文京区立誠之小学校
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文京区立誠之小学校(ぶんきょうくりつせいししょうがっこう)は、東京都文京区西片二丁目に位置する公立の小学校。
[編集] 概要
文京区では3番目に歴史にある学校。 明治6年に学制が発布され、東京では6校が開校したが、そのひとつが湯島小学校。その翌年に開校したのが、礫川小学校で、その翌年の3校目にあたるのが誠之小学校である。
福山藩丸山中屋敷(江戸の藩邸)の藩校を前身とする歴史ある小学校であり、「誠之人道」を旨とし、伝統ある校風を保っている。2005年で開校130年になる。福山藩第7代藩主阿部正弘が儒教の書「中庸」の「誠者天之道也、誠之者人之道也」という一説から校名を命名した。
また、文京区立の小学校の中では最も児童数が多い(2004年5月1日現在で817人)。公立小学校でありながら、進学校として知られており、児童の少ない公立校が多い文京区に珍しく学区域外から電車やバスで通学する児童が多い。かつては、青山の青南小、麹町の番町小などと並び称され、地元の府立五中、東高師附属、または府立一中などへの登竜門として位置づけられていた由来をもつ。
現在では英語教育にも力を入れている。また、円形トラックの中に三本の木(イチョウとエンジュ)がそびえているという珍しい校庭を持つ。
少し前まで、校庭はアスファルト舗装であったが、現在では芝になっている。プールの真上に体育館があり、プールは日中でも薄暗い。校舎は第一校舎から第三校舎まであり、複雑で古い箇所が多い。敷地の西側には裏庭があり、植物の学習などに利用されている。三重県久居市に同名の小学校がある。
また、学力向上フロンティアスクールに指定されている。