ダッジ・ラム
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ダッジ・ラム (Dodge Ram)は、アメリカの大手自動車メーカー、ダイムラー・クライスラー社のクライスラー部門が、自社第3ブランドのダッジで生産するフルサイズピックアップトラック。
2004年12月にはディーゼル・ハイブリッドエンジンを搭載したモデルを100台製造し、大半が製造前に売れたと発表しているが一方で、2005年10月13日、米環境保護局(EPA)とエネルギー省が発表した2006年型乗用車の燃費番付の調査結果では同車の二輪駆動モデルが最下位となった。実燃費は市街地走行モードで1リットル当たりわずか3.8キロだという。また、2005年2月のシカゴ・モーターショーでは、"ラム・キャブエクステンデット"が公開された。これはその名のとおりキャビン部分を延長したモデルで、最大6人が乗れる2列のシートはピックアップ史上最大級である。同ブランドのスーパー・スポーツ、「ダッジ・バイパー」と同じ8.3リッター・500馬力の大型エンジンを搭載する「SRT-10」というグレードもある。
ライバルたちがディーゼルエンジンもV8であったなか、長年にわたり、カミンズの直6ディーゼル搭載車をラインナップし続けていたため、トレーラーの牽引用に購入する場合、カミンズエンジンにこだわるファンも多い。
ダッジ・ラムは1994年にモーター・トレンド誌のトラック・オブ・ザ・イヤーを受賞している。そして、同車のヘヴィ・デューティというモデルは2003年に同じ賞を受賞している。
また、かつては商用バンタイプのモデルも存在していたが、現在では消滅している。代わりにメルセデス・ベンツ部門から商用バンのOEM供給を受けて「ダッジ・スプリンター」の名称で販売している。