神智学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
神智学(しんちがく、Theosophy)は、19世紀のオカルティスト、マダム・ブラヴァツキーによって提唱されたオカルト運動である。
心霊、および霊的世界を研究する事で、人間の精神の内部に潜む「宇宙の根元と同質のもの」を掘り起こそうとするものである。
全宇宙の過去と未来がすべて記された、時間と空間を超越した“超”記録「アカシック・レコード」(アカシヤ年代記)が存在するとして、秘儀参入者や予言者はそれにアクセスして知識を得ることが出来ると主張する。
その主張に従えば、人類とその文明の進化には七つの周期があり、現在はその五番目の段階に当たり、それ以前にはレムリアやアトランティスなどの先史文明があったといい、現在の人類も七つの亜人類に分れ、今はその五番目の段階にあるらしい。また、人類の進化を指導するハイアラーキーという霊的存在の働きを認めている。
なお theosophia の語自体はすでに近世初期の神秘主義思想に使用例がみられる。