日本大学三島中学校・高等学校
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日本大学三島中学校・高等学校 | |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人日本大学 |
設立年月日 | 1958年(昭和33年) |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制の課程 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒411-0033 |
静岡県三島市文教町2-31-145 | |
電話番号 | 055-988-3500 |
FAX番号 | 055-988-3517 |
外部リンク | 日本大学三島高等学校・中学校 |
日本大学三島中学校・高等学校(にほんだいがくみしまちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、静岡県三島市にある日本大学付属の中学校・高等学校である。
目次 |
[編集] 沿革
- 1957年(昭和32年) 日本大学三島高等学校設置認可
- 1958年(昭和33年) 日本大学三島高等学校創設
- 1959年(昭和34年) 普通科女子増設
- 1961年(昭和36年) 工業に関する学科 (土木科・建築科・機械科・電気科)付設
- 1978年(昭和53年) 創設20周年記念式典挙行
- 1980年(昭和55年) 工業に関する学科(土木科・建築科・機械科・電気科)募集を停止
- 1982年(昭和57年) 工業に関する学科(土木科・建築科・機械科・電気科)廃止
- 1988年(昭和63年) 普通科に特別進学クラスを設置
- 1989年(平成元年)
- 1月日本大学三島高等学校校歌発表会挙行
- 2月創設30周年記念集会開催
- 4月普通科に文理クラス設置
- 10月日本大学創立100周年記念式典挙行
- 1994年(平成6年) 男女共学制実施
- 2001年(平成13年) 普通科に国際クラス設置
- 2003年(平成15年) 日本大学三島中学校開校
- 2004年(平成16年) 普通科の文理クラスを進学クラスへ統合
[編集] 学習
主に大学進学をメインとした特進、進学クラスがあるが、進学クラスの方が特進より人数の割合が多い。1年次は主に国語総合、数学I、数学A、英語I、OC、生物I、化学I、世界史B、を文理問わず勉強する。1年次の後半にはには進学、特進共に文系、理系の選択が行われる。文系希望者は日本史、世界史、地理のいずれかを選択する。例年、国際関係学部の付属ともあれ、理系より文系の割合が多いのが現状だ。1年次で特進、進学共に生物Iは教科書の範囲を完了させ、特進クラスは1年の3学期から数学II、数学Bに入る。2年次では文系は、進学は現代文、古典、数学II、数学B、英語II、ライティング、日本史B、世界史B、地理Bのいずれかと倫理と日本史の生徒は化学I、世界史と地理の生徒は地学Iを勉強し、特進文系は理科を勉強しないが、例年、理科と数学を嫌がる文系生徒も多い。理系は、特進進学共に、現代文、古典、数学II、数学B、英語II、ライティング、物理III、化学IIIと現代社会を勉強する。特進クラスは国公立や難関私立を目指すクラスなので、内容も難しい。進学クラスは日大進学のためのクラスなので、内容は甘い。2年の後半、理系生徒には3年次の理科の選択希望調査が行われる。進学の生徒は物理、化学、生物から1科目、特進の生徒は2科目選択する。3年次は進学文系は倫理を終え、政治経済を学び理科は終了する。特進文系は化学と生物から1科目選択(はっきり断定できない)理系は現代社会を終え、日本史Aを学ぶが、理系生徒にとっては日本史はうんざりと考えられる。
[編集] テスト
