与那国空港
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与那国空港 | |||
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IATA:OGN - ICAO:ROYN | |||
概略 | |||
空港種別 | 公共 | ||
運営者 | 沖縄県 | ||
開港日 | 1943年 | ||
運用時間 | 8:00 - 18:00 (JST) | ||
受け持ち | 与那国島 | ||
海抜 AMSL | 53.5ft (16.3 m) | ||
位置 | 北緯24度28分1秒東経122度58分40秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | 全長 | 表面 | |
ft | m | ||
08/26 | 4,921 | 1,500 | 舗装 |
与那国空港(よなぐにくうこう Yonaguni Airport)は、沖縄県八重山郡与那国町(与那国島)にある第三種空港。日本最西端の空港である。
目次 |
[編集] 歴史
- 1943年 旧日本軍により建設される。滑走路800メートル。
- 1957年 民間航空の運航開始。
- 1968年 滑走路乳剤舗装工事等が完成、YS-11が就航する。
- 1973年 沖縄県の日本復帰に伴い、第三種空港として指定。しかし、日本の航空法を適用すると滑走路近くにある製糖工場の煙突が進入に支障するため、滑走路長は800mとされた(従来は米国法に準拠し、1,232mとされていた)。このためYS-11は発着不能となる。
- 1985年 滑走路1,500メートル化。
- 1999年 日本トランスオーシャン航空のYS-11型機が石垣空港行968便を最後に退役。暫定ジェット化供用開始。
- 2007年 滑走路2,000メートル化予定。
[編集] 航空管制
与那国リモート | 118.5MHz |
- 管制は国土交通省那覇航空交通管制部が担当し、大阪航空局那覇空港事務所運航情報官が交信を担当
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種別 | 周波数 | 識別信号 |
与那国 | VOR | 115.3MHz | YNE |
与那国 | DME | 1187MHz | YNE |
- 保守は、国土交通省大阪航空局那覇空港事務所那覇システム統制官が担当
- 運用時間は24時間
[編集] 就航路線
-
- 那覇空港
- 石垣空港
[編集] 空港へのアクセス
与那国交通 バスターミナル(空港前)
- 久部良発着便、島内一周便
- 1日7便運行
[編集] 防空識別圏問題
与那国島は、国際的にも明らかな日本最西端の島であり、島の上空は日本の領空だが、島の2/3は日本、西側1/3は台湾の防空識別圏になっている。これは、沖縄占領時にアメリカ空軍が設定していた防空識別圏をそのまま継承した結果なのだが、島の西側1/3の上空は、『日本の領空だが日本の防空識別圏ではない』といわれる。
石垣島方面から飛来した旅客機は、与那国島の北を通って一度西側に出る。この段階で旅客機は台湾の防空識別圏に進入しており、島の西側で進路を180度変え、東向きに滑走路へ降下して着陸する。離着陸は原則として全て東向きである。
たとえば与那国空港へ向かう琉球エアーコミューター機が、事前にフライトスケジュールを台湾空軍に提出しないと、島に近づいた途端に未確認飛行物体として空軍機がスクランブル発進されかねず、逆に台湾航空管制区域から日本へ入ってくる不審機の日本側への通報が遅れた場合、気づいたときには不審機は与那国島上空ということになりかねない。このため、海上自衛隊の航空哨戒任務や航空自衛隊の航空機は、通常は与那国島上空より西側へ出ることは無いが、島の西側を目視で哨戒する事ができないので、防衛上の懸案とされる。
幸いにも、日本と台湾は非常に関係が良好であるため、情報の連絡はスムーズに行われ、これまで深刻な問題はまったく発生していないが、台湾と中華人民共和国は台湾海峡を挟んで常に緊張が走っており、将来台湾有事が発生した場合、台湾攻撃中の中国空軍機が、無通報で台湾側防空識別圏から与那国島に接近しないとも限らず、ちょっとした通報遅れから与那国島への領空侵犯が簡単に起きかねない状況であることには変わりはない。
[編集] その他
- 滑走路長をそのままに、舗装を強化した暫定ジェット化空港であるが、現在2,000mへの滑走路延長工事が進められており、横風の影響を受けやすい冬期を前にした2006年10月26日供用開始予定であったが、工事の遅れから2007年3月15日供用開始予定となっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
空港情報 (ROYN) |
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