アカデミー主演女優賞
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アカデミー主演女優賞(―しゅえんじょゆうしょう、Academy Award for Best Actress)はアカデミー賞の一部門。1928年の第1回からあった部門だが、有色人種の女優が受賞したのは、第74年(2001年度)のハリー・ベリーが最初である。
最年少受賞者はマーリー・マトリン(「愛は静けさの中に」・当時21歳)、最年少候補者はケイシャ=キャッスル・ヒューズ(「クジラの島の少女」・当時13歳)、最年長受賞者・候補者はジェシカ・タンディ(「ドライビング MISS デイジー」・当時80歳)。
最多受賞者は4回のキャサリン・ヘプバーン、これは俳優全体としても最多である。また、主演女優賞を二度受けたのはルイーゼ・ライナー(初の二年連続受賞)、ベティ・デイビス、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ヴィヴィアン・リー、イングリッド・バーグマン(助演女優賞も1度受賞している)、エリザベス・テイラー、グレンダ・ジャクソン、ジェーン・フォンダ、サリー・フィールド、ジョディ・フォスター、ヒラリー・スワンクの11人。
第41回(1968年度)にはキャサリン・ヘプバーンとバーブラ・ストライサンドの票数が全く同じとなり、同部門初のタイ受賞となった。
(※注意 1927年度から1933年度までは、選考期間が年をまたがる。1934年度から、1年間の業績で判断される)
目次 |
[編集] 1920年代
- 1927年および1928年 ジャネット・ゲイナー 『第七天国』『サンライズ』『街の天使』
- 1928年および1929年 メアリー・ピックフォード 『コケット』
- 1929年および1930年 ノーマ・シアラー 『結婚双紙』
[編集] 1930年代
- 1930年および1931年 マリー・ドレスラー 『惨劇の波止場』
- 1931年および1932年 ヘレン・ヘイズ 『マデロンの悲劇』
- 1932年および1933年 キャサリン・ヘプバーン 『勝利の朝』
- 1934年 クローデット・コルベール 『或る夜の出来事』
- 1935年 ベティ・デイヴィス 『青春の抗議』
- 1936年 ルイーゼ・ライナー 『巨星ジーグフェルド』
- 1937年 ルイーゼ・ライナー 『大地』
- 1938年 ベティ・デイヴィス 『黒蘭の女』
- 1939年 ヴィヴィアン・リー 『風と共に去りぬ』
[編集] 1940年代
- 1940年 ジンジャー・ロジャース 『恋愛手帖』
- 1941年 ジョーン・フォンテイン 『断崖』
- 1942年 グリア・ガースン 『ミニヴァー夫人』
- 1943年 ジェニファー・ジョーンズ 『聖処女』
- 1944年 イングリッド・バーグマン 『ガス燈』
- 1945年 ジョーン・クロフォード 『ミルドレッド・ピアース』
- 1946年 オリヴィア・デ・ハヴィランド 『遥かなる我が子』
- 1947年 ロレッタ・ヤング 『ミネソタの娘』
- 1948年 ジェーン・ワイマン 『ジョニー・ベリンダ』
- 1949年 オリヴィア・デ・ハヴィランド 『女相続人』
[編集] 1950年代
- 1950年 ジュディ・ホリディ『ボーン・イエスタデイ』
- 1951年 ヴィヴィアン・リー『欲望という名の電車』
- 1952年 シャーリー・ブース『愛しのシバよ帰れ』
- 1953年 オードリー・ヘプバーン『ローマの休日』
- 1954年 グレース・ケリー『喝采』
- 1955年 アンナ・マニャーニ『バラの刺青』
- 1956年 イングリッド・バーグマン『追想』
- 1957年 ジョアン・ウッドワード『イヴと三つの顔』
- 1958年 スーザン・ヘイワード『私は死にたくない』
- 1959年 シモーヌ・シニョレ『年上の女』
[編集] 1960年代
- 1960年 エリザベス・テイラー『バターフィールド8』
- 1961年 ソフィア・ローレン『ふたりの女』
- 1962年 アン・バンクロフト『奇跡の人』
- 1963年 パトリシア・ニール『ハッド』
- 1964年 ジュリー・アンドリュース『メリー・ポピンズ』
- 1965年 ジュリー・クリスティ『ダーリング』
- 1966年 エリザベス・テイラー『バージニアウルフなんか怖くない』
- 1967年 キャサリン・ヘプバーン『招かれざる客』
- 1968年 キャサリン・ヘプバーン『冬のライオン』、バーブラ・ストライサンド『ファニー・ガール』(タイ受賞)
- 1969年 マギー・スミス『ミス・ブロディの青春』
[編集] 1970年代
- 1970年 グレンダ・ジャクソン『恋する女たち』
- 1971年 ジェーン・フォンダ『コールガール』
- 1972年 ライザ・ミネリ『キャバレー』
- 1973年 グレンダ・ジャクソン『ウィークエンド・ラブ』
- 1974年 エレン・バースティン『アリスの恋』
- 1975年 ルイーズ・フレッチャー『カッコーの巣の上で』
- 1976年 フェイ・ダナウェイ『ネットワーク』
- 1977年 ダイアン・キートン『アニー・ホール』
- 1978年 ジェーン・フォンダ『帰郷』
- 1979年 サリー・フィールド『ノーマ・レイ』
[編集] 1980年代
- 1980年 シシー・スペイセク『歌え!ロレッタ愛のために』
- 1981年 キャサリン・ヘプバーン『黄昏』
- 1982年 メリル・ストリープ『ソフィーの選択』
- 1983年 シャーリー・マクレーン『愛と追憶の日々』
- 1984年 サリー・フィールド『プレイス・イン・ザ・ハート』
- 1985年 ジェラルディン・ペイジ『バウンティフルへの旅』
- 1986年 マーリー・マトリン『愛は静けさの中に』
- 1987年 シェール『月の輝く夜に』
- 1988年 ジョディ・フォスター『告発の行方』
- 1989年 ジェシカ・タンディ『ドライビング Miss デイジー』
[編集] 1990年代
- 1990年 キャシー・ベイツ『ミザリー』
- 1991年 ジョディ・フォスター『羊たちの沈黙』
- 1992年 エマ・トンプソン『ハワーズ・エンド』
- 1993年 ホリー・ハンター『ピアノ・レッスン』
- 1994年 ジェシカ・ラング『ブルースカイ』
- 1995年 スーザン・サランドン『デッドマン・ウォーキング』
- 1996年 フランシス・マクドーマンド『ファーゴ』
- 1997年 ヘレン・ハント『恋愛小説家』
- 1998年 グウィネス・パルトロー『恋におちたシェイクスピア』
- 1999年 ヒラリー・スワンク『ボーイズ・ドント・クライ』
[編集] 2000年代
- 2000年 ジュリア・ロバーツ『エリン・ブロコビッチ』
- 2001年 ハリー・ベリー『チョコレート』
- 2002年 ニコール・キッドマン『めぐりあう時間たち』
- 2003年 シャーリーズ・セロン『モンスター』
- 2004年 ヒラリー・スワンク『ミリオンダラー・ベイビー』
- 2005年 リーズ・ウィザースプーン『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』