トランスフォーマー バイナルテック
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『トランスフォーマー バイナルテック(TRANSFORMERS BINALTECH)』とは、トランスフォーマーシリーズの玩具のみで進行するもののひとつ。縮尺は1/24。実車メーカーからのライセンスを受け、同スケールのミニカー並みの完成度を持つビークルモードからロボットモードに変形する。「バイナルテック(Binaltech)」とは、「Binal」(双方の、二つの)と「Technology」(技術)を組み合わせた造語であり、ストーリー上では地球とセイバートロン双方の技術、玩具ではビークルモードとロボットモード双方のクォリティの融合という意味を持つ。英題は『TRANSFORMERS ALTERNATORS』。国内では2003年より、海外では2004年より展開されている。
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[編集] ストーリー
トランスフォーマーと人類との関係が始まって、20年が経とうとしていた西暦2003年。サイバトロンシティの着工、地球防衛軍の設立、外宇宙への進出など、人類と正義の軍団サイバトロンはかけがえのない運命共同体となっていた。 そんな中、悪の軍団デストロンは病原体「コズミックルスト」による破壊工作を実行、これにより、地球に駐留するサイバトロン戦士の多くが死の淵に追いやられた。時同じくして、デストロンの大規模侵攻がスタート、サイバトロンは地球に増援や補給物資を送れない状態にあった。この絶体絶命の状況を前にし、地球防衛軍は「人類によるトランスフォーマー開発計画」たるバイナルテックプロジェクトを発動、サイバトロンマザーコンピュータ・テレトラン1の指揮のもと、世界中の企業と研究機関の手により、可変式人型マシンの開発が急ピッチで行われた。こうして完成したロボットのボディにサイバトロン戦士の人格が移植され、彼らは新たなる機械生命体として蘇ったのだった。
- ストーリーとしては『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の続編に当たり、『トランスフォーマー ザ・ムービー』や『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』とはパラレルワールドの関係にある。しかし、『ザ・ムービー』や『2010』の世界との関連性もあり、後述するラヴィッジは両方の世界を知っている。
[編集] 概要
サイバトロン戦士は正式にバイナルテックプロジェクトで作られたものだが、デストロン兵士はサイバトロン戦士のボディとして作られたものを人格移植前に強奪し、デストロン兵士の人格を移植する等、変わった経歴で誕生している。 デッドエンドfeat.ダッジバイパーコンペティションクーペは、顔がサイバトロン戦士・サンストリーカーに似ていることから、サンストリーカー用ボディを奪って使用したものではないかと考えるファンもいる。 グリムロックは、元はティラノサウルスに変形するロボットであり、戦闘による負傷で変形機構を損傷したことからバイナルテック化されて自動車に変形するようになったという設定。またラヴィッジは元は「ジャガー」の名で、カセットテープからその名の通りジャガーに変形するキャラクターである(元のジャガーの名称が使用できないのは、実車でジャガーが存在するためと言われる。また、ALTERNATORS版マイスターでも同じ状況が発生し、ジャズという名前が使えなくなっている)。また、このラヴィッジは『ビーストウォーズメタルス』のメタルス・ジャガーの生まれ変わった姿であり、本作が「ビーストウォーズによって歴史が変えられた世界」であることを示している。 バイナルテック化の対象が、自動車に変形するロボットや人型ロボット、そしてG1の登場人物に限定されなくなったことから、今後もさらなる展開の広がりの可能性を見せている。
[編集] 同じキャラクターのバリエーション
スモークスクリーンには無印とGTの2種バリエーションがあり、それぞれにマーキング違いのバリエーションが存在する。また、トラックスとマイスターには2種類のカラーバリエーションがある(ミニカーファンも取り込もうという目論見のためか、G1キャラクターのイメージを継承する色とは別に、車種単体で印象の強い色も設定しているためと思われる。また、ミニカーの世界では競技車両のゼッケン違い、ドライバー違いを別に再現するのは一般的である。)本来生物であるトランスフォーマーにおいて、同キャラクターのバリエーションは無理があるように思えるが、以下のような設定により矛盾をクリアしている。
[編集] ジェネトロニック・トランスリンクシステム
ジェネトロニック・トランスリンクシステム(GTシステム)とは、1つの生命の源・ライフフォースを共有する同一人格のトランスフォーマーを複数人活動させるための技術。サイバトロン戦士の絶対数不足のために考案された。スモークスクリーンGTに搭載され、最大4人のスモークスクリーンが同時に活動可能。しかし、この技術がトランスフォーマーの精神にどう影響するのかは全くの未知である。
[編集] ボディショップ計画
