チアリーダー
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チアリーダー(Cheerleaders)とは、スポーツ(アメリカンフットボールなど)における応援チームのことである。主に女性の応援チームを指す。
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[編集] 概要
スポーツの応援団がチアリーダーである。応援によって選手の士気を高めるために行われる。
元々は、凱旋将軍の帰還の際にそれを歓迎するセレモニーから始まったとする説や大学のスポーツチームの応援において、応援チームの統率リーダー的な人物を指すとする説などがある。
ポンポン(ビニールテープを束状にしたもの)を両手にかざし軽やかな音楽に合わせたダンスやパフォーマンスを繰り広げる。
衣装はトレーナータイプのユニフォームにプリーツタイプのミニスカートを着用するのが一般的である。ミニスカートの下にパンツを着用することもあり、パンティストッキングを履いて白のソックス、ブルマーに運動靴を履くチアリーダーもいる。
日本では高校野球や大学駅伝などでも活躍しているが、大雨の中でも全身びしょ濡れになりながら応援する姿もかなり見られる。
近年はチアリーディングのスポーツ競技化に合わせて、スパッツをはいた上にミニスカートという姿も多くなっている。
なお、チアガール、男性の場合はチアマンとも呼ばれることもあるが、これらは和製英語であり、英語圏では使われない。(cheer girl・boy共に英語では猥褻な意味があるため)
[編集] 派生した関連競技・種目
[編集] チアリーディング
前述のように、本来は応援・応援指揮をする女性チームの事で、チアリーダーが行なうアクションの事をチアリーディングと呼んでいたが、現在においては、チアリーダーが行なう応援形態から派生したスポーツ競技を「チアリーディング」と呼ぶことが多い。近年はこのチアリーディングの技術を競い合うスポーツ競技としてのコンクールも盛んに行われており、年々競技志向の傾向が強まってきている。また、チアリーディングの中のアクロバティックに組み体操をする競技のみを差してチアリーディングと称する場合もある。この組み体操を「スタンツ」という。競技としてのチアリーディングは、「対戦相手より点数を多く取り、相手を競う相手とみなして勝利する」といった対戦型スポーツとは異なり、「いかに観客を魅了し、ひきつけることができるか」を競う「表現型競技スポーツ(見せるスポーツ)」の形態を採っている。また競技主旨としては、「このスポーツを通して、相手を思いやる心と強い精神力、心の豊かさを学び、心身(心と体)の育成を目指す」こととされている。
[編集] アメリカのチアリーダー
チアリーダーになるためには、TRYOUTという年に1度の試験を受けなければならない。最近では男性のチアリーダーは減少傾向にあるが、始めは男性のチアリーダーから始まった。チアリーダーの大会が始まったのは、ICFとCBSでテレビで放送した番組がきっかけである。尚、アメリカでは、チアリーダーは教養や誰からも愛される性格が重視されている。
[編集] チアダンス
チアリーディングから派生したスポーツ競技である。アメリカでは"Pom Dance"(ポンダンス ポンポンとダンスを組み合わせた造語)とも呼ばれる。これはチアリーディングのうち、踊りの部分に特化したもので、競技会の場合は2分30秒の競技時間が設定されており、ポンポンダンス、ラインダンス、ジャズダンス、ヒップホップの4種類を取り入れ、その表現力や完成度を審査する。
[編集] ソングリーダー
[編集] その他
日本におけるチアリーダーは、当初はアメリカのカレッジスポーツやアメリカンフットボールの応援シーンからの模倣から入ってきたもので、女性がミニスカートを履いて応援に参加するものは、バトントワリングチームも含めて一緒くたにチアガールと呼んでいた時期があった。しかし、バトントワリングチームとチアリーダーチームは全く性質が異なるものである。(後述参照)
[編集] チアリーディングの競技化
