第13独立部隊
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第13独立部隊(だいじゅうさんどくりつぶたい)は、アニメ『機動戦士ガンダム』および『機動戦士ガンダムSEED』に登場する、架空の部隊。
[編集] 機動戦士ガンダムの第13独立部隊
ホワイトベースがサイド7を出港して以来紆余曲折を経て、地球連邦軍本部ジャブローに到着し、正規軍に正式に組み込まれる際、第13独立部隊に編入された。
ただ、部隊の実態は宇宙要塞ソロモン攻略作戦(星一号作戦)に対してジャブローから主力艦隊を出撃させる際の別航路を取らせる囮部隊として運用されていた。ホワイトベースとその搭載機であるRX-78-2ガンダムは、ジオン公国軍が連邦軍の最新鋭兵器と見なし、その行方を血眼になって追尾していたため、格好の囮であった。また、ホワイトベースの乗員がもともとは民間人の少年・少女主体であったことから、いきなり主力艦隊に編入する事に対する軍上層部の抵抗もあったと思われる。
主力艦隊とは別方向に向かう第13独立部隊に対し、思惑通り、公国軍はシャア・アズナブル大佐等を迎撃に回したがムサイ級巡洋艦数隻からなるキャメル・パトロール艦隊を失うなど被害が激しく撤退(テレビ版ではモビルアーマーのビグロ、ザクレロが撃墜されている)。さらに、コンスコン少将の貴重な機動部隊を迎撃に向かわせたが、ニュータイプへ覚醒したアムロ・レイ他の前に、新鋭宇宙用モビルスーツリック・ドム12機を交戦開始後わずか3分で撃破され、艦隊も壊滅した。
第13独立部隊は、その後はソロモンへと転進し、ソロモン攻略戦では司令官ドズル・ザビ中将の乗るビグ・ザムを討ち取るなど、大戦果を挙げるが、ア・バオア・クー攻防戦でホワイトベースが大破したことで、事実上消滅した。
[編集] 機動戦士ガンダムSEEDの第13独立部隊
同名の部隊は『機動戦士ガンダムSEED』にも登場する。こちらは地球連合のパナマ攻防戦での切り札で、それも連合初のモビルスーツ部隊として投入され、これもまた初めて正規軍のモビルスーツと戦うことになり戸惑うザフト軍と対等に渡り合ったが、グングニールによる電磁パルスで全機操縦不能に陥り、無抵抗なまま虐殺された。