軍服 (中華人民共和国)
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中華人民共和国の軍服（ちゅうかじんみんきょうわこくのぐんぷく）は、中華人民共和国の建国(1949年)以後現在までの軍服（中国人民解放軍および武装治安組織の制服）の変遷について述べる。
あわせて、1949年以前における、中国人民解放軍の前身である中国共産党の軍事組織（紅軍、新四軍、八路軍等）の制服、および現在中華人民共和国の特別行政区である香港とマカオにおける第二次世界大戦後の軍服（返還後の警察制服をふくむ）についても扱う。
 北京に入城する中国人民解放軍部隊、1949年。 |
 1955年制定（「五五式｣）元帥・将官用礼服（ダブル開襟ネクタイ式）の着用例 |
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 現在の中国人民解放軍の儀じょう兵。最前列右から、空軍、陸軍、海軍。 |
目次 |
[編集] 中国共産党の武装組織の軍服（～1949年）
[編集] 建国（1949年）～1955年
[編集] 1955年～65年
1955年、人民解放軍ではソ連軍に範をとった階級制度が導入され、これにともなって軍服にも階級章や礼服・勤務服・戦闘服の区別が取り入れられた。この軍服を通称「五五式」とよび、65年の階級制度廃止まで、若干の変更を含みながら踏襲された。
大別すると次の3種が用いられた。
- 「礼服」。陸・海・空軍将官と、元帥が着用。制帽は、胴部は軍種色（陸軍－赤、空軍－空色、海軍－黒）、帽章の周りに金の葉模様がつき、あご紐は金モール。上着はダブル開襟ネクタイ式で、襟部に兵種色（海軍は金）の縁取りと太い金線の刺繍、また葉と星を組み合わせた襟章が付く。また袖の折り返しにも軍種色の縁取り、袖口に葉と星の刺繍がつく。元帥はその上に、大きな星の周りに葉模様を配した刺繍が付く。階級は肩章で表わされる。
- 「常服」。尉官以上の将校が着用。制帽、折襟5つボタンの上着をもちいる（海軍と女性向けに開襟式が用いられる場合もある）。襟章で軍種と兵科を、肩章で階級を表わす。襟章は平行四辺形の台布で、陸軍は赤地に兵科を示す記章、海軍は黒地に、赤い星と錨を組み合わせた記章、空軍は空色地に、赤い星の両側に翼を配した記章がつく。将官襟章各軍種のものに黄色の縁取りがつき（陸軍将官に兵科記章はつかない）、元帥は赤地の台布に黄色の縁取り、中華人民共和国国章を刻印したボタンが付いたものが用いられる。
- 戦闘服。「人民帽」スタイルの略帽に折襟の上着を着用。肩章は用いられず、襟章によって軍種・兵科・階級を表わす。襟の階級章は、兵が銀色の星の数、下士官が中央に黄色の縦線1本に銀色の星の数、尉官が黄色の縁取り、中央に2本の黄色の縦線に銀色の星の数、佐官がおなじく2本の黄色の縦線、将官が黄色の縁取りに金色の星の数で表わされる。また元帥は黄色の縁取りに、大きな赤い星と国章が刺繍された物を用いる。また海軍兵・下士官は世界共通の水兵服を用い、階級は肩章（黒地に黄色の横線の数）で表わす。なお略帽としては人民帽のほかに、短期間だがソ連軍の影響をうけた「ギャリソンキャップ」タイプのものも用いられ、また女性用に、ベレー帽に似たつばなしの略帽も用いられた。
以上の3種が明確に区別されていたのは将官・元帥だけで、とくに兵・下士官は、戦闘服で用いられる襟章のみの軍服に制帽をかぶったスタイルが常服と礼服もかねていた。
[編集] 「階級章なき軍服」の時代（1965～85年）
[編集] 1985～87年
[編集] 1987年～
[編集] 香港、マカオの軍服
[編集] 各国への影響
[編集] 関連項目
- 中国人民解放軍
- 紅軍
- 紅衛兵
- 人民服
- 軍服
- 軍服 (中華民国)
- 軍服 (ロシア・ソ連)
- 軍服 (大日本帝国陸軍)
- 中国人民解放軍の階級章(陸軍)(英語)
- 中国人民解放軍の階級章(海軍)(英語)
- 中国人民解放軍の階級章(空軍)(英語)
[編集] 外部リンク
- 中国軍服大観(一)(中国語)
- 中国軍服大観(二)(中国語)
- 中国軍服大観(三)(中国語)
- 中国軍服大観(四)(中国語)
- 中国軍服大観(五)(中国語)
- 各時代のプロパガンダポスターに見る人民解放軍(英語)
- 赤軍博物館・中国人民解放軍55式軍服共産軍ファンの個人サイトより。
- 赤軍博物館・55式襟章共産軍ファンの個人サイトより。
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