年に5回、定期試験が行われる。特進と進学ではテストの問題が基本的に違い、特進は、数学、理科が教科書レベルに加え、入試に必要なハイレベル問題も出題されている。2年まで、期末、学年末試験では、情報、家庭科、保健といった実技科目の試験がある。進学は、数学、理科が教科書レベルの問題が9割出題されるので点がとりやすい。英語や国語の試験は、使用する教科書が違う。2年からは文系、理系では、数学と国語の内容が違う。外部の試験として、4月には全国の日大の付属高校で実施される1年は中学校の5科目、2,3年は国、数、英の3科目の標準学力試験が実施されている。9月、1月には、日大以外の高校生も参加する学研の試験も同じく3科目(3年は4科目)で行われている。11月には、校内実力試験もあり、1年は5科目、2年は理科または社会の分野を選択するといった4科目の試験もある。年3回(2年は4回)、進研模試があり、特進クラスは全員受け、進学クラスは希望者を募る。それに加え、希望者だけの代ゼミ、河合塾の模試も行われている。英検の受検を強要するのも特徴的だ。入学してからすぐに英検3級を取得する義務が与えられる。卒業までに準2級、2級の取得を薦めている。
[編集] 所在地
- 静岡県三島市文教町2-31-145
[編集] 校風
県内随一のマンモス高校であり、県内外から多種多様な生徒が通学する。
静岡県内はもちろん神奈川県中西部からの通学生が多い事も特徴。中には愛知県や東京都から新幹線通学をする生徒もいる。
特に、伊豆、御殿場や富士の方面には私立の高校がほとんどないため、そこから電車で通学する生徒も多い。また、戸田や 土肥地区からは普通に通うと2時間以上かかるため、長岡や市内に下宿する生徒が多い。 主に、三島駅発着の東海道線、伊豆箱根鉄道は常に朝夕の時間帯は1便だけで日大生徒の乗降が激しく、沼津方面の電車は平日の夕方はホームに人が溢れている。 御殿場線で通学する生徒は、下土狩駅に自転車を止め、駅から学校まで自転車で来る生徒が多い。 神奈川県から通う生徒は主に湯河原町、真鶴町、小田原市からが多く、中には小田原駅から小田急や大雄山線で通う生徒もいる。遠い距離からの通学として、平塚市や静岡市、掛川市が挙げられる。 日本大学への比較的良好な内部進学率の影響か、公立進学校にありがちな大学受験に起因する殺伐さとは無縁の穏やかな校風が特徴。
[編集] 部活動
運動部と文化部あわせて40強(同好会含む)が活発なクラブ活動を行っている。
特に放送部・テニス部・水泳部・写真部・囲碁将棋部は全国的に有名。
また、硬式野球部は過去甲子園に2回(春1回、夏1回)出場している古豪である。
[編集] 桜陵祭
毎年5月の下旬に体育大会、文化祭が行われている。体育大会での種目は簡単な玉入れや綱引きなどもあるが、長距離走や徒競走もウリ。文化祭では、1年生は合唱コンクール、2年生は三島サンバ、3年生は農兵節を踊る。合唱コンクールでは、基本的に日本のJポップの曲を歌う。例年、SMAPの「世界に一つだけの花」や、井上陽水の「少年時代」などの曲を歌うパターンが多いが、中には、トラジ・ハイジの「ファンタスティポ」で、パフォーマンス賞をもらったクラスもあった。
[編集] 卒業後の進路
大学の付属高校という環境もあり、生徒の大部分が大学進学を希望する。
併設の日本大学国際関係学部には、内部進学時に他の日本大学付属高校に比べ、有利な条件で進学できると言われている。
以前はクラスを問わず日本大学への内部進学に注力していたが、特別進学クラスにおける国公立・難関私大進学志向の顕在化(現在、特別進学クラスは原則として医学部、法学部以外の内部進学は認められないようになった)等により、日本大学以外への進学者も増加している。
入学時に求められる学力と幅広い学力層の生徒が集まる学校の規模に比して、75%を超える四年制大学現役進学率は「公立高校の滑り止め」という位置付けが殆どな静岡県の私立高校にあって出色といえる。
※近隣の付属高校と比較しても、入学時偏差値で約10の差がある日本大学藤沢高等学校と比べて進学実績が遜色ないことや学費が若干安い事からも、特に神奈川県中西部の受験生からは「お買い得感」のある学校と見られている向きもある。
今後、付属中学を経た中高一貫の卒業生も加わり、進学実績の上昇が期待される。