本来は応援チームの一セクションとして発生したもので、日本の学校のクラブ活動においても、伝統があるチームほど、応援団・応援部・応援指導部のなかの組織として発生したチームが多い。また、そういうチームの多くは最初からチアーリーダーとしてではなく、吹奏楽部の一部のバトントワリングチームとして創設され、後にチアリーダーチームに発展していったチームも少なくない。[要出典]
近年は、応援団体としてよりも、その華やかさから、スポーツとしてのチアリーディングに脚光が当てられる風潮が強い。そのため、チームの存在意義や活動目的を設定する上で、混乱が生じている場合もある。[要出典]
スポーツ競技としてのチアリーディングに参加するチームには、最初からチアリーディング競技専門チームとして立ち上げられる場合、本来の応援チームから競技に専念する為に分離独立させたチーム、さらには応援団体としてありながら本来の応援活動よりも競技会への参加や練習を中心にするチームが増えてきている。事実、チアリーディングの統括団体の上層部や指導者には、競技会で上位の成績を収めるには応援活動を極力控える指導なども行なわれている関係もあり、チアリーディングチームにもそういう風潮が浸透してきている。しかし、競技会参加チームの中には応援活動を主にしているチームもあり、チームやメンバーによってはそのような現実に様々な葛藤や混乱を抱いていることもある。[要出典]
[編集] チアリーダーチーム出身の著名人
- 三田智子(元ダラス・カウボーイズチアリーダー)
- アルビレックス新潟チアリーディングチーム創設に参画。
- 木佐彩子(青山学院高等部・チアリーダー部副リーダー→フジテレビジョン→フリー。石井一久投手夫人)
- 高畑百合子(明治大学チアリーディングチームリーダー→TBSアナウンサー)
- 石本沙織(早稲田大学チアリーディングチーム→フジテレビ)
- 山田幸子(桜美林大学卒。2003年度シアトル・シーホークス「Sea Gals」メンバー)
- 石田季子(桜美林短大卒、2001年度サンフランシスコ・フォーティナイナーズ「Gold Rush」メンバー)
- 中山麻紀子(元ワシントン・レッドスキンズチアリーダー)
- 現在千葉ロッテマリーンズチアパフォーマー「M☆Splash!!」ディレクター
- 浅井直湖 『日本で最初のCheerleader』(法大応援団の初代でもある。スポーツ応援魂を持ち日本人で初めてアメリカのCheerleaderCAMPや大会に参加し、アメリカの国際チアリーダー協会・全米チアリーダー連盟より、日本にチアを紹介する使命も渡され、普及に奔走した。日本にチアリーダーと言う言葉も確立した、日本人初のCheerleader。PROチアリーダー指導者)
- PISCES CheerleaderPepClub (日本初の応援Cheerleaderチーム)日本のプロ野球・アメフト・バスケ・サッカー・バレーボール等スポーツイベントの華としてスポーツイベントやチアの普及に大いに貢献した。メンバーは当初六大学や東都大学の学生中心。この中に日本人2番目のチアリーダー=史栄ライリーや日本初の男性チアリーダー(早大)も登場して脚光を浴びた。 又、野球やバスケ・サッカーの大学生の講習会や、企業チームにチアリーダーを作り指導したり、本物は誰だ・俺達ひょうきん族・ベストテン・ヤンヤン・笑っていいとも等マスコミCMにも活躍してチアリーダーの追っかけや雑誌が出るほど、チアリーダーがあちこちのテレビニュースやクイズに引っ張りだこの存在で、彼女たちの熱意努力が日本のチアの普及に大いに貢献した。(ただ初めの頃はチアガール・バトンガールと呼ばれ、ミニスカートが強烈で、教養ある選ばれる存在のチアリーダーよりも、話題性にとらわれていて、創設者の苦労が多かった時代であった。
- 松島みどり (東京大学運動会応援部バトントワラーズ→朝日新聞→衆議院議員)
[編集] テレビドラマ
- 1980年11月~81年10月にTBSテレビ系列でドラマ「GOGO! チアガール」が放送された。これは高校のチアリーディング部を舞台にした青春ドラマで、三原順子(現・三原じゅん子)や島田歌穂・甲斐智枝美・日高のり子ら当時の女性トップアイドルが出演していた。ちなみに彼女たちが着ていた青シャツの上に白チョッキ、白いホットパンツのヘソだしルックは、ダラス・カウボーイズの応援団カウガールズのそれが元になっている。このときのチアリーダー指導をしたのが、日本で最初のチアリーダーの浅井直湖である。彼女が日本に『チア』という言葉や『チアリーディング』という言葉も作り、『講談社スポーツシリーズ』にも、『チアリーディング』という分野を確立した。六大学や、関西の大学アメフト野球・バスケ、サッカー・バレー、にチアを広げ、プロ野球に始めてチアが登場した日本発のプロチアリーダー PISCESの代表である。PISCES
