Mr.オクレ
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Mr.オクレ(みすたーおくれ、本名:岡田 信行)は、 吉本興業に所属するお笑い芸人である。
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[編集] 来歴・人物
兵庫県明石市出身。父親は明石市内で中学校の教師をしていた。容姿が一見老けているため、小学校の頃先生と間違えられた話もある。メガネを外した顔が、小野田寛郎に似ているため、明石家さんまに「おかえりなさい。小野田さん」と突っ込まれる事もある。
生年月日は1953年4月30日と1957年4月30日の二説あるが、もし後者が正しければ馴染みである明石家さんまや村上ショージより年下になり、2005年の時点で芸能生活が33年になるので14~15歳で芸能界入りしたことになる。しかし、さんまが「オクレ兄さん」とテレビで言っており、前者の方が正しいと思われる。
所属の吉本興業でさえ、普段何をしてるかわからないというほど私生活は謎である。自宅にいても居留守ばかりで、電話が鳴っても取らない。だが、留守電に切り替わってメッセージ録音になったときに電話機から「おらへんのかぁ…鍋でも誘おうと思うたのに」という声が聞こえれば、すぐ受話器を上げるという。
[編集] 名前の由来と芸風
「オクレ」という名前は、物乞いの「おくれ」ではなく「トロい(遅れる)」から来ている。コミックバンド(ザ・パンチャーズ)時代、他のメンバーからワンテンポ遅れてズッこけ「遅い遅い!」と突っ込まれるのが唯一の芸であった。1980年代後半、テレビ番組「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)に、村上ショージや前田政二と共にお笑いトリオ『何人トリオ(当初は「難民トリオ」)』の一員としてレギュラー出演して人気が出る。 今でも「ひょうきん族の時の蓄え(ギャラ)で楽してるねん。」と言う事もある。
[編集] 出演
[編集] レギュラー
- 山田花子が水晶で呼び出す「水晶の精霊」の役。
- 花子がイスの上の水晶に手をかざし、「水晶の精よ~、○○を我に教えたまえ~…。えい!!」と叫ぶと照明が暗くなり、アラビアンな音楽(オフスプリングのCome out and Play?)と共に釣り下げられて舞台左袖から出てくる。定着して意外と人気があるようで、声援がよく聞こえてくる。出てくると季節やニュースなどを題材とした漫談的な話から始まることが多い。主役の一人の陣内智則が水晶の精に頼んだ内容の返事を言うようにいうと、よくつっかかるような感じで言う。「これが出来たら占う。」などと言いミニゲーム的なことなどをさせ、面白い結果や、ミニゲームの成功を阻止し芸人らが怒っているのを笑いながら、またアラビアンな音楽と共に左にはけていく。たまに物を持ってくることがあり、陣内智則に投げつけることもある。コントロールがいい。
- なお、最近は、陣内智則らに「もう一度呼べよ」と迫られた山田花子により、再び呼び出されるが、この時も、まともな回答はせずに宙吊り状態で去っていく。もしくは、本人が不在で、ひもだけ登場する。この後、大抵は、「もうええやろガール」役のののかちゃん(子役)による「もう、ええやろ」に繋がることが多い。
[編集] 不定期
- 警官,ヤクザの組長、飛行機の操縦士などキャラクターと正反対の役で客演。ストーリーラインに絡む役を演じることもある。横丁へよ~こちょで人気を博しているためか、登場時は拍手をもって迎えられる。新喜劇での演技面の特徴としては声が通らない、無気力、無表情な演技であるが、それで笑いの取れる不思議な人物である。
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- 主なギャグ
- 「こんにちは~」(普通に言っているのになぜか周りはずっこける。)
- (帰り間際に。主に吉田ヒロに対し。)「あほ~。」
- 主なギャグ
[編集] 連続ドラマ
[編集] 映画
[編集] エピソード
子供の頃の生活は貧しく、過度の空腹により金魚に手を出したり、真冬に隙間風だらけの家で遭難しかけたりしたなどという逸話も残っている。更に近年の生活もやはり貧しく、3~4週間何も食べていなくて死に掛けていた時、ベランダの窓を開けると、自分がエサを与えていた鳩が巣を作って卵を産んでいたので、たまらずその卵を食べて餓死から逃れた(「横丁」での本人の発言)。