P901iTV
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FOMA P901iTV(フォーマ・ピー きゅう まる いち アイ・ティブイ)は、パナソニック モバイルコミュニケーションズによって開発された、NTTドコモの第三世代携帯電話 (FOMA) 端末製品である。
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[編集] 概要
ドコモではデジタル・アナログを通じて初のテレビ搭載端末として登場した。(この機種発売までアナログを含めて、ドコモはテレビ搭載端末を発売していなかった。)外部メモリーはminiSD対応である(ドコモでは512MBまでの松下・東芝・サンディスク製について動作確認済)。カメラ性能は、アウトカメラはνMaicoviconで有効画素数約201万画素・最大記録画素数約192万画素。主にテレビ電話用のインカメラはCMOSで約11万画素。折りたたみ回転ヒンジ式。2.5インチQVGA液晶搭載。
携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」及びアナログ放送対応のテレビチューナーを搭載。東京都内のある量販店の発売当初の価格は3万9900円(ITmedia調べ)。ドコモのハイエンド端末の中でも、最も高い価格帯に設定されていた。連続3時間のテレビ視聴が可能で、内蔵メモリに30分程度の番組録画も可能。2.5インチのディスプレイ(画面比率が4:3のため、場合によっては額縁放送となる場合もある)を備えており、P505iSなどで採用された、逆回転2軸ヒンジを利用して画面を横に90度傾けた状態で視聴できる。字幕放送は非対応。また、アナログのテレビ放送にも対応する。FeliCaにも対応しており、モバイルSuicaを利用可能。初のTV対応モデルだったため、商品化には長期間要し(最初の発売発表から発売まで半年近くかかった)、FOMAのサービスとしては最新シリーズに追い越されてしまった。そのため、FOMA対応サービスは開発当時の901i相当で、最新のプッシュトークやiチャネル、FOMAプラスエリアといったものには対応していない。(一方、901iS相当に引き上げられている機能もある)
iアプリは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、「アバパラ大富豪」、「インフォスクリーン」、「Gガイド番組表リモコン」、「電子マネーEdy」がプリインストールされているほか、メーカー公式サイトにおいて、「ファイナルファンタジーII」の無償提供が実施されている(限定20万人)。
[編集] 仕様
- ハードウェア仕様
[編集] 歴史
- 2005年9月27日:ドコモよりプレスリリース(当時の報道発表資料はこちらを参照)
- 2005年11月10日:電気通信端末機器審査協会 (JATE)通過
- 2005年11月14日:技術基準適合証明 (TELEC) 通過
- 2006年3月3日:発売開始
[編集] TV機能について
この機種では、FOMAカード未挿入状態でもテレビが見られる仕組みになっている。([1]) UIMカードなしではテレビが視聴できないソフトバンクモバイルのVodafone(Softbank) 905SHおよび、auのEZテレビとは、対照的な仕様になっている。
このため、テレビ機能目当ての消費者の一部が、購入後すぐに解約する例もあり、端末の費用だけではなく、月々の利用料から収益を出すキャリアとしては不都合なことから、一部では「NTTドコモ向け端末も、次期(903iシリーズ?)から解約したらTV視聴不可となる」という報道があったものの、ドコモサイドは「具体的な仕様は決まっていない」とコメントしている。([2])
[編集] 不具合
地上デジタル放送視聴中に、データ放送コンテンツの中にある音声や音楽などのAACファイルの再生・停止を短時間に素早く連続して行うと、表示画面が固まってしまい、キー操作が出来なくなることや再起動してしまう場合があり、ソフトウェアのアップデートが行われている。
[編集] テレビ視聴上の注意
地上デジタル放送(ワンセグ)の視聴の場合は問題ないが、アナログ放送を長時間に亘って視聴する際は、内部の基盤や処理装置から発生する熱で本体の表面温度が高くなることがあるため、注意が必要である。 また、街中で外国人の方々が利用するシーンが多く見受けられるため、本体注意シールの内容を英語でも表記する。
Caution!
While the analog TV is activated,the P901iTV handset gets heated. Take especially care when you touch the handset with your hand or face.
[編集] 関連項目
- P903iTV(P901iTVの後継機種)