ポルタメント
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ポルタメント (portamento) は、ある音から別の音に移る際に、滑らかに徐々に音程を変えながら移る演奏技法である。トロンボーンでは呼気を切らずにスライドを伸縮したり、尺八では徐々に指孔を拡げることで、弦楽器ではバイオリン、三味線、一絃琴などは弦の上で指を滑らせたり、または箏やシタールなどでは指で押さえる張力を変えて、行うことができる。
特に邦楽、インド音楽、中国音楽などアジアの芸術音楽では多用され、重要な音楽表現技法である。
グリッサンドと似た奏法であり、同一視されることも多いが、区別すれば、グリッサンドがおおむね、2音間を等速に移行するのに対し、ポルタメントでは、次の音に移る寸前に渡りをつけるようにして移行する。