作り上げる、いわば「工芸品」「芸術品」である。それゆえに値段は高い。テナーバストロンボーンはテナーと差し替えできるものが一般的である。一般的なトロンボーンとは、蛇飾り、ロングウォーターキー(スライド先端の水抜きのための機構を、スライドをつかんだまま操作できる)、操作レバーとF管バルブ部分とが紐で結ばれている、というのが主な相違点である。
日本のプロ・オーケストラでは、東京佼成ウインドオーケストラ、日本フィルハーモニー交響楽団、大阪センチュリー交響楽団、大阪シンフォニカー交響楽団がレッチェなどのドイツ式トロンボーンを使用している。
[編集] 特殊なトロンボーン
- チンバッソ(cimbasso)
イタリアで用いられた、バルブ・トロンボーンの一種または近縁の楽器。ロータリー・ヴァルヴ式で、音域はコントラバス・トロンボーンやチューバと同じである。主としてヴェルディやプッチーニなどのイタリア・オペラでチューバの代わりに用いられる。イタリア音楽では“Trombone Basso”あるいは“Trombone Contrabasso”と書かれていてもチンバッソを用いる。ドイツ式のチューバ(コントラバス・チューバ)は強奏でもなかなか綺麗に音が割れないため、イタリア・オペラのカトリック的な悪魔的表現に適さないので代わりに使われたのだろうと言う説がある。
- スーパーボーン
ピストンとスライドの両方を備えた特殊なトロンボーン。通常左手でピストン、右手でスライドを操作する。トランペット奏者のメイナード・ファーガソンが考案した。
- マーチング・トロンボーン
外見はトロンボーンというよりは大型のコルネット、あるいは前方に構えるユーフォニアムのようである。スライドではなくバルブを備え、屋外のパレードなどで使用される。
[編集] 歴史上のトロンボーン
- サックバット(英語:sackbut, Sackbutt, sagbut, sagbutt, フランス語:saqueboute, saquebute)
テナートロンボーンと酷似しているが、全体にベルが小さく、ベルの開き方も比較的ゆるやかである。現代のトロンボーンよりずっと軽量で、大きな音は望めないが柔らかな音色を持ち、小編成の合奏や合唱とのアンサンブルに向く。
- ビュサン(フランス語:buccin)
ベル自体が龍の頭をかたどった形をしている。19世紀に考案され、フランスやベルギーで使われた。
[編集] 歴史
非常に古い歴史を持つ楽器であり、起源はトランペットと共通である。かつてはサックバットと呼ばれた。15世紀頃にスライド・トランペットの一種から発生したと考えられており、基本的な構造は昔の姿をそのまま留めている。軍楽隊やオーケストラで使われるようになる前から長く教会などで使われていた。そのためトロンボーンはクラシック音楽の中で、神を象徴するものとして扱われることがある。
最初に交響曲でトロンボーンを使ったのはベートーヴェンで、交響曲第5番の第4楽章で用いた。これは当時「世俗」的と考えられていたオーケストラに、教会で使われていた「神聖」な楽器を使ったという点で画期的なことであった。ただし、オペラや教会音楽の分野ではそれ以前からオーケストラに加えられていた。大編成のオーケストラに定席を得たのはロマン派の時代である。
19世紀、おそらく1830年代にはバルブ(ロータリー)の追加が行われた。これ以降各地のオーケストラではバルブトロンボーンが盛んに使われたが、19世紀中葉から第一次世界大戦前後にかけて徐々にスライド式の楽器が復権し、バルブ式に取って代わっていった。例えばウィーン・フィルハーモニー管弦楽団では1880年頃までバルブ式の時代だったと言われている。
他にかつて盛んに使われていた楽器としてはF管バストロンボーンも挙げられる。地域によって細かな年代に違いがあるが、この楽器は操作性に劣ることやオーケストラピットで長いスライドが邪魔になったこと等から後に衰退していった。
また、一時期フランスのオーケストラではバストロンボーンを使わず、3本のテナートロンボーンを使うのが標準的であった。フランスのトロンボーン四重奏団がバストロンボーン奏者を含まないことがあるのはその名残りだという説もあるが、これには編成の柔軟性を増し個々の奏者の負担を減らすために便宜上テナートロンボーンを使用しているだけだ、という反論もある。
