琉球エアーコミューター
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琉球エアーコミューター(りゅうきゅう—、略称: RAC)は、那覇空港をベースに沖縄の離島路線を運航している航空会社であり、JALグループの構成企業である。
もともとは公共施設地図航空(*)が運航していた那覇-慶良間線(現在は廃止)を1987年に継承したのが始まり。1986年に那覇-粟国線を開設して計2路線を運航したが、1991年に南西航空(現日本トランスオーシャン航空)の増資を受け傘下に入りその後順次日本トランスオーシャン航空からDHC-6の路線の移管が始まった。現在14の路線を運航している。
JALグループではあるが、同グループの航空会社で唯一JALグループの統一ビジュアルイメージである『Arc of the Sun』のデザイン・塗装を使用せず、独自のデザインを使用している。またJALマイレージバンク(JMB)のマイル加算対象となる路線は日本トランスオーシャン航空も運航している路線(那覇~久米島線、石垣~与那国線、宮古~石垣線)と那覇~与那国線のみであり、その他の路線ではマイルは加算されず、JMBマイル加算非対象路線に関してはJAL Fly on Point(JALのFrequent Flyers' Program=FFP)のポイント積算基準の対象外である。ワンワールドのメンバーとはならない。また、小型機での運航であるため、手荷物の無料許容重量が他のJALグループ各社と異なり10kgまでに制限されている(持込手荷物・受託手荷物の合計で10kgである)。
先日、DHC-8-300を導入すると発表した。
目次 |
[編集] 概要
社名 | 琉球エアーコミューター株式会社 Ryukyu Air Commuter Co.,Ltd. |
設立 | 1985年12月 |
本社住所 | 沖縄県那覇市山下町 |
従業員数 | 77名 |
資本金 | 396,000,000円 (JTA69.8%、沖縄県5.1%他) |
航空会社コード | RAC/-- |
無線呼出名称 (コールサイン) |
RYUKYU AIR(リュウキュウ エアー) |
拠点空港 | 那覇空港 |
[編集] 沿革
- 1985年12月24日 琉球エアーコミューター株式会社(RAC)設立
- 1987年2月17日 当社初の就航路線となる那覇-慶良間線開設(使用機種・BN-2Bアイランダー)
- 1989年12月20日 那覇-粟国線開設(BN-2Bアイランダー、1992年11月16日からは南西航空のDHC-6も継承)
- 1991年 南西航空(現・日本トランスオーシャン航空)からの増資を受け、同社の子会社となる(同時にJALグループの一員となる)
- 1992年11月16日 南西航空(SWAL、現・日本トランスオーシャン航空)のDHC-6就航路線を同社から移管
- 1997年1月 DHC-6の後継機となるDHC-8-100(ダッシュ8)を導入
- 同年4月15日 那覇-与論線をSWALから移管、機材をこれまでのYS-11に替わって最新のDHC-8を就航
- 同年7月20日 現南大東空港開港により、那覇-南大東線にDHC-8が就航
- 同年10月9日 北大東空港の滑走路が1500mに延長により、那覇-北大東線にDHC-8が就航。同時に南大東-北大東線開設(但し那覇-南大東-北大東-那覇あるいは那覇-北大東-南大東-那覇の三角運航)
- 同年11月7日 那覇-久米島線開設(DHC-8)
- 1999年2月1日 那覇-奄美線開設(DHC-8、これまでエアーニッポンが就航していたのを継承)
- 2000年7月21日 那覇-与那国線、石垣-与那国線開設(いずれもDHC-8で週4日運航)
- 2002年1月23日 DHC-6ツインオッターが退役(就航していた路線はBN-2Bに変更)
- 2003年10月10日 現在の多良間空港開港により、宮古-多良間線にDHC-8就航。宮古-石垣線開設(DHC-8)
- 2006年3月31日 那覇-慶良間線、石垣-多良間線廃止
- 同年7月 那覇-宮古線開設(DHC-8、7月半ば~8月の季節限定運航)
[編集] 就航路線
- 那覇空港 - 奄美大島空港、与論空港、粟国空港、久米島空港、北大東空港、南大東空港、宮古空港(7月中旬~9月運航)、与那国空港
- 石垣空港 - 宮古空港(7月中旬~9月運休)、与那国空港、波照間空港
- 宮古空港 - 多良間空港
- 南大東空港 - 北大東空港
[編集] 使用機材
[編集] 保有機材
- ブリテン・ノーマン アイランダー(BN-2B) 設立当時から保有の機材
- DHC-8-103(ダッシュ8) 1997年にDHC-6に替わる大型機として導入
[編集] かつての保有機材
- DHC-6(ツインオッター) 1973年に当時の南西航空(現・日本トランスオーシャン航空)が導入、1992年に同社から移管、2002年退役。
[編集] JALグループ企業 (グループ企業のうち、航空事業者)
JALグループは2007年初頭にも「ワンワールド」に加盟するが、※のある航空会社は経営施策上ワンワールドには加盟しない。
- 日本航空(持株会社)
- 日本航空インターナショナル(JAL)
- 日本トランスオーシャン航空(JTA)
- JALエクスプレス(JEX)
- 日本アジア航空(JAA)
- JALウェイズ(JAZ)
- ジェイエア(J-AIR)
- (「運送の共同引受」により全便をJAL便として運航。法人名として表記する以外は対外的には「ジェイ・エア」を使用)
- 日本エアコミューター(JAC)※
- 北海道エアシステム(HAC)※
- 琉球エアーコミューター(RAC) ※