西郷正員

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西郷　正員（さいごう　まさかず、文禄2年（1593年） − 寛永15年11月14日（1638年12月19日））は、江戸時代初期の大名。西郷家員の子。西郷康員の弟。通称、孫六郎。若狭守。

文禄2年（1593年）、三州で生まれた兄たちとは違って、下総生実（小弓）にて出生。

慶長18年（1613年）、兄・西郷康員の死去によって家督を継いだ。慶長19年（1614年）、嫡男を授かる。慶長20年（1615年）正月、松平定綱、牧野忠成、本多忠朝ら数名とともに相州小田原城受け取りの役目を負う。同年9月には、里見忠義の所領12万2千石没収のため、その居城・房州館山城を松平康長ら数名と受け取りの役目を負う。いずれも大久保忠隣への処分によるものという。

元和5年（1619年）5月、遠州久野城の城番を務める。これは、芸州広島藩の福島正則が改易を不服として、挙兵した場合に備えてのものという。

翌年6年（1620年）9月、房州の2郡へ転封ながら、1万石に加増。その内訳は、朝夷郡19ヵ村6894石、長狭郡4ヵ村3106石の合計1万石である。居館は長狭郡の東条に構えた。ここに「房州東条藩」が誕生する。さらには同年、閏12月28日には若狭守に叙任された。

寛永9年11月16日（1632年）、徳川忠長の遺臣、諸藩預かり、という事で山県権右衛門を預かった、という。

寛永15年11月14日（1638年）、死去。46歳。嫡子・西郷延員が跡目となった。