水間鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水間鉄道株式会社(みずまてつどう)は大阪府貝塚市を中心に鉄道事業及びバス事業(一般に、同社のバス事業については、「水鉄バス」という呼称がある)を運営している会社である。本社所在地は大阪府貝塚市二色中町5番地の1。また、タクシー事業を子会社の水鉄タクシー株式会社が運営している。
水間観音への参詣鉄道として一時は約20億円の利益を上げたが、少子化などによる利用者の減少と不動産事業の不振、さらにバブル期での多額の借り入れが経営を圧迫、負債が約140億円に達したため自力での再建を断念し、2005年4月30日に大阪地裁へ会社更生法の適用を申請した。同年6月30日に外食チェーンのグルメ杵屋が支援企業に決定し、グルメ杵屋の元で再建が進められていたが、2006年6月16日に会社更生計画が終結し、新生会社として再出発した。
タクシー事業(水鉄タクシー株式会社)については、グルメ杵屋ではなく大阪市内大手タクシーグループ会社の、関西中央グループ(代表 薬師寺薫)が、2006年1月4日に支援企業として決定した。
目次 |
[編集] 歴史
- 1924年4月17日 設立。
- 1925年12月24日 水間線開業。
- 1950年12月8日 バス営業開始。
- 1990年8月 バス熊取・粉河線運行開始。
- 2005年4月30日 大阪地裁に会社更生法の適用を申請、経営破綻。
- 2006年1月1日 バス熊取・粉河線の運行から撤退。
- 2006年4月6日 グルメ杵屋の完全子会社となる。
- 2006年6月16日 大阪地裁より会社更生計画終結の決定を受け会社更生手続きが完了。
[編集] 鉄道事業
- 水間線: 貝塚 - 水間 5.5km(第1種鉄道事業者)
このほか、途中の清児(せちご)駅から分岐して、和泉山脈を超えて和歌山県粉河町(現紀の川市)まで連絡する線路を建設する計画を持っていたが、すでに計画は消滅しており、路線建設用に買収していた土地のなかには住宅地になった場所もある。幻の分岐延長計画を参照のこと。
[編集] バス事業
グルメ杵屋の支援を受けてか、2006年8月28日からコスモスライナーというカラフルな新車3台(いすゞ・エルガミオ)を導入している。水間鉄道では珍しいバリアフリー対応車である。
- 運行系統
- 1 貝塚駅東口 - 三ツ松団地(王子口経由)
- 2 貝塚駅東口 - 三ツ松団地(王子経由)
- 3 貝塚駅東口 - 三ツ松団地(貝塚市役所前・王子口経由)
- 4 貝塚駅東口 - 貝塚サンヨー前(東貝塚駅前経由)
- 9 水間駅前 - 蕎原
- 10 貝塚駅西口 - 二色産業団地
- 廃止・撤退系統
- 5 貝塚駅東口 - 久保住宅前 …(2006年10月1日廃止)
- 6 貝塚駅東口 - 七山(王子口経由)…(2006年10月1日廃止)
- 7 貝塚駅東口 - 七山(王子経由)…(2006年10月1日廃止)
- 8 貝塚駅東口 - 蕎原
- 熊取・粉河線(熊取駅前 - 粉河駅前)…南海ウィングバス南部・和歌山バス那賀と共同運行(2006年1月1日撤退)
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 日本の鉄道事業者 | 近畿地方の乗合バス事業者 | 近畿地方の貸切バス事業者 | 水間鉄道 | 大阪府の企業