敦賀トンネル
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敦賀トンネル(つるがトンネル/Tsuruga Tunnel)は、福井県内の北陸自動車道・敦賀IC - 今庄IC間にあるトンネルおよび国道8号にあるトンネルである。
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[編集] 北陸自動車道 敦賀トンネル
北陸自動車道の敦賀トンネルは、木ノ芽峠に掘ったトンネルで、JR北陸本線の北陸トンネルとほぼ並行する位置を通る。1977年12月8日、敦賀IC・武生IC間の開通に伴って供用開始。これによって敦賀市から富山市までが高速道路でつながった。
長さは上り線(米原・名古屋・京都方面)が3230m、下り線(金沢・富山方面)が2930m(※ここで示した長さは入り口の案内板に表示されている数値)。上り線のトンネルは、北陸自動車道全体では子不知トンネル、市振トンネル(東日本高速の管理区間)に次いで3番目に長く、北陸道の中日本高速の管理区間では最も長いトンネルである。
トンネル内で下り線が上り線を跨ぐという、全国的にも稀に見る構造になっているため、下り線の敦賀側坑口から1つ目の非常口と上り線の敦賀側2つの非常口は左車線側(歩行用通路のある側)についている。その他の非常口は右車線側にある。
敦賀側坑口での高低差をつける為に、下り線を走っても上り線を走ってもトンネルの中は下り勾配になっている(特に上り線は明らかな下り勾配)。トンネル内には速度超過を警告する電光板を設置している。また、出口では積雪など気象条件が大きく変わる上に、上り線は出口付近で急カーブになっているので事故が多発している。
今庄側坑口と上り線の敦賀側坑口に換気塔が設置されている。また、天井板は1990年代に行われたリフレッシュ工事で撤去されている。
[編集] 国道8号 敦賀トンネル
国道8号の南越前町と敦賀市との境界に存在するトンネル。1962年7月8日に当時の河野村から敦賀市杉津の区間が有料道路の「敦賀道路」として開通。その一部区間に当たる。1968年1月20日に償還が終了して無料開放されている。
現在も嶺北地方と嶺南地方、また北陸地方と中京地方・近畿地方を結ぶ大動脈であり、狭いトンネルの中を大型のトラックなどがひっきりなしに走っている。
敦賀市から南越前町方面に向かう場合、断続的な上り坂になっているために登坂車線が設けられている。
[編集] その他
並行する道路には前述の北陸自動車道と国道8号のほかに、河野海岸有料道路と国道476号(木ノ芽峠トンネル)がある。