東京オートサロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京オートサロン(とうきょうオートサロン)とは、チューニングカーの祭典とも呼ばれる、異色のモーターショーである。
1983年に、「エキサイティングカーショー」という名称で始まる。第5回開催の1987年に東京オートサロンという名称に変わった。2006年で23回目の開催となった。
目次 |
[編集] 開催時期
開催日は通常1月の第2週金・土・日が選ばれる。なお、金曜日はプレスデーとなっていて、一般の客も入る事は出来るが午後1時以降(土・日は午前9時から開場)の入場となり、料金が高い(2006年度では一般前売り1500円の所が、プレスデーでは3000円になる)。
[編集] 特徴
スタート当時は「チューンドカーの市民権を勝ち取る」という所から始まったため、ノーマル車や新車の展示が極端に少ない事である。
しかし新車発表を東京モーターショーでは無く、あえてこちらを発表に選んだ車も存在する。言わずも知れたBCNR33 スカイラインGT-R(1995年)、そしてBNR34 スカイラインGT-R(1999年)である。カスタムされる事を前提としていたbBも2000年度にここでデビューした。
こっそりと展示されたため、ほとんどの人は気づいていなかったのだが、BNR34 スカイラインGT-Rの最終仕様、Nurもここでプロトタイプが公開されていた。
[編集] 沿革
- 1983年:東京モーターショーも行われていた晴海の東京国際センターにて開催される。理由として「アンダーグラウンドだからと言ってコソコソしない」があった。
- 1987年:名称をエキサイティングカーショーから、東京オートサロンへと変更する。
- 1997年:東京ビッグサイトへと会場を移動。
- 1999年:東京ビッグサイトでは駐車場とスペースを確保する事が出来なくなったため、幕張メッセへと会場を移動する。1~8ホールを全て使うという、東京モーターショーを超える規模となっている(1~8ホール全てを使う唯一のイベント。また、時期によってはイベントホールや駐車場も使っていた)。
[編集] その他・豆知識
- 1995年より福岡の福岡ドームを会場とする福岡オートサロン、2002年より札幌つどーむにて札幌オートサロンという同種のイベントが開催されている。極稀に3会場全てに出品するショップも存在する。
- 2003年には韓国釜山にて開催されている。その際、ドラッグデモラン中にガレージザウルスのHNR32 スカイラインGTS-4が横転して廃車になっている(ビデオオプションvol.109に収録)。
- 1998年、車の搬入日に大雪が降ってしまい、搬入に四苦八苦することになった。
- ホール間を繋ぐ通路は、緊急時に簡単に外せるようになっている。設置理由は「真冬に行われるため、寒さ避け」である。
- 2004年までは「走る!オートサロン パワーツアーズ」が行われていた。しかし2005年、鈴鹿サーキットとの都合上キャンセルとなってしまい、それ以来開催されていない。
- 2002年より、D1グランプリの表彰式が行われている。
- 東京モーターショーを上回る規模のため出演するコンパニオンの数も他の展示会に比べ群を抜いて多い。このため全国各地からコンパニオンの撮影だけを目的とした(主役の車そのものや車を撮影する事には興味の無い)カメラ小僧が来場する。また会場内ではプロダクションがその年のシーズンのレースクイーンへのスカウト活動も行われており、チューニングカーショーとは別の面でのおたくの祭典ともなっている。そのため、東京オートサロンを設立した稲田大二郎氏は、エクストリームショウダウンを新たにつくり、レースクイーンをなくすことでカメラ小僧のいない純粋なチューニングカー賞をはじめている。
[編集] 関連リンク
- 東京オートサロン公式ホームページ
- 福岡オートサロン公式ホームページ
- 札幌オートサロン公式ホームページ
- Option - チューニングカーメインのため、開催に合わせ事前特集(1、2月号)、イベント特集(3月号)記事が組まれる雑誌
カテゴリ: 自動車展示会 | 展示会 | 日本のモータースポーツ | 車両チューニング