ラヴィッジによって存在を明らかにされた、自分やプロール達が死ぬ「もうひとつの未来(『ザ・ムービー』)」に対する恐怖心から、ホイルジャックは「未来の戦死者」を救う方法を探し求め、GTシステムの応用にその活路を見出した。それが、緊急時にボディの共有を行う「ボディショップ計画」である。プロールの青いボディは、そのような緊急時に使われる予備のボディの1つである。なお、「もうひとつの未来」を知る以前から、緊急用の予備ボディという構想はあったようである(初代『トランスフォーマー』第11話「フランケンシュタイン・スパイク/Autobot Spike」)。
[編集] レプリカ・オートマトン
レプリカ・オートマトンとは、トランスフォーマーの人格や精神を真似て作られた人工知能を搭載する可変式人型マシン、すなわち「人間の手によって作られたトランスフォーマー」。人工知能の能力は、超ロボット生命体と呼ぶには不足であったが、それでも高水準の自律行動をとりうる。マイスターを参考に作られたレプリカ・オートマトンはマイスター本人に「Zoom-Zoom」と命名された。
- 白い方がマイスター、赤い方がZoom-Zoom。白いボディも元々レプリカ・オートマトンに使う予定だったが、作戦上の必要性からマイスター本人が使うことになった。
[編集] その他
トラックスは体の色を自由に変更可能で、カラーバリエーションはそれぞれの状態を再現したものと解釈される。
[編集] 商品
括弧内は所属陣営。
- BT-01 スモークスクリーンfeat.スバル・インプレッサWRC2003(サイバトロン)
- BT-02 ランボルfeat.ダッジ・バイパーSRT-10(サイバトロン)
- BT-03 ストリークfeat.スバル・インプレッサWRX(サイバトロン)
- BT-04 ハウンドfeat.ジープ・ラングラー(サイバトロン)
- BT-05 デッドエンドfeat.ダッジ・バイパーコンペティションクーペ(デストロン)
- BT-06 トラックスfeat.シボレー・コルベット(サイバトロン)
- 黄色、青色の2種が発売。
- BT-07 スモークスクリーンGTfeat.スバル・インプレッサWRC2004(サイバトロン)
- BT-08 マイスターfeat.マツダ・RX-8(サイバトロン)
- 数量限定で赤色(Zoom-Zoom)発売。
- BT-09 スィンドルfeat.ジープ・ラングラー(デストロン)
- BT-10 グリムロックfeat.フォード・マスタング(サイバトロン)
- BT-11 ラヴィッジfeat.シボレー・コルベット(デストロン)
- BT-12 オーバードライブfeat.ホンダ・S2000(サイバトロン)
- BT-13 レーザーウェーブfeat.マツダ・RX-8(デストロン)
- BT-14 ホイルジャックfeat.フォード・マスタング(サイバトロン)
- BT-15 プロールfeat.ホンダ・インテグラ(サイバトロン)
- ビビッドブルーパールエディション(実車版)も発売。
- BT-16 スキッズfeat.トヨタ・bB(サイバトロン)
- 発売時期は不明だが以下の商品が企画中。
- ランブルfeat.ホンダ・シビック・Si(デストロン)
- ジャガーfeat.ジャガー・XK(デストロン)
[編集] バイナルテック・アスタリスク
バイナルテック・アスタリスク(BINALTECH ASTERISK)は、地球人女性キャラクターのフィギュアとセットになったシリーズである。通常のバイナルテックがビークルモードでパッケージングされているのに対し、こちらではロボットモードであるなどの相違点が存在する。同梱フィギュアは既存のシリーズの登場人物がモチーフとなっており、衣装はそれぞれの車種に合わせられている(例えば来留間アイは『カーロボット』に登場するアイがモチーフ。衣装はパトカーであるアラートに合わせて婦人警官)。
- BTA-1 アラートfeat.スバル・インプレッサWRX meets.来留間アイ(サイバトロン)
- BTA-2 サンストリーカーfeat.ダッジ・バイパー meets.白神ジュンコ(サイバトロン)
- BTA-3 ブロードブラストfeat.トヨタbB meets.星ルミナ(サイバトロン)
[編集] トランスフォーマー:キスぷれ
2006年より展開の新シリーズ。「萌え」を前面に押し出した展開はファンを驚愕させた。
[編集] ストーリー
2005年のユニクロン戦争時、地球で起こったとある事件により、人類はトランスフォーマー全体を敵視、対トランスフォーマー組織として結成された地球防衛軍によって、地球から全トランスフォーマーを一掃した。これによって、20年来続いた地球人類とサイバトロンの蜜月は終焉を迎えた。そして2006年。地球に突如現れた謎のトランスフォーマー「レギオン」。地球防衛軍は人造トランスフォーマー「オートルーパー」と、彼らにキスによって力を与えられる特殊能力を持つ少女「キス・プレイヤー」を投入しこれに対抗、人類とトランスフォーマーの戦いが始まった。その戦場に、突如現れた赤いトランスフォーマー。それは死亡したはずのサイバトロン総司令官、コンボイであった…。
- ストーリーとしては『ザ・ムービー』の続編に当たり、『2010』とも『バイナルテック』ともパラレルとなる。
[編集] 概要