バルブ(ロータリー)の改良はさらに進み、円錐形のセイヤー・バルブ、円柱を横倒しにした形のハグマン・ロータリー、演奏家リンドベルイが開発に関わったロータリーや、ヤマハの細長いVバルブなど、様々な機構が開発されている。
こうしてトロンボーンは楽器の普及や西洋音楽の広まりとともにジャズ、スカ、サルサなど様々な音楽で使用されるようになった。
[編集] 著名なトロンボーン奏者
- アーサー・プライヤー(Arthur Pryor, 1870年 - 1942年)
- キッド・オリー(Edward "Kid" Ory, 1886年 - 1973年)
- グレン・ミラー(Glenn Miller, 1904年 - 1944年)
- ジャック・ティーガーデン(Weldon "Jack" Teagarden, 1905年 - 1964年)
- トミー・ドーシー(Tommy Dorsey, 1905年 - 1956年)
- トラミー・ヤング(Trummy Young, 1912年 - 1984年)
- J・J・ジョンソン(J.J.Johnson/James Louis Johnson, 1924年 - 2001年)
- ブラニミール・スローカー(Branimir Slokar, 1946年 - )
- ミシェル・ベッケ(Michel Bequet, 1954年 - )
- ジョセフ・アレッシ(Joseph Alessi, 1959年 - )
- ジェイ・フリードマン(Jay Friedman)
- ニッツァン・ハロッズ(Nitzan Haroz)
- クリスティアン・リンドベルイ(Christian Lindberg, 1958年 - )
- ジャック・モージェ(Jacques Mauger)
- トーマス・ホルヒ
- アルミン・ロジン
- ジャン・ラファー
- ジル・ミリエール
- ギョーム・コテ・デュモーラン
- マーク・ローレンス
- イアン・バウスフィールド(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席)
- ビル・ワトラス
- オラフ・オット(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団主席)
- スライド・ハンプトン(左利きの奏者)
- ウェイン・ヘンダーソン(Wayne Henderson『ザ・クルセイダーズ』元メンバー)
- ヤン・ヴァン・デル・ロースト
- ヨハン・デ=メイ
- 中川英二郎(スタジオ)
- 中路明(スタジオ)
- 向井滋春(ジャズ)
- 村田陽一(ジャズ、アレンジャー)
- 谷啓(1930年 - )
- 荻野昇
- 山下誠一
- 若狭和良
- 栗田雅勝(NHK交響楽団首席)
- 桒田晃(読売日本交響楽団首席・トロンボーンクァルテットジパング)
- 箱山芳樹(日本フィルハーモニー交響楽団首席)
- 萩谷克己(東京佼成ウインドオーケストラ首席)
- 郡恭一郎(シエナ・ウインド・オーケストラ首席)
- 井上順平(東京都交響楽団バストロンボーン奏者、日本トロンボーン協会会長)
- 片岡雄三(ジャズ)
- 神田めぐみ(ミルウォーキー交響楽団首席)
- 山本浩一郎(シアトル交響楽団首席)
- 呉信一(サイトウ・キネン・オーケストラ)
- 宮下宣子(新日本フィルハーモニー交響楽団)
- 伊藤清(NHK交響楽団元首席奏者)
*吉川武典(HNK交響楽団・トロンボーンクァルテットジパング) *岸良開城(日本フィルハーモニー交響楽団) *門脇賀智志(新日本フィルハーモニー交響楽団バストロンボーン奏者・トロンボーンクァルテットジパング)
- 辰巳奈都子(女優)
- 松永英也(トロンボーンソロアーティスト)
- 古川諭
バス・トロンボーン奏者に関しては、バス・トロンボーンの項目に記す。
[編集] 著名なトロンボーン・アンサンブル団体
- パリ・トロンボーン四重奏団
- ミリエール・トロンボーン四重奏団
- スローカー・トロンボーン四重奏団
- トリトン・トロンボーン四重奏団
- ウィーン・トロンボーン四重奏団
- 東京トロンボーン四重奏団
- トロンボーン四重奏団「ジパング」
- アンサンブル・ターブ
- 100人のトロンボーン
