東京都地下鉄建設
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東京都地下鉄建設株式会社(とうきょうとちかてつけんせつかぶしきがいしゃ)は、都営地下鉄大江戸線環状部の早期建設、早期開業を主目的として1988年7月28日に設立された、東京都などが出資する第三セクター会社である。略称地下建。英文社名はTokyo Metropolitan Subway Construction Co.,Ltd。英文略称Tokyo Subway。
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[編集] 会社概要
- 本社:東京都荒川区荒川7-50-9 センターまちや5階
- 代表取締役社長:寺内廣壽
- 役員数10人
- 常勤3人(そのうち都退職者3人)
- 非常勤7人(そのうち都派遣4人)
- 職員数44人(そのうち都派遣38人、都退職者3人)
- 資本金:30億円
- 東京都出資比率:20億円(66.7%)
[編集] 沿革
- 1988年7月28日 設立。
- 1989年5月31日 都営12号線環状部の新宿~都庁前(仮称:西新宿)の第3種鉄道事業免許を取得。
- 1992年2月 上記区間の建設開始。
- 1993年4月 新交通日暮里・舎人線(日暮里~見沼代親水公園間)の事業を開始。
- 1995年12月28日 上記区間の工事を開始する。
- 2000年4月20日 都営地下鉄12号線環状部の内新宿~国立競技場間を先行開業。同時に同線は「大江戸線」に改称。
- 2000年12月12日 都営地下鉄大江戸線環状部全線開業。
- 2004年4月27日 新交通日暮里・舎人線の舎人車両基地の工事に着手。
- 2004年6月28日 文京区小石川から現在地に本社を移転する。
[編集] 事業概要
鉄道事業法に基づいた第3種鉄道事業並びに軌道法に基づく運輸事業を行っている。前者は都営地下鉄大江戸線(環状部のみ)の建設の、後者は日暮里・舎人ライナーの建設の事業である。運輸事業については東京都交通局に譲渡する計画である。
[編集] 経営状況
経営状況は悪く、2004年度の純損益は434万2266円の赤字、負債合計は5274億3750万1701円にも達する。経営状況
なお、大江戸線も赤字額が311億円と、全国公営地下鉄路線の中で最も赤字額が大きい路線である(日本の地下鉄を参照のこと、2001年3月度時点)。
[編集] その他
都営地下鉄12-000形車両(4次車)並びに都営地下鉄E5000形車両の購入を行い、落成後に東京都交通局に譲渡した。