操縦席
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操縦席(そうじゅうせき)とは、航空機等の操作をするための座席。前方の視認性を高めるため、一般的に進行方向の一番先頭に設置されている。自動車等では運転席(うんてんせき)と呼ばれる。鉄道車両では、かつて路面電車等で椅子・腰掛けが無いものがあったため、運転台(うんてんだい)と言う場合がある。
一般に操縦席には、乗り物の走行状態を示す計器類が置かれ、操作に必要な各種のスイッチやレバー、ハンドル、ペダルなどが配置されている。航空機などではハイジャック防止の観点から、操縦席を仕切り乗客の立ち入りを制限している場合が多い。制限区域内に無断で立ち入った場合には処罰される。
鉄道車両では、これを設置した車両を、「Tc」、「Mc」などcontrollerの略号である「c」を付けて表す。ただし、東京地下鉄(東京メトロ)や首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)では大文字の「CM」、「CT」と表す。ただし、CMは近畿日本鉄道でも「cM」という表記で使う場合がある。これは、同社では「Tc」、「Mc」というと簡易運転台付き車両のことを表すためである。
また、車両の両端に運転台があることを両運転台といい、「cMc」と表される。車両の片端にだけある場合は片運転台という。
なお、2人以上で操縦をする場合には助手席・助士席と称される座席が設置されることがある。
[編集] 旅客機のコックピット
詳細は、「旅客機のコックピット」を参照。
現在は多くの旅客機がグラスコックピット化され、複雑な計器がより単一化されている。単一化される以前は、エンジン計器、燃料計器、システム計器、速度計器などがばらばらだったが、現在は多くの旅客機がPFD(プライマリ・フライト・ディスプレイ)で水平姿勢、速度、高度、着陸装置が表示され、ND(ナビゲーションディスプレイ)で飛行のナビゲーターの役割を果たし、EICASと呼ばれるディスプレイで燃料、油圧、空調、電気、車輪制御、システム情報を表示している。また、飛行とは関係ないが、FMSと呼ばれるディスプレイが下方に2つあり、このディスプレイでは燃料の重量や搭載量の指定、ルートや駐機場所の指定などを操作する。
1番上方にある横に細長いパネルはコントロールパネルと呼ばれ、このパネルでは高度や速度、方位の指定などがおこなえる。
[編集] グラスコックピット
詳細は、「グラスコックピット」を参照。
グラスコックピットとは、旅客機を中心とする航空機において、従来のアナログ表示の針や文字板の計器ではなく、デジタル化し複数の計器を液晶ディスプレイに集約表示にした操縦席機器のこと。
[編集] 外部リンク
- Collection of Cockpit photos-航空機のコックピット(英語)