稲田大二郎

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稲田 大二郎（いなだ だいじろう、1947年 - ）は、日本のチューニングカーコメンテーター。愛称はDai。他にもGOGO、不死身の男（後述）、暴走機関車とも呼ばれている。長崎県出身・学習院大学除籍（ビデオオプションVol.145のDVDボーナストラックにて、自分の口から除籍と言っている）。

雑誌Optionの創設者。チューニングカーの世界では常に第一人者として君臨しており、レーシングドライバー以外では、もっとも最高速に慣れ親しんでいる人である。OptionやVideo Optionで発表された形としては、アメリカのボンネビルスピードウェイにて、JUNオートメカニックチューンのZ32フェアレディZに乗り、419km/hをマークした（正確にはこの速度でエンジンブローしてしまった）。ちなみにこの時は、JUNオートメカニックフェアレディZの制作者である小山進が同一車両にて421km/hのワールドレコードを叩き出している。
また、コースをクローズせず、完全な一般車交じりのドイツ・アウトバーンにてBLITZ・R-348を駆り、343km/hという、非公認だが一般公道世界最速記録を叩きだしている（クローズドコースでは9ffチューンのポルシェ911が388km/h、一般道をクローズした物を用いた記録はポルシェ911の347km/hが世界記録）。

Option創設当時から、チューニングカーの普及に努めており、東京オートサロンの前身であるエキサイティングカーショウの発起人である。

また、最近のキャンペーンガールにまみれた東京オートサロンを批判的に思っているらしく、エキサイティングカーショウダウンといった、純粋なチューンドカーだけを集めたイベントも開催している。オートサロンでチューンドカーの地位向上を図ると同時に「走るからこそ環境を考えよう」のキャッチフレーズを持ち、Option LandとしてNPO活動もしている。

Optionの最高速企画は、ちょっとしたミスで死亡事故につながるため、相当の集中力を要するはずなのだが、ほぼすべてを引き受けている。これは300km/hを超える領域ではリスクが高すぎるため、将来有望な若者を潰す訳にはいかないというポリシーを持っているためである。
以前は300km/hに届きそうも無い車では他の人を乗せることがあったのだが、当時Option2編集長であったマサ・サイトーこと、斎藤政夫氏が最高速記録テスト中に事故で他界してしまった。これを相当悔やんでいるのか、それ以降はチューナー自らハンドルを握る時以外は、どんな速度域でも大二郎がハンドルを握っている。

年齢による体力と判断力の低下のため、2006年9月のシルバーステイツを最後に公道最高速企画を引退した。結局世界最速の称号はボンネビル、ニュージーランド、シルバーステイツの3ステージ全てで達成する事が出来なかった。

[編集] 武勇伝

OptionやVideo Option内にて「不死身の男」と書かれる事が多いのだが、これには理由がある。

• 300km/hを優に超えるスピードが出る谷田部高速試験路にて、バンク内でガードレールにぶつけたが無事生還。
• 同じく谷田部にてバンク内でコントロールを失う事があったが無事生還。
• バンク内にてタイヤバーストが起きたが無事生還。
• 300km/hで走行中、鳥がグリルへ突き刺さった事があったのだが、無事生還。
• 速度を恐れてアクセルを抜いた車は今のところ2台しかない。
• ダートオーバルにて横転した事があるが無事生還。

などであるが、この中で究極なのは2003年度のシルバーステイツでの大事故だろう。この事故では340km/h近いスピードでリアタイヤがバースト。240km/hまで減速したところで横転し、10回転してしまい、稲田の生死が心配された。しかし稲田大二郎の不死身ぶりはここでも発揮される事となる。この大事故にもかかわらず、打撲のみで無事生還してしまう。

これらのことから、一部では「人間でない」の声もささやかれている。

また、土屋圭市とはアマチュア時代からの師匠のひとりで、青年時代の土屋が東京に来たとき、寝る場所もなかったということから、稲田の計らいで雑誌Optionの編集部で寝泊りさせてもらったエピソードがある。また、土屋が峠アタックのビデオ「ザ・峠」を発禁処分にされ、JAFからライセンスを剥奪されそうになったときも、真っ先に助けたのは他ならぬ稲田であった。