IPod nano
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iPod nano(アイポッド ナノ)はアップルコンピュータ社のフラッシュメモリを内蔵したデジタルオーディオプレイヤーである。iPodの小型デジタル音楽プレイヤー市場向けモデルの第2弾である。Mac OS X及びWindowsの両方で利用できる。同社製のiPod shuffle及びiPodの特徴を兼ね備えており、またiPod miniよりも小型である。マイクロドライブを搭載したiPod miniの後継製品であり、iPod nanoの登場に伴いiPod miniの生産は終了した。
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[編集] 歴史
[編集] 第一世代
2005年9月7日(日本時間9月8日)にアップル社CEOのスティーブ・ジョブズが自身が穿いていたジーンズの右ポケットからiPod nanoを取り出して発表、その日から世界中で販売が開始された。第一世代 iPod nano のラインナップは2GB(21,800円/$199)および4GB(27,800円/$249)の2モデルで、ホワイトおよびブラックの2色のカラーバリエーションであった。
iPod miniやiPod shuffleが発売された直後から数ヶ月間ほど入手困難な状況が続いたのとは対照的に、比較的安定した供給体制となっていたようである。それでもモデル毎に売れ行きの差違はあり、例えば日本では発売後1週間の売れ行きは4GBモデルが2GBモデルよりも売れていたため4GBモデルの入手がやや難しかった。当時のフラッシュメモリの価格から比較して安値だったこともあり、これによりフラッシュメモリの価格下落に貢献した。
これに伴いiPod miniの生産は終了し、販売も流通在庫限りで終了。iPod miniの5色のカラーバリエーションを再現するため、純正カラーケース iPod nano tube など、iPod nano用の周辺機器が2005年9月30日から発売された。
2006年2月7日、1GBモデル(17,800円/$149)の販売を開始した。カラーバリエーションは2GB/4GBモデルと同じホワイトおよびブラックの2色。
[編集] 液晶のクレーム
発売後、画面にすぐ傷が付いたり割れたりするなどのクレームが増加しアメリカ国内で紛糾することになり、アップル社は第4世代iPod(カラー版)との液晶ディスプレイ画面の素材が同じだと反論。その後2005年9月30日に、アップル社は『出荷した商品の0.1%に液晶画面に不具合が発生することがある』とし、これらの交換に応じることになった。一部のユーザは10月22日にアメリカのカリフォルニア州サンノゼ米連邦地裁に集団訴訟を起こし、翌月にはイギリスとメキシコでも訴訟を起こした。
[編集] 標準ケースの添付
iPod nanoの発売当初は商品にはケースは添付されていなかったが、2005年11月以降の出荷分より標準でケースが同梱されるようになった。 アップルは「第5世代iPodに同梱されるケースについて、すばらしいフィードバックがユーザーから寄せられている。そのため、iPod nanoに同様のケースを同梱することにした」とコメントしている。また、これにより液晶画面に関するクレームが抑えられるだろうとの見方があったが、このケースが添付されていない初期に購入したユーザーから『不公平だ』との不満の声も上がった。
[編集] 第二世代
2006年9月12日、筐体をアルミ合金製に変更し、5色のカラーバリエーションをラインナップした第二世代モデルを発表。さらなる薄型・軽量化が図られ、音楽再生時のバッテリ駆動時間は最長24時間となり、ディスプレイの輝度も40%向上。ラインナップと価格は2GB(17,800円/$149)・4GB(23,800円/$199)・8GB(29,800円/$249)となり、1GBモデルは廃止された。カラーラインナップは容量により異なっており、2GBモデルはシルバーのみ、4GBモデルはシルバー・グリーン・ブルー・ピンクと後述するRED Special Edition、そして8GBモデルはブラックとRED Special Edition。
1.5インチ・65536色表示のバックライト式カラー液晶画面を搭載しており、カラー液晶版iPodと同様に音楽CDのジャケットやフォト画像を見ることができる。また音声録音を行うことができる周辺機器もある[1]。
第一世代iPod nanoより微妙に小さくなったり(70mm(縦)× 40mm(横)× 6.5mm(厚)、重量40g)イヤホン端子の位置が若干変更になったため、iPod nano tubeなどの一部のケースや周辺機器や液晶保護シールなどが合わなくなっている。また、付属品からiTunesが入ったCD-ROMが除外されたため、実際に使うためにはiTunesをダウンロード可能な環境を購入者が用意する必要がある(これは新第五世代iPod・第二世代iPod shuffleも同様)。
[編集] アルミ合金化
第二世代iPod nanoでは筐体が全面アルミ合金化され、iPod miniと同じアルミ合金にアルマイト処理を施した材質になった。カラーバリエーション増加の要望に応えたものであるとともに、第一世代のポリカーボネイト+鏡面処理ステンレスケースよりも傷に強く、全体的な強度も増した。
[編集] iPod nano (PRODUCT) RED Special Edition
2006年10月13日、iPod nano (PRODUCT) RED Special Edition を発表した。 これは赤色の限定カラーモデルである。容量は4GBおよび8GB(ただし生産台数や生産期間が限られている訳ではなく、また値段も通常の4GB/8GBモデルと同じなので実質的には新色の追加と言っていい。なお、8GBモデルは同年11月4日に発表された。)。アップル社はこのモデルの売上金の中から、1台当り10ドルをエイズ・結核・マラリア対策世界基金に寄付するとしている。2006年11月現在、アップルストアのみでの販売となっている。
[編集] 関連リンク
[編集] 外部リンク
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