泉州
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泉州(せんしゅう、Quánzhōu)は中華人民共和国福建省の都市である。かつては海上交易の中心地として繁栄し、マルコ・ポーロはこの都市の繁栄を讃える記録を残した。
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[編集] 地理
泉州は鯉城、刺桐、温陵と言い、福建省東南部にある。市内に載雲山脈があり、晋江(シンコウ、JINJIANG)川が流れる。近隣の都市としては、約150キロ北東の福州、75キロ南西の厦門(アモイ)などが挙げられる。
[編集] 歴史
南宋から元朝の頃には港湾都市として発展し、遠くベトナム、インドおよびアラブまで及ぶ貿易路が形成されており、多くの船舶が就航していた。
当時は、「陶磁の道(海のシルクロード)」の拠点として発展し、漢人のほかにもアラブ人などが居住する国際都市としての性格を有した。
アラビアンナイト中にも船乗りシンバッド(シンドバード、シンドバッド)の住む舞台として登場する事からも中世にはイスラム世界でもよく知られた都市であった事が解る。
マルコ・ポーロの「東方見聞録」には「ザイトン」の名前で登場する。 これは「刺桐」の福建語の音であると考えられる。
明代には海岸線が後退し、港湾都市としての機能が振るわなくなり、アモイなどに交易における中心都市の座を譲った。
[編集] 言語
[編集] 行政
12市、県、区が設置されている。
[編集] 経済
中国屈指の烏龍茶の産地であり、ほかにも靴(中国の3大産地の一つ)、石材、磁器(中国の3大産地の一つ)、酢(中国の4大名酢の一つ)などを有する。
[編集] 教育
- 国立大学
- 華僑大学
- 公立大学
- 泉州師範学院
- 私立大学
- 仰恩大学
[編集] 関連項目
- イブン・バットゥータ(著書『三大陸周遊記』で泉州に言及)
[編集] 外部リンク
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