特別航空輸送隊
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特別航空輸送隊(とくべつこうくうゆそうたい)とは、航空自衛隊航空支援集団隷下の、皇室および政府の要人輸送などを主に行っている部隊である。司令部は北海道千歳市の千歳基地。
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[編集] 沿革
- 1987年 政府専用機の導入を決定
- 1991年 ボーイング社からB747-400型機を受領
- 1992年 総理府から防衛庁へと移管され、千歳基地に臨時特別航空輸送隊を編成
- 1993年 特別航空輸送隊として新編
- 2003年 イラク難民支援のため、テント160張をヨルダンへ空輸(初の国際協力業務)
[編集] 使用航空機
一般に政府専用機と呼ばれるボーイング747-400型機を2機運用している。 任務運航の際は常に2機(1機が任務機、もう1機が予備機)で運用される。
- B747-400
- 乗員19名
- 最大速度974km/h
- 航続距離13,000km
- 輸送人数 150名(要人輸送時)、350名(邦人輸送時)
政府は、政府要人の外遊や国際緊急援助活動を迅速に行うため、政府専用機として中古のボーイング767型機2機の導入を検討中であるといわれる。
[編集] 空中輸送員(ロードマスター)
任務運航の際、政府専用機には民間の旅客機と同じように客室業務を担当するキャビン・アテンダント(客室乗務員)として、「空中輸送員」と呼ばれる航空自衛官が十数名同乗する。
[編集] 空中輸送員への道のり
航空自衛官として勤務
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所属長の推薦を受ける
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試験(学科・航空身体検査・面接)
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合格後、美保基地で1ヶ月間の教育
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日本航空で客室乗務員としての研修(3ヶ月間)
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特別航空輸送隊で1ヶ月間の教育
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最後の検定に合格後、配属
[編集] 編制
- 司令
- 副司令
- 第701飛行隊
- 整備隊