- 2004年4月放送日本テレビの特番ドラマ「天国への応援歌 チアーズ~チアリーディングにかけた青春~(番組サイト)」(主演:石原さとみ)は、大阪府の箕面自由学園高等学校のチアリーディング部をモデルにした物語だった。元々は読売テレビが製作したドキュメンタリーがベースで、同校の先輩部員が不慮の交通事故死となったことをきっかけに、一致団結した後輩チアリーディング部員の活躍を描いたものである。ちなみに、その時演技指導したのは大学チアリーディングの名門桜美林大学チアリーディング部である。
- 2004年10月~2005年3月に放送中のNHK連続テレビ小説「わかば」で、ヒロイン・高原若葉(原田夏希)は学生編で大学のチアリーディング部に入って活動している。NHKの番組宣伝用ポスターでもチアガールになった若葉の写真がデザインされたヴァージョンがある。(防火週間啓発ポスターにも同様のものが使用された)この他大分県にある日本文理大学BRAVESのチアリーダー(女性のみ)も出演した。わかば役の原田はチア未経験者。えり役の仁平裕子は高校時代チア経験者。たかこ役の藤沢さんは器械体操経験者であった。撮影は宮崎県日南市で行われ、わかばの成長していく姿が放送された。
- 2006年夏季(7-9月)編成のフジテレビジョン火曜ドラマ「ダンドリ。~Dance☆Drill~」(主演・榮倉奈々)は、神奈川県立厚木高等学校ダンスドリル部(ダンス訓練部)のドキュメント書籍「ダンス・ラブ★グランプリ~県立厚木高校ダンスドリル部全米制覇の記録」を基に製作された。(但し作品のエンディングには「この番組はフィクションです」と表示されている)
[編集] その他
- サッカー・Jリーグのコンサドーレ札幌やアルビレックス新潟はチアリーディングチームを設けており、サッカーのチーム編成と同じく年代別のチーム編成をしてじっくりと育成する機関を作っている。
- プロ野球で最初にCheerleaderを募集したのはロッテ球団である、法政応援団の淺井直湖が指導した。その年に阪神・ヤクルト・大洋球団にもチアリーダーが登場した。
試合前後やイニングスインターバル(主としてホームチームの攻撃前)にチアリーダーが試合を盛り上げることが多いが、北海道日本ハムファイターズのチアリーダー「ファイターズガール」に2004年(札幌移転初年度)、地元放送局・北海道放送の邑田みさきアナウンサーが、また2005年に新規加盟を果たした東北楽天ゴールデンイーグルスのオフィシャルチアリーダーに地元在住の44歳(オーディション開催時)の主婦がそれぞれ合格し話題を集めた。
- ジャパンポンポンという中・高齢者の女性を対象としたチアリーディングチームが活動しており、各地のイベントなどに出演している。またこのチームの代表者は渡邊映衣子(わたなべ えいこ)さん青学バトン出身である。
- 水10!の第1部・「ワンナイR&R」でゴリが演じるキャラクターの一人「松浦ゴリエ」は、CDのプロモーションビデオで、チアダンスを披露していた。2005年秋から2006年にかけて、一般視聴者を対象としたゴリエ杯チアダンス選手権なるものを開催し、優勝チームのパワフルエンジェルにはゴリエとプロモーション活動が出来る特典が与えられた。また、2005年末のNHK紅白歌合戦にも紅組のメンバーとして出演した。
- 2005年12月放送のフジテレビ系芸能人のスポーツや文化活動のチームのドキュメンタリー番組で、芸能人のチアダンスチーム「お台場レインボーチアーズ」が取り上げられた。テレビコマーシャルでも女性タレントがチアガールに扮したものがある。
[編集] 関連項目
- ダンス
- バトントワリング
- 応援団
- ポンポン
- ダンドリ。~Dance☆Drill~(チアダンスをテーマにしたテレビドラマ)
- プロ野球12球団のマスコットガール及びチアリーディングチーム一覧
[編集] 外部リンク
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