[編集] トロンボーンのために書かれた音楽作品の例
- ヴァーゲンザイル:アルト・トロンボーン協奏曲(現存する最古のトロンボーン協奏曲だと考えられている。)
- フェルディナント・ダーヴィト:トロンボーン協奏曲 変ホ長調
- ギルマン:小協奏曲作品88(元はオルガン曲からの編曲作品だが、主要なレパートリーとして普及している。)
- ヒンデミット トロンボーンとピアノのためのソナタ
- リムスキー=コルサコフ:トロンボーンと吹奏楽のための協奏曲
- ミヒャエル・ハイドン:アルト・トロンボーン協奏曲 ニ長調
- レオポルト・モーツァルト:アルト・トロンボーン協奏曲 ニ長調
- ブロッホ:トロンボーンと管弦楽のための交響曲
- デ=メイ:トロンボーン協奏曲「Tボーンコンチェルト」
- アッペルモント:トロンボーン協奏曲「カラーズ」
- ブージョワ:トロンボーン協奏曲
- レベデフ:一楽章の協奏曲(バス・トロンボーン、もしくはテューバで演奏される。)
- ザクセ:トロンボーン協奏曲 ヘ長調(バス・トロンボーン)
- シークマン:バス・トロンボーンのための協奏曲
- グレンダール:トロンボーンと吹奏楽(管弦楽/ピアノ)のための協奏曲
- 吉松隆:トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」
- シュレック:トロンボーンソナタ「天使ガブリエルの嘆き」(Vox Gabrieli)
- マルチェロ:トロンボーンとオルガン(ピアノ)のためのソナタ第3番
- エワイゼン:トロンボーンとピアノのためのソナタ
- セロツキ:トロンボーンとピアノのためのソナチネ
- ボザ:テナー・トロンボーンとピアノのためのバラード
- リス:バラード
- マルタン:バラード
- ボザ:ニュー・オリンズ(バス・トロンボーン)
- デュティユー:コラール、カデンツとフガート
- サンドストレム:ロッタの歌
- サンドストレム:モーターバイク小旅行
- デュファイ:二つの踊り
- トゥーリン:イルミネーションズ
- 長生淳:イカルス
- ブトリ:トロンボーンとオーケストラのためのファンタジア
- クリフ:四つのスケッチ
- ゴールドステイン:トロンボーンと吹奏楽のための「対話」
- プライアー編曲:スコットランドの釣鐘草
- ウェーバー:ロマンス
- サン=サーンス:カヴァティーナ
- ミヨー:冬の小協奏曲
- ルチアーノ・ベリオ:セクエンツァⅤ
- ベルリオーズ:葬送と勝利の大交響曲 - 第2楽章「追悼」
[編集] トロンボーンのメーカー
- Vincent Bach (ヴィンセント・バック) (米)
- Conn (コーン) (米)
- Holton (ホルトン) (米)
- FEOlds & Son (オールズ) (米)
- King (キング) (米)
- Besson (ベッソン) (英)
- Benge (ベンジ)
- Getzen (ゲッツェン) (米)
- Edwards (エドワーズ) (米、ゲッツェン社の子会社で、ゲッツェン社のパーツと共通の物を使用している)
- Antoine Courtois (アントワンヌ・クルトワ) (フランス)
- B&S (ビー・アンド・エス) (ドイツ)
- S.E.Shires (シャイアーズ) (米)
- Kanstul (カンスタル) (米)
- YAMAHA (ヤマハ) (日本)
- Jupiter (ジュピター) (台湾)
- XO (エックスオー) (日本で設計し、台湾のJupiter社の工場で生産している)
- Latzsch (レッチェ) (ドイツ)
- Thein (タイン) (ドイツ)
- Glassl (グラッスル) (ドイツ)
- Pfretzschner (フィレッツナー) (ドイツ)
- Kuhnl & Hoyer (キューンル・アンド・ホイヤー) (ドイツ)
- Hans KROMAT (ハンス・クロマト)(ドイツ)
- Alexander (アレキサンダー)(ドイツ)
- W.C.Schmidt(シュミット)(ドイツ)
[編集] 関連記事
[編集] 外部リンク
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