上記「アスタリスク」と同じくトランスフォーマーと女性フィギュアのセット商品。フィギュアのデザインと原型は大嶋優木が担当。このシリーズでは、トランスフォーマーはキス・プレイヤーと呼ばれるパートナーの女性キャラとキスする事によって意識を同調させて新たな能力を得る事が出来るという設定。玩具にダイキャストは用いられていないが、海外版と比べて大幅に彩色部分が増加している。
玩具販売に先んじて「りりあん 萌えっちゃお」でラジオドラマが放送されている。
「キスでパワーアップ」「キス・プレイヤーを大きくあしらったパッケージ」と、「萌え」を前面に押し出した展開のインパクトに隠れがちだが、人類とトランスフォーマーの関わりが描かれるシリーズでは例を見ない、人類とサイバトロンの友好関係の瓦解というディストピア的世界観を持つことも特徴的である。
[編集] 商品
()はラジオ及びCD版の声優。
- コンボイ(玄田哲章)feat.ダッジ・ラム×メリッサ・フェアボーン(りりあん)(サイバトロン)
- 付属のサーフボートが武器へ変形する。ドラマCDと設定集付き。
- ホットロディマス(置鮎龍太郎)feat.フォード・GT40×李蛸焼〔リ・シャオシャオ〕(鹿野優以)(サイバトロン)
- 海外版リジェと同型のボディに新造形の頭部と異なる彩色を施し、ホットロディマスとして発売。付属の釣竿が武器になる。
- オートルーパー(平井啓二)feat.マツダ・RX-8×人隣当梨〔ひととなり・あたり〕(明坂聡美)(地球防衛軍)
- マイスターの各部を変更した商品。工事用のコーンが付属し、組み合わせると銃になる。当梨とクレムジークのフィギュア付き。
[編集] オルタネーター/ALTERNATORS
米国ハスブロ社が販売するバイナルテックの海外仕様商品。国内版のダイキャスト部分が削除されプラスティックに置き換わる、塗装やパーツ構成の一部が異なるなどの変更がなされている。バイナルテックに存在するカラーバリエーションは基本的に未発売。
- 2004年発売
- スモークスクリーン/Smokescreen
- ランボル/Sideswipe
- ハウンド/Autobot Hound
- ストリーク/Silverstreak
- トラックス/Autobot Tracks(ブルーバージョン)
- デッドエンド/Dead End
- マイスター/Meister(ホワイトバージョン)
- 2005年発売
- スィンドル/Swindle
- グリムロック/Grimlock
- オーバードライブ/Windcharger
- 日本版とはキャラクターの選定が異なり、武器パーツの一部が取り外されている。
- ラヴィッジ/Battle Ravage
- レーザーウェーブ/Shockblast
- ホイルジャック/Wheeljack
- ディセプティチャージ/Decepticharge feat.ホンダ・S2000(デストロン)
- 日本未発売だが、関連ムックの懸賞品として100名にプレゼントされた。
- スウェーブ/Swerve feat.シボレー・コルベット(サイバトロン)
- 日本未発売。頭部は新規造形。
- プロール/Prowl
- スキッズ/Skids
- サンストリーカー/Sunstreaker(単体で発売・国内版とは彩色がかなり異なる)
- ロールバー/Roll-Bar feat.ジープ・ラングラー(サイバトロン)
- 日本未発売。
- リコシェ/Ricochet feat.スバル・インプレッサWRX(サイバトロン)
- 日本未発売。元のキャラクターは当初日本限定だったステッパー/Ricochet。
- 2006年
- オプティマスプライム/Optimus Prime feat.ダッジラムSRT-10(キスぷれ・コンボイ)
- リジェ/Mirage feat.フォード・GT40(キスぷれ・ホットロディマス青色)
- カムシャフト/Camshaft feat.アキュラRSX
- ネメシスプライム/Nemesis Prime feat.ダッジラムSRT-10(キスぷれ・コンボイ黒色)
- イベント限定品とされていたが、香港などでは一般発売が確認されている。
- 発売予定
- ランブル/Rumble feat.ホンダ・シビック・Si(デストロン)
- ラヴィッジ/Ravage feat. ジャガー・XK(デストロン)(黒豹に変形する新規玩具)
[編集] 外部リンク
トランスフォーマーシリーズ | |
シリーズ一覧: | トランスフォーマーシリーズ一覧 |
クラシック: | 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー - ザ・ムービー - 2010 - ヘッドマスターズ - 超神マスターフォース - V - Z - リターン・オブ・コンボイ - 合体大作戦 - G-2 |
クラシックサブシリーズ: | スクランブルシティ発動編 - ザ・リバース - 英雄伝説編 - アクションマスター |
ビーストウォーズ: | ビーストウォーズ - II - ネオ - メタルス - リターンズ - リボーン |
ニュージェネレーション: | カーロボット - マイクロン伝説 - スーパーリンク - ギャラクシーフォース |
サブシリーズ: | マシンウォーズ - ゴーボッツ - マスターピース - バイナルテック - ロボットマスターズ - ユニバース |
復刻商品: | 復刻版 - マイクロマスター - コレクション |