河川唯
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河川 唯(かわ ゆい)は、漫画『3年奇面組』、『ハイスクール!奇面組』、『フラッシュ!奇面組』のキャラクターでヒロイン。通称「唯ちゃん」。CV:高橋美紀。
[編集] 設定
昭和41年(1966年)生まれ。当初は2年10組生徒として登場。中学2年生の時に、与鴨中学から一応中学に転校して来た。奇面組が落第したため、のちにクラスメイトになる。名前の通りかわいい外見なので、男子生徒には人気があり、唯のあとを追って転校してくる者(真実一郎)まで存在する。だが、本人は周囲や流行には全く関心を持たず、個性のない周りの人達に嫌気を感じている。彼女に言い寄った男子はことごとく振られた。親友に千絵がおり、彼女の個性を認めていた。
自分と同じ事を信条にしている奇面組と出会ってから意気投合し、何かと千絵と奇面組のする事に絡むようになる。零を「零さん」と呼んで慕っており、相思相愛の関係なのだが、当人達に自覚はない。最初と最後の展開と、彼女が絡んだスポーツなどの勝負事に負けはないことなどから、唯こそ真の主人公と呼ぶこともできる。
唯もかなりの変人(あるいは個性派)で、中学時代は問題児の一人として、奇面組などと並んで学校側にマークされたことがあるほど。最初のうちは授業中にトイレに行くのが趣味だったが、話が進むにつれ、変態ぶりはあまり目立たなくなる。しかし、成績は優秀で、進学校の応生高校に合格。さる事情で一先高校と合併して一応高校となり、一先高校への入学を決めていた奇面組と引き続き同級生となった。体力にも優れており、高校ではバレーボール部に入部して大いに活躍した。
病弱の母を助けるため、家では家事に時間を取られることが多いことから、世事に疎く、また独り合点するところがある。テレビ番組は幼少時の記憶しかなく、芸能人などを見ると、適当に自分の記憶にあった人物を当てはめてしまう。ただし、自分の番組(『ハイスクール!奇面組』)はしっかり見ていた。
連載当初のキャラクターは、変態である奇面組にあこがれる天然ボケ少女という位置づけで、そのツッコミ担当が千絵というコンビだったが次第に千絵のほうがボケることが多くなり必然、唯が千絵や奇面組へのツッコミ役とならざるを得なくなり、ごく普通の女の子という雰囲気になり、キャラクターは若干弱まった感がある。
[編集] 家族
画家を営む父の板造(いたぞう)、当初は病気で寝込んでいた母の理矢(りや)、零の妹の霧の同級生、一平(いっぺい)の4人家族。アニメでは母の理矢は登場しない。親類に唯の従姉妹で歌手の惟子(いこ)がいるが、普段の交流はないらしい。母の代わりに家事を務めており、特に料理は誰しも認める腕前。
長屋住まいだったが、最新作の『フラッシュ!』では、普通の一軒家に変えられていた。