西洋環境開発
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西洋環境開発(せいようかんきょうかいはつ)は、日本にかつて存在した不動産デベロッパー。アーティスティックな活動で注目されたセゾングループにおいては、不動産開発の印象は薄いが、堤清二は「生活総合産業」を謳い、本業である小売業の域から脱することを目論んだ。しかし、バブル崩壊で多額の負債を抱え、2001年に特別清算。結果的にはこの野望がセゾンを解体へと導く。
1972年に西武化学工業(現・朝日工業)が、西武グループの西武鉄道グループと西武流通グループ(セゾングループ)への分割の際に、西武流通グループ(セゾングループ)に入り、不動産・レジャー部門が西武都市開発として分離・独立、後に横浜の不動産会社・太洋不動産興業と合併した。1986年に両社の名前の一部をとり、西洋環境開発へ社名を変更した。
途方も無い土地の買い占めは、すでに1960年代から滋賀、宮城、群馬県を中心に始まっており(当時で八百億円の借金)、その頃にもメインバンクから金利減免の措置を受けている。これには、セゾングループのトップであった堤清二の異母弟義明への対抗心(父堤康次郎の遺産を引き継いだのは義明)からではないかとも言われている。
[編集] 子会社
約30社のうちの代表例
- ハウスポート西洋(みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ信不動産販売に譲渡)
- 西洋ハウジング
- 西洋コミュニティ(現・ライフポート西洋)
- サホロリゾート
- ピサ(西洋環境開発が56%,西武百貨店が44%出資していた)
- 西武北海道
- 北海道西洋(旧・苫小牧環境計画)
- 尼崎自動車教習所
- ホテル西武オリオン(西洋環境開発とオリオンビールが折